究進塾

インタビュー

INTERVIEW

太田様合格者インタビュー1~入塾時の状況と永島講師の授業内容~

お名前

太田様

合格した大学院・専攻

上智大学大学院理工学専攻 応用化学領域
学習院大学大学院自然科学研究科

出身大学・学部・学科

学習院大学

受験した年度

2024年度入試

インタビューQ&A

並木:この度は合格おめでとうございます。

太田:ありがとうございます。

🔵大学院受験対策を始めた時期について

並木:大学院受験を思い立ったのはいつ頃でしょうか?

太田:元々、大学入学前から「大学院に進学したい」と考えていたんですが、全く勉強していなかったので内部推薦では上がれず、受験をしなきゃならないということになりまして。最初は内部進学しか考えていなくて8月後半に受けたんですが、全く勉強できてなかったので落ちてしまって。「もう1回ちゃんと勉強して受けよう」となったときに、どうせなら外部も見てみようということで、そこから内部と外部の2本立てで、ちゃんと勉強しようかなということになりました。

並木:そうすると、期間は短かったんでしょうか。

太田:いや、どうなんですかね。先輩には「1ヶ月でも受かる」と言われていたので、勉強しなかった分、特に物理化学とかは時間がかかっちゃったかなという感じでした。4ヶ月間はしっかり勉強した感じです。

並木:本格的に勉強し始めたのは何月頃ですか。

太田:9月頃ですかね…究進塾に入ってからなので。

並木:夏の試験が終わってからですか。

太田:終わって、1ヶ月ぐらい空いたかな、というくらいです。

並木:永島先生にお聞きしますが、そのときのスタート時点では、どんな感じでしたか。

永島:数学的な部分がすごく弱くて、そこが自信なさそうな感じの雰囲気が見受けられていました。内容で言うと、物理化学の、微積分、熱力学、量子化学などに関する部分に対して苦手意識が強そうだなと感じたので、そこをほぐしてあげないといけないかな、っていうところからスタートしました。

並木:太田さんは永島先生の体験授業を受けてみて、どんな印象を持ちましたか。

太田:僕は元々、物理化学を主に受講させていただいたんですけど、高校のときから物理が大っ嫌いでして、「全くわからない」って感じでずっときてしまっていて。それで体験授業を1回受けさせていただいたとき、あの少ない時間でもちょっと何かわかるような気がしたというか、できるようになりそうと思えたことで、受講を決めました。それでやっていくとだんだんできるようになっていって、だんだんモチベーションが上がっていったという感じです。

 

🔵永島先生の授業の内容

並木:永島先生にお聞きします。授業内容としては何をやっていましたか。例えば、過去問を中心にやっていたのか、それとも別のものなのか。

永島:最初は過去問ではなかったですね。「物理化学の引っかかっちゃってる感じを、何とかほぐしてあげたい」みたいな感じが強くて、それで量子力学をざらっと流して「全体的にはこれしかなくて、院試ではどうせこういうのしか出てこないから」みたいに整理をして、全体感を早めに見せるようにしました。「じゃあもうここだけ頑張ればいいんだ」って思えるように。やっぱり参考書を広げると、院試に出ないところが難しく書いてあったりとかしますし。あとは僕の経験的にも、生命系・化学系・薬学系の人で「量子化学をやらなきゃいけない、逃げられない」というところがある人がたくさんいる中で、やっぱり同じようなつまずき方をして苦しんでいる人を何人も見てきたので、「ちょっとこうほぐしてやるとほぐれるのかな」っていう感覚が、僕の中に結構あったので。それでちょっと試してみたら、なんかうまくいきそうみたいな感触は、僕には最初からありました。

並木:太田さんもそれを感じましたか。

太田:はい。受講している途中で、化学科とかが見落としやすい、陥りやすい穴というか、そういうウィークポイントというのを逐一説明してくださったり教えていただいて。化学科のことや化学系のことをよく理解してくれた上で、物理化学を教えていただけたので、受講する側としてはすごくやりやすくて。教える方から「これって当たり前だよね」みたいな感じで来られちゃうと、やっぱり物理が苦手だった分、ちょっときつい部分があったと思うので。そこに関してもすごくわかりやすく、基礎の基礎からできてよかったです。

並木:ちなみに大学でも、物理化学は受けられてはいたんですよね。

太田:そうですね。必修で物理化学がありまして、絶対に院試には出てこない証明とかも、授業では全部数式でバーって書かれちゃうような状態で。もう意味がわかんなくて、テストのときは全て暗記して臨むっていう感じでやっていました。僕は計算も全然やってなくて苦手だったので、色々できなくて…っていう感じからのスタートだったので。
ここに来て、永島先生の授業を受けて、大学の講義でやっていた内容でも無駄なところは省くんですけど、でも大事なところはちゃんと手を動かして計算もさせてくれるし。それによって、ちょっと難しい問題でも、自分で考えてできるような力も身についたかなって思います。

並木:なるほど。永島先生の言葉で印象に残ってるものっていうのは、何かありますか。

太田:僕が「めっちゃ心強いな」って思ったことがありまして。僕は物理化学以外にも有機化学、無機化学も併せて、化学の3分野全部を教えていただいてたんですけど、受験が近づくにつれて、やっぱり色々な問題に手を出して、過去問でわからないところが出てくるっていう段階のときに、その日の授業の終わりかけのときに「次回までに、物理化学、有機化学、物理化学、どの分野でもいいから、何でもいいので何かあったら、質問を何かしら作って持ってきてくれ」っていうことを言ってくださって。全部任せていい安心感というか「どんどんガンガン解けるな」「演習できるな」っていう心強さがありました。

並木:最初は物理化学でスタートしたけど、他分野もサポートしてもらえたっていう。

太田:そうですね。

並木:永島先生が教えていく中で、手ごたえを感じ始めたのはどのぐらいですか。

永島:結構最初の方から「うまくやれる子なんじゃないかな」っていう感触はありましたね。神経質過ぎるような勉強もしてないなっていう印象はありました。多分、本人としては「神経質な勉強しちゃってたな」っていう感じがあるかもしれないんですけど。最初にノートを見せてくれたんですよ、自分なりの。「すごい努力してるな」っていうのが、パッと見てわかって。ただもう本当にベクトルが違う方向へ向いちゃっていて。院試が受かる方向のベクトルじゃなくて、院試に出ないような教科書の難しいところを「何とかちょっとしがみついて理解しよう」みたいな感じで。「とにかく倒してやるぞ」みたいな雰囲気のノートがぱって出てきたときは、「ベクトルをちょっと院試の方向に向けてあげればいいんじゃないかな」っていう。そうすればうまくいくんじゃないかなっていう感じはして。そういう印象を、体験授業が始まってノートを開いた瞬間で、彼に感じましたね。

並木:見込みがあるというか。

永島:やってみないとわからないという部分はもちろんありました。化学科は本当に3科目倒さなきゃいけないので「いや大変だな」って、いつも化学科の院試の人を見て思うんですけど、でもノートを見た感じはもう、「とにかく倒してやるぞ」みたいな感じの雰囲気がバーって書いてあったので、やってみる価値はあるなっていう印象でした。