究進塾

インタビュー

INTERVIEW

小山様 合格インタビュー5

岩手医科大学医学部に合格された小山さんと、担当講師の上田昂講師に究進塾代表の並木がインタビューしました。

毎回の上田先生の授業が楽しみだった

並木:上田先生の授業を楽しそうに受けていましたよね?

小山:はい、ものすごく楽しかったです。明日、先生の授業だ!とウキウキでした。

並木:授業と直接関係ない話でも盛り上がっていましたよね?

小山:先生の授業は、所謂”授業を聞く”ではなく、自分の分からない質問を絞って聞くだけだったんです。それを聞き終わったあとは、雑談や役に立つことを話したりしていました。目的を持って授業を受けていたので、何も考えず、先生の解説をとりあえず聞くということはしませんでした。予め練りに練った質問を聞いて解決したら、あとは自由時間としていました。

並木:上田先生に伺いたいんですが、こういう生徒さんは少ないですよね?何も準備しない生徒さんも多いですよね?

小山:えー⁉もったいない
上田:そうですね。

並木:小山さんみたいな生徒さんが1割、何も準備しない生徒さんが1割、残りはその間という感じですよね。

小山:上田先生の授業は知的好奇心を満たしてくれます。宇宙の軌道の話で、真理に1つ気が付いたことがあるんです。エネルギーの間みたいなのがあって、それに拾われるから回るんだと思い、尋ねたら「そうですよ」と言われ、1つ真理見つけました!

並木:物理はやはり面白かったですか?

小山:はい。ただ「イメージしすぎると良くない、ちゃんと理論で理解すべき」とは言われていました。質問していく中で、質問を思いついたりして、聞いたりしました。本当に自由気ままに質問をしていました。上田先生だから急に英語や化学になっても応えてくれました。本当に気になったことを気兼ねなく聞いていました。なおかつ、図も作ってくれるので、とても分かりやすかったです。たまに、自分の実力不足で分からないこともあったのですが、大体は分かりました。なので、来るのが楽しかったです。駿台の時は、行くのが苦痛でした。50分も訳の分からないことを聞かないといけない。基礎ができていないから、最初の10分は分かってもそれ以降がわからない。ただ座って聞いてるふりをしないといけないのが苦痛でした。

並木:小山さんは自分の考え・リズムがあるということなんですね。

小山:駿台の東大クラスで受かっていった人たちの多くは、現役の時に少なくとも理科大レベルは受かっている人なんですよ。東大医学部クラスで、センター7割届かない自分みたいなタイプがうまく行った人は1人しか知らないですね。あとは、現状維持か下がる。センター8割はできるという前提で授業は進むので…。

並木:そこを自分で穴埋めしないと行けない人にとってはついていけないですよね。

小山:究進塾はそこが良かったですね。行くこと自体も楽しかったです。
上田:僕も楽しかったです。

小山:多浪で悩んでいるひとがいて、アドバイスするなら、「医学部」という文字につられて難しい問題集に手を出さない方がいいということです。基本的なことを95%できるようにする方が、確実に偏差値も上がるし、精神的にも楽です。受かった人は、基礎が分かっているという前提で、最終段階の参考書を勧めてきます。でも、多浪してプライドがあったとしても分かりやすい参考書を使った方がいいですね。自分の場合、夏前に、父からこんなマンガみたいな参考書で医学部、受かるのかと聞かれました。たぶん、いけるからとは答えましたが…

並木:なかなか、本当に珍しいですよね。

小山:成績がグングン上がっている人って、高校1年~3年のときに定期考査などで当然、点数を取ってて、身についているのが当たり前だから、青チャートや1対1から始めてもできます。でも、基礎ができていないタイプは、そこから逃げていたら永遠に達しないんですよ。多浪して分かったことは、案外、基礎だけでも達するということです。

並木:やり方ですよね。質を上げて受かるという人は珍しいですよね。なんだかんだ言って、皆、不安で量をこなします。

小山:量ができるなら、やった方がいいです。量かつ質ができたら最強です。それは上田先生の学生時代だと思うんですが…。質を落として量を取っている人は、現役生なら仕方ないと思いますが、今日話したことが少しでも参考になったら良いと思います。これに関しては父も「医学部は難しいというが、案外、そういう問題集ができていると意外と受かるんだ」と驚いてました。

並木:皆、びっくりしましたよね。

小山:「やらないことはやらない」という覚悟を持つことですね。色々調べて、受かっている人はここを外さないというところはおさえてました。怠けてもいいけど、怠けたらいけない部分で怠けるとおしまいです。

並木:上田先生に今週はあまり勉強しなかったということを話していましたけど、実際は分析は毎日してましたよね。

小山:そうですね、分析だけは必ずしていました。特に勉強していない時は罪悪感から分析だけはやろうと思っていました。この間、物理のあの分野でミスをしたら、そこから優先してやろうという風に考えました。

並木:それは自分の分析ノートというのはあったんですか?

小山:気付いたらラインに書いて、できたら消去していました。

並木:ToDoリストみたいですね。

小山:はい、そうですね。受験勉強を1日も考えない日はありませんでした。

並木:この5年間ずっとそうでしたか?

小山:この1年間が特にそうでした。やはり、大学があったときは、そちらに意識がいってしまいました。特に、大学のテストがあるときは100%テストに向き合うので、1年間、冷静に大学受験に向き合えたのは今年でした。

並木:大学を通っていた時は、医学部を目指しつつも大学の生活を中心にされていたんですね。ちなみに、大学では部活やサークルなどはしていましたか?

小山:いえ、全くしていませんでした。

並木:アルバイトをやっていた時はありましたか?

小山:はい、2浪目~3浪半目の1年半、塾のアルバイトをしていました。中学生向けでしたが、教えることによって自分が気づくことがありました。

並木:それは、良い勉強になりますね。

小山:塾では苦痛は感じませんでした。楽しくやっていけそうだなと。

並木:上田先生も相乗効果で楽しそうでしたよね。

小山:だから、基本的な問題集で良いと思います。それで、やり方が大事ですね。もし、やり方を諦めるなら、10時間とか時間をかけるしかないですね。でも、多浪は特に怠惰な人も多いと思うんですが、1日1時間しか勉強できなかった人が急に10時間できるわけもないので、やり方を工夫することでなんとかなると伝えたいです。考えても考えてもわからないから、難しい問題集をやることが自体がストレスになります。勉強自体が嫌になってしまいます。でも、たまに分からないだけの参考書だとそこを考えて聞くことができます。

並木:だから、自分のスタイルを変えないのがいいですよね。

小山:上田先生に伝えていたことは、無駄はしないで、書いた思考過程もすべて残し、復習も効率よくしたいということです。間違った問題さえもルーズリーフに書いて捨てるというのは勿体ないと思います。間違ったところに赤字で書くことで、対比させて見えるので、残した方がいいと思います。

並木:他の参考書を見せてください。

小山:ここに書き込んでいますね。「リベンジすべし」と書いていますね。
物理は公式すらわかっていないところもあって、書いていますね。
その時々によって、ここを復習しようと思い立って、書いていましたね。

並木:教材選定を完全に先生にお任せにすると、医学部受験の場合、たいてい青チャートをカバーしようとしますよね。

小山:実は最初は上田先生に、青チャートと1対1を見せられて、「僕はこれはしません」ときっぱり言いました。また、標準問題精講もやろうとは思っていましたが、結局しないで終わりました。

並木:普通、どの先生でも、できれば次のレベルの参考書にいこうとしますよね。

小山:春から過去問を解けば、受かるよとは言われましたが、物理・化学は基礎ができていないので、焦ってもできないと思い、じっくり取り組んでいましたね。

並木:それでは、過去問を解き始めたのはいつぐらいからですか?

小山:1月に入ってからです。しかも、どの大学も1年分です。聖マリアンナ大学に関しては解きませんでしたが、受かりました。

並木:それは、すごいですね。

小山:まあ、解き方を決めているので。大学が変わろうと、数学はどこも大問数などは同じで、多少の問題数の違いは時間を少し調整するだけです。英語は、大学によって違うのでやっていました。物理は大学に関わらず同じでした。大学によって決めないということですね。模試と同じように、大問数で時間を割って、潔く諦めるものは捨てていました。時間がなくて解けない問題や、解けなくても大丈夫な問題は解きませんでした。2年分はしていませんが、やったところに関しては必ず復習・分析をしました。

並木:去年の分に関しては、やっているから最新年度だけをやるということですよね?

小山:はい。やっていく中で、試験のやり方の最終確認をしていました。医学部は大問数や和訳の有無が変動するので、過去問に縛られずに、模試だと思ってやっていました。過去問演習に力を入れるよりかは、基本的な所を身に付けることを意識していました。

並木:上田先生もこの質を上げるというやり方でも受かるという新しい発見があったんじゃないですか?

上田:はい、そうです。

小山:質と勉強のやり方が分かれば、上がると思います。これを現役生に渡しても偏差値55くらいだと思うんですが、そうではなく(問題の)周りの考え方が分かることで上がると思います。

並木:勉強が楽しそうに思えます。

小山:父にはこの1年、受かったけど、楽しかったと言いました。

並木:楽しみ方を見つけたんですね。

小山:自分は、ずっと苦戦するというよりさくさく進める方が合っていて、偏差値65までいったら次の科目に行くという感じでした。
参考前に試験の気付きをラインに書いたのを見せます。「困ったら図を書いて考えの幅を広げる」というのは役に立ちました。杏林の数学でこれで、点数上がりました。これを試験前に見てました。「最後まで気を抜かないこと」「検算する」「前の小問がヒントになっていないかを考える」
ただ、上田先生の話を聞いているとまだまだだと謙虚になれました。

並木:それまではどうでしたか?

小山:分析能力だけは自信がありましたが、上田先生の1日の受験勉強の過ごし方を聞いて、常に何かが足りないところがあるのではないかと思うようになりました。足りないまま入試に向かい、足りないと思うまま合格してました。
究進塾に入塾する人には、先生に頼りっきりではなく、自分の頭で考えることをお勧めします。考えなければ、駿台と同じです。1対1で安心感があるからと言ってしないのではなく、いかにこの60分使うかという感じでした。考える能力がある人ほど、個別指導があっていると思います。分からない部分だけ聞いて効率よく進めることができます。

並木:確かに。個別指導は間口が広いですよね。

小山:勉強開始から自分の分からないところだけという使い方ができます。自分の場合、質問しようと思ってて、でもずっと考えているうちに自己解決して質問しなかった問題が半分近くありました。逆に、できたと思っていたけど、理解していなかったから聞くということもありました。

並木:厳選していたんですね。

小山:授業は濃密でした。常に発見がありました。主体的にならなければ、自分がどういう状況で問題を解いているのか流されているままになってしまいます。

並木:上田先生の授業の数日前から何かしていましたか?

小山:はい、質問を探すために数日前になったら数学・物理を重点的にやるようにしていました。質問がない場合もあるので、その時は、以前間違えた類題を出してほしいとお願いしていました。
上田:類題をやると質問が出てきたりしました。

並木:それでは、授業内で解くというのは少なかったんですね。

小山:なかったですね。質問だけで授業が終わることもあったし、足りなくて延長したこともありましたし。

並木:小山さんからすると、授業内で問題解くなんて勿体ないですよね?

小山:も、もったいないです!聞ける時間をなんで問題解かないとあかんねん、みたいな。事前にテストをもらって、授業開始前に解いたりはしてましたけど

並木:一番理想的な時間の使い方ですよね