インタビュー
INTERVIEW
益子講師インタビュー
授業の進め方について
用意したテキストに沿って生徒さんに問題を解いていただいて、それに対して解説を加えるという形でやっています。解説は、問題の解き方や基本事項の復習に留まらず、発展的な内容や、簡単に楽しく解ける方法なども教えています。あとは、関連した内容も解説しながら進めていきます。
授業を進める上で大切にしていること
生徒たちに問題を解く力、考える力を養成することです。単にその解法を覚えれば問題が解ける、ではなくて、こういう問題にはどういうアプローチをすればいいか、どういうところから問題解決のヒントが得られるかなどを大切にしています。
使用する教材
主には自作の教材を使っています。
市販の教材の中から良さそうな問題を選んだり自分で問題を作るところから始めたりもしています。
自作の教材は生徒さんに合わせた苦手箇所の補充、得意な箇所をさらに伸ばすといった観点から作っています。
数学を好きになったきっかけ・数学の魅力
数学を好きになったきっかけは、中学3年生のときです。当時の数学の先生が生徒と一緒に問題を考えたり、入試問題から引っ張ってきた難しい問題を一緒に黒板で考えるような授業で、数学は大人も生徒も楽しめる教科なんだ、というところを深く感じました。そこから数学が好きになり、大学は理学部の数学科に進もうと決心しました。
数学に興味を持つようになってから感じているのは、問題が解けたときの快感ですね。わからなかった問題の解法がぱっとひらめいたときの快感は他の教科ではなかなか得られないのではないかと思います。
勉強が進むにつれて、直感やひらめきの部分も論理構成などで補う部分がありますが、それでもやっぱり難しい問題を解くときにこうしたらいいんじゃないかっていうのがぱっとひらめくことがあって。その快感は何事にも代えがたいです。
数学の勉強法・指導方法
やはり問題を解くことが一番の勉強になると思います。特に高校1年生2年生ぐらいまでは自分の頭を使って考える、一問にそれなりの時間をかけて考えて解くというのが一番だと思います。
解けた問題についてはどういう仕組みで解けたのか、あるいはもっと良い解法がないか、途中の計算でもっと楽で正確な方法はないかとかを研究することが大切です。
もちろん解けなかった問題に関しては、なぜ解けなかったか、どういう前提条件があれば解けたかなどを分析していくことが大事だと思います。
数学が苦手な生徒さん
やっぱり苦手だと勉強しようという意欲がなかなか出ないという部分があります。そこで、教える側の自分という人間に興味を持っていただけるようにしています。授業も、人間対人間の触れ合いの中から生まれてくるものなので、まずは自分という人間をある程度知っていただいて。数学が好きだ、面白いっていうのを前面に出すことで「数学をこんなに面白いって思ってる人がいるんだな」というところから入ってきてもらうのが私のアプローチの仕方です。
EJUの生徒さん
EJUの生徒さんに関しては、日本語のコミュニケーションがままならない部分があったとしても数学は万国共通語ですので、そちらの方でコミュニケーションを取っていこうと思っています。数学用語に関しては、その国の言語でどう言うか、しっかりと学んで授業をするよう心がけています。現状では特にコミュニケーションで困ったりすることはなく、用語がわからなかった場合は、まずは英訳して伝えるという方法でコミュニケーションを取っています。
数的処理の生徒さん
公務員試験を受ける生徒さんに関しては数的処理で、中学以来久しぶりに数学に触れる方が多数いらっしゃると思います。
ですので試験に向けて「数学はどういうふうに考えるのか」「どのようにアプローチしていけばこの問題に対処できるのか」を伝えていければと思います。
また、数学的な考え方でいうと、概念を抽象化すること、論理的に物事を考えること。それがまた就職してから大いに役立ってくるのではないかという観点から授業を進めていきたいと思っております。