究進塾

インタビュー

INTERVIEW

ひなたさん 合格インタビュー1

お名前

ひなた 様

合格した大学

青山学院大学理工学部物理科学科

出身高校

麗澤高等学校

受験した年度

2024年度入試

インタビューQ&A

並木:この度はおめでとうございます。

北田:おめでとうございます!

ひなた:ありがとうございます。

並木:まず最初に、今年合格した大学を教えてください。

ひなた:青山学院大学理工学部物理科学科です。それ以外にも法政大学と芝浦工業大学などに合格しました。

北田:たくさん受かったからね!その中で青学に行くよっていう。

ひなた:そうですね。

 

🔵究進塾を選んだきっかけ

並木:1浪で合格されましたが、振り返って、現役の受験、そしてそこから究進塾を選んだきっかけを教えてください。

ひなた:現役のときは集団塾に通ってたんですけど、やっぱり自分のペースを超えて、授業が早く進んじゃうことが多かったんですよね。「集団塾のスタイルって、僕には合ってるのかな」って考えたときに、やっぱり1対1の個別指導で自分のペースに合ったスピードで進むことが、自分にとって、苦手科目の英語にとってはいいんじゃないかと思って、究進塾に入りました。

北田:面接みたいだよ。めちゃめちゃ硬いよ。(笑)

ひなた:確かに。(笑)。なんかどんなふうに話してるかわかんない…。

北田:いつも通りでいいんだよ。(笑) 現役のときは、合格の結果というか、どんな感じだったっけ?

ひなた:全落ちです。

北田:そのときの反省というか「このままじゃまずいな」と思って、究進塾に来てくれた?

ひなた:そうですね。

北田:そこはすごく、英断だったと思う。

 

🔵最初に抱えていた課題

北田:今振り返ってみて、最初に自分が抱えてた課題みたいなものに対して、この授業や授業が「こんなふうに役に立ったよ」みたいな、何か印象に残っていることはある?

ひなた:現役のときは全然、英語を勉強しなくて。単語も3日に1回やればいい程度で。

北田:勉強してないことはないんじゃない?

ひなた:英語に関しては本当に勉強しなくて。数学と物理が好きだったので、そっちばっかり勉強しちゃって…。

北田:好きなものしかやらないタイプだもんね。

ひなた:それで「全落ち」っていう結果を見て、さすがに「やっぱ英語やんなきゃまずいな。これじゃ受かんないな。浪人するにあたって、頑張らなきゃな。」と思って。英語は自分なりに勉強したんだけど、やっぱりペースがつかめなかったりとか、自分では意味がわからなかったところがあって、何を学習していいのかがわからなかった。

北田:でもえらかったのは、得点開示をちゃんと出してたじゃん。

ひなた:はい。

北田:あれで「英語低いね」っていうのが、感触だけじゃなくて、ちゃんと数字として見えたっていう。まずその作業をした、っていうのが素晴らしいと思うし。それで「英語を何とかしなきゃ」と思ったって言うけど、でもそこまで何も勉強してなかった印象はないんだけどね。

ひなた:そうですね。

北田:勉強の仕方に問題は大いにありそうだったけど、単純知識は頭の中に点在はしてるな、っていう感じだった。

ひなた:僕が苦手だったのは、1個1個の単語はわかるけど、文が表してる意味がわからなかった、っていうところですかね。

北田:そうだよね。一番最初「文が読めません」って言われたんですよ。読めなかったっていうか、理系の子に割といる印象があるんだけど、英語を日本語に置き換える作業になってしまっている。

ひなた:そうですね。

北田:だから「和訳書いてみて」って言うと日本語を書いてくるんだけど、なんというか…ひと昔前のGoogle自動翻訳みたいな。「これ何言ってんだろう」みたいな。最初期は、本当にそういう、「何の暗号文だろう」みたいな感じだったよね。

ひなた:確かに。

北田:でも実際に話を聞いてみると、それこそ単語も文法も、単体の知識としては、ある一定まではあるから。だから、自分の勉強をする力は多分あるんだろうなっていう印象だったけど、全然使えるものになってなかったっていうことが1つ。
あと文を読むっていうことが、本当にただの作業化しちゃってて、これじゃいくらやっても…っていうところがあったから、そこを直していく。
この2つが、この約1年通して、本当に大きな課題だったよね。

🔵自分の「クセ」の強さの克服

北田:いろんなタイプの学生がいる中で、クセ強かったね。

ひなた:多分一番強いかなと思います。

北田:過去マックスぐらいの強さだった。勉強してないからできない子っていうのは、当然たくさんいると思うんだけど。ひなたくんの経験は、「やってるんだけど伸びない…」っていう子に、参考になる部分が多いのかな。やっぱり自分の癖の強さって、自分だけでなかなかわからないから。

ひなた:そうですね。

北田:だから外から見ると、ひなたくんって知識もちゃんと頑張って入れてたし。聞くと、その知識は答えてくれるんだけど「それを使って読めばいいじゃん」っていうところが全然できてなかったね。

ひなた:そうですよね。

北田:いろんな武器をちゃんと持ってるのに、あらゆる敵を全部デコピンだけで倒そうとするみたいな。そこを、自分だけで軌道修正できないところを、授業でかなり密にやって。
だから過去問を始めたのは、秋ぐらいだったよね?

ひなた:そうですね。

北田:浪人生だったら、もうちょっと早く過去問に取り組めるケースもあるけど。そこまでが大変だったね。

ひなた:大変でしたね。

北田:でも過去問をやる頃にはさ、元々の課題がある程度解消できてたから、過去問は最初からそこそこ取れたもんね。

ひなた:はい。

北田:最後は、英語がちゃんと合格点を取れる感じになって、逆に理系科目大丈夫かっていう展開だったからね。過去問に取り組むまでの半年近くぐらいが、自分の癖との戦いだったね。

🔵文法知識を使えていなかった

北田:単語文法の知ってる知識を使って1文をちゃんと読む、っていう訓練と、あとはそれが文章になったときの読解が課題だったね。「何の話なのか」を拾いながら読むっていうところが、簡単に言うと「妄想型」だったからね。

ひなた:そうですね。

北田「イルカ麦茶」っていう話があるんですよ。イルカの話の英文があって、イルカの生態とその研究者の動向が書かれている部分があるとして、ひなたくんに「これ、イルカの話いろいろ書いてあったけど、最終的に何の話だったろう」って振ると、「要するにこれ麦茶の話ですよね」みたいな。「何でそうなるんだろう」っていう、全然違うまとめ方をしちゃうみたいな。そういう誤読が、最初はすごく多かったから。

ひなた:はい。

北田:それで、いろいろ「何か焦ってるんじゃないか」「冷静じゃないからそうなっちゃってたんじゃないか」みたいな原因分析をしてね。自分では、その辺はどう?

ひなた:文法がなくても英文が読めると思ってて。授業を受けていくうちに、まずそこが間違いだったっていう点に気づかされるんですよね。
で、英文法を深めれば深めるほど、英文法に執着していくというか、「SVOをふらなきゃ文が読めないんだ」っていうふうに錯覚して、今度は文法にとらわれていく。文法にとらわれていくと、長文がカチコチの長文になってしまう。
そこをどういうふうにほぐすのかっていうのを、北田先生に教わったって感じです。

北田:確かに。独立した文法問題は強かったもんね。

ひなた:ある程度は。

北田:だけど読解になると、それを全然使ってないみたいな。だから「文法の勉強が何のためにあるか」っていうビジョンが、最初はズレてた。そこを、授業を通して「ちゃんと読むってことにどう使うか」っていうのを訓練したから、だんだん読めるようになってきて…っていう感じで。

ひなた:そうですね。

北田:日本語もそうだよね。最初は本当に「何語だろう」っていう日本語訳になっちゃってたけど、そこはだいぶ、毎回訓練して。「ひなたくん、日本語だよ」って。

ひなた:そうですね。人間レベルにはできるようにはなりましたね。まだ、発展途上段階ですけど。

並木:文法のSVとかは、北田先生に会う前に、やる習慣はすでにあったんですか?

ひなた:いや、なかったですね、特に。

並木:北田先生に会ってから?

ひなた:はい。そういうのって、中学校の段階で教わるじゃないですか。でも現役の時までは、そういうのが英語を読む上で全然必要じゃないと感じてたんですよ。それが違うんだなってことを、教えていただきました。

北田:2段階成長プロセスだったもんね。文型とか文構造を全く気にしない段階から、そういうのが大事なんだと思って、そればっかり見る方向に行きかけて。最終的に、もう1回軌道修正して、文型マニアみたいな方向から、それを使って読むことが大事なんだっていう、そういう成長だったよね。

ひなた:はい。

🔵大手予備校との使い分け

並木:理系科目は大手予備校で、苦手な英語を個別で対策をしていたと思うんですけど、英語に関しては、大手予備校は一切出ずに、北田先生の授業だけでやってたんですか。

ひなた:はい。

並木:じゃあそこはシンプルで、やりやすかったですね。

 

🔵個別のよかったところ

並木:実際、北田先生の授業を受けてから、何か光が見えた感じはしましたか?

ひなた:そうですね。英語に関しては嫌いだったので、現役のときはスケジュールを立てずに気が向いたらやるっていうやり方をしていて。でも、次の授業までにやるべきことを先生にいろいろ書いていただいて、それを次の授業までにこなすっていうことを毎回毎回やってるうちに、毎日英語に触れる機会を得ることができました。
あと、授業の最初に小テストがあるんですけど、そこで高得点を取ろうっていうのが、「英単語を毎日、夜と朝やる」っていう僕の目標の、モチベーションになってたかなって気はします。

北田:宿題はどこの塾でも出すんじゃないかと思うけどね。

ひなた:いや、大手予備校は「予習、これやっといて」みたいな感じで、他人任せなんですけど、個人塾ってちゃんと自分の宿題も見てもらってたりとかして、間違ったところとかわかりやすかったり。あと質問があるときは気安く聞けるので、そこもいいところかなって思いますね。

北田:なるほど。最初は特に、本人があんまり意識的じゃなかったところとしては、勉強する力はあるんですよね。ただ、やりたいことしかやらないんです。「合格するためにはこれが必要だからやる」っていうよりも、「今気分がこう向くからやる」みたいな。そこに、ちゃんと学習の筋を通して学習コントロールをしたっていうのが、この塾が役に立てたことなんじゃないかなっていう感じですね。

ひなた:そうですね。

🔵勉強以外で起きた障害

並木:勉強面以外でもいろいろ大変だったと聞いてますけど。

ひなた:5月に、ちょっと体調を崩してしまって。左肺を手術したんですよね。そのときに1週間入院して、2週間ぐらいは痛みでまともに勉強できなかったんです。
その2週間って結構、短いようで長いんですよね。2週間何もしなかった自分が本当に許せなくて。2週間、周りは勉強してるのに、僕はずっと、手術とかで何一つ勉強できてないから「このままでいいのかな」っていう不安が、すごくありましたね。

並木:そこをどうやって乗り乗り越えましたか。

ひなた:授業が終わった後とか、授業始まる前とかにちょっと時間があるので、そこで北田先生に相談をしたりとかして。「過ぎ去ったことはしょうがないけど、自分なりにまず目の前のことをやる、ってしっかり意識してやっといた方がいいよ」っていう助言をもらって、そういうふうに頑張ろうかなっていう気持ちにはなりました。

北田:そんな感じで言ったっけ。(笑) 「前に焦る気持ちを、ちょっと止めよう」っていうふうに思ってたけどね。今の手術もそうなんだけどさ、それで体が治ったわけだから。
実際に、再発したんじゃないかっていう不安の時とかっていうのもあったり。あと細かくは言えないけど、メンタルにくるいろんな出来事もあって。
元々根本的に「勉強しなきゃ」みたいな思いはすごい強いタイプだったけど、実際に心身ともに今できるコンディションにないっていうときの、そこの理想と現実のバランスが取れないことにやられてる感が、結構あったから。