インタビュー
INTERVIEW
E様 合格インタビュー②
実際に試験本番で受けた厳しい質問
尾川:想定外の質問とはどういったものでしたか。
E:いくつかありましたが、特に厳しかったのが利害調整の場面で「相手が話を聞いてくれなかったらどうするか」という質問でした。私は「日頃から関係づくりをしていき、よい方向に議論ができるようにして、信頼関係を作っていきます」と答えたのですが、論点が少しずれていたようで、「その話が通じなかったらどうするの」と言われてしまいました。これはまずいと思い、軌道修正をするために、「色々と議論を尽くした上で、最後は多数決で決めなければならない場面もあります」と申し上げたところ、「それは少しこじれるかもしれませんね」と言われたので、これはまたまずいと思いました。そこで「意思決定の判断、理由、基準などをすべて文章にしておき、記録として残して客観的にします。最後は上位者の判断を仰いだり、多数決で決める場面もあると思いますが、それは最後の手段です」と伝えたところ、理解していただけたようなことはありました。
尾川:それは厳しい質問ですね。
E:それだけではありません。まだまだあって、中でも一番厳しかったのは、「都職員としてのあなたのゴールを聞かせてください」という質問でした。それが一番最後、30分のうち27、28分目のときに聞かれたので、(わずかな時間の中で伝えるのが)厳しいなと思いました。ただ、そこは「都民の福祉向上です」と言い切りました。「その過程で、個人のさまざまな目標も達成していけると思うので、その順序が違います。あくまでもゴールは都民の福祉向上であり、その過程で自分が考えた目標なども達成できると思っています」と話しました。面接官の方々の笑顔はありませんでしたが、何とか合格できたと思っています。
尾川:良かったです。
粕川:最初に油断させて…ということなんですかね。
尾川:どうなんでしょうね。最初は少しリラックスさせようとした感じでしたね。
E:尾川先生の面接対策講座の中で「ここまでどうやって来ましたか」という質問も練習していたので、何も考えずに答えられました。
尾川:最初の面接ではおそらく緊張させすぎないために、リラックスさせようとしていて、次は本気でなりたいかどうかを見ていたのだと思います。この時点まで来たら、冷やかしで受けている人はあまりいないと思いますし、皆さん東京都を第一志望として、志望度を高くして受けていると思うのですが、それでも「本気か」ということですね。
E:そうですね。
「合格の決め手になった」と感じること
E:2つあると思っています。1つ目は書類を比較的早い段階で固めることができたことです。2月24日がエントリーの締切だったのですが、私は1月30日頃には書類を出すことができ、受験番号も1桁台でした。
2点目は書類を早く出した分、面接に多くの時間を割くことができたことです。書類の提出が早く行えたことで、締切までの1カ月弱、余分に準備期間を取ることができました。そのおかげで、面接の練習をたくさん行えました。しかも、いわゆる質問に対する応答だけにとどまらず、「なぜそういう回答をするのか」「どうしてその分野に興味関心を持っているのか」といった価値観のすり合わせまで、尾川先生と行う時間を作ることができました。ですので、この2点だと思っています。
尾川:いいペースで始められましたよね。途中で、花粉症がひどかった時期がありましたね(笑)。
E:3月の頭ですね。
尾川:それはすごくかわいそうでした。第4期を受けられる方で花粉症の方はできるだけ早めに対策していただいたほうがいいかと思います。
E:あと、早めに病院に行かれるとよいと思います。
尾川:症状が治まってからはとてもスムーズに対策ができました。
家族や職場へ話したタイミング
E:家族には昨年中に相談していました。「じゃあ一緒に頑張ろう」という形で、快く送り出してくれました。
職場に関しては(撮影当時の)先々週です。合格発表をいただいてから話したので、少し青天の霹靂のようになってしまい、大変心苦しいのですが、今一生懸命、引き継ぎをしております。
尾川:職場には全く内緒で公務員試験を受けていたんですか。
E:そうですね。全く悟られてもいませんでした。特に、先生にはお話ししていましたが、仕事が年度末・年度始めのかなり忙しい時期で、私は社内イベントを担当していました。イベントがあった次の日に有給を取って面接を受けに行ったり、実は節目節目でピンチはたくさんありました。ただ、やはり長く準備をしてきたことと、色々な人の応援のおかげで、何とか乗り切ることができました。
尾川:第4期は7月入都なので、すごく忙しいんですよね。4月に面接を受けて、7月に入らなければならないので。そうすると、今はもう本当に忙しいですよね。
E:そうですね。頑張っております。
目指したい公務員像
E:1つ目は広い視野と高い視座を持ちながらも、目の前の都民の皆さん、住民の皆さんの安心な生活や幸せな人生に思いを馳せ、行動できる公務員でありたいと思っています。やはり目の前の方々の幸せ抜きに、行政の使命は果たせません。一方で、目の前の人だけを見つめていては仕組みを作ることも、次の世代のことを考えることもできないと思います。ですので、広い視野、高い視座と目の前の方に対する思いを、しっかり両立できる公務員でありたいと思っています。

そして2つ目はこれは授業の中で先生にお話しいただいたことですが、私の過去のエピソードに紐づいたものです。以前、ある自治体の方と一緒に仕事をさせていただく機会がありまして、私がその仕事を離れるときに、その課長の方へお手紙を書いたことがありました。すると、お手紙を返してくださったんです。「あなたのように、我々と一緒に事業を作ってくれた仲間がいなくなるのは寂しいけれども、あなたはその事業の黎明期において、次の人に形を引き継げるような基盤を作ってくれた。それはその使命を果たしてくれたからだと思います」というふうに、直筆で書いてくださいました。ここに、やはり目指す行政官の姿があると思っています。すなわち、自分一人で作り上げて終わりというのではなく、それを後の世代にしっかり引き継げる仕組みを作り、バトンを渡していけるような、そういう行政官でありたいと、そういった教えをいただきました。それを面接で言う機会は残念ながらありませんでしたが、それがこれから貢献していくうえでの自分の一つの指針になっていると思います。
社会人で受験をされる方へのアドバイス
E:お仕事をより厳しい環境で日々されている方も大勢いらっしゃると思いますし、また、ご家族がいらっしゃって、中にはお子さんを一生懸命育てていらっしゃる方もいらっしゃると思います。ですので、今、私が経験していた以上に厳しい環境にいらっしゃる受験生の方が大勢いらっしゃるはずです。そういった方に何かをお伝えするのは、少し難しいところもあるのですが、一つ言えることは上手に周りの方の力を借りることかなと思っています。例えば、今回の面接対策や書類作成ひとつ取っても、やはり一人でできることには限界があると思います。今回、こうして先生のお力添えもいただきながら合格に至ることができましたが、それも早い段階で、こういった予備校を活用しよう、あるいは先生方を頼っていこうと自分で決め、行動できたことに尽きると思っています。
また、家事などの面に関しても、必要であれば色々なサービスを使うことや、家族に「ここだけお願い」という形でしっかり理解を得ていくことも必要かと思います。上手に周りの方の力を借りながら、最後まで走り切っていただけたらよいのではないかと思っています。
先生から一言
尾川:本当にいい書類ができたというのが何よりだったと思います。現在に至るまでに3社経験をされていて、1社目から2社目、2社目から3社目というところで、その転職も含めたよいストーリーを作ることができました。そして、それが「なぜ東京都で働きたいのか」「なぜ公務員なのか」というところにうまく繋がっていくお話ができたと思いますし、そのお手伝いができて良かったです。
E:ありがとうございます。
粕川:今日はお忙しい中、ありがとうございました。
E:ありがとうございました。
尾川:ありがとうございました。



