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受験生の方からご質問をいただいたのでQ&A方式でお答えしたいと思います。

Q.
現在、映像授業を見ながら勉強をしているのですが、色々なYouTuberの方が「できる人は映像授業なんか受けてない。参考書に全て書いてあるから出来る人は参考書で進めた方が早く効率が良い!」とおっしゃっています。確かに映像授業は解りやすいですが、一回では自分のものにできないので、何回も同じ授業を見返したりして学習に時間がかかるような気がしました。そこで私も映像授業をストップし、参考書を購入して読み始めました。しかし参考書学習に慣れていないためか、動画よりも参考書の方が分かりづらく、なかなか理解できずに苦しんでしまいます。この場合、分かりやすいけれど時間のかかる映像授業で進めるべきか、理解に苦しむが効率の良い参考書学習で行くべきかどちらが良いでしょうか?

A.
最も効率的で進度が速い勉強方法は確かに参考書・問題集の独学です。これは間違いありません。ただし、頭に入らなければ何の意味もありません。映像授業も、参考書に続いて効率的かつ経済的な勉強方法だと思いますので、このまま時間がかかっても映像授業を中心に進めて行けばよいと思います。参考までに、様々な勉強法を、効率的かつ経済的な順番に以下に示しました。

【効率的かつ経済的な順番】

1.参考書・問題集を独学
これは最も理想的な勉強法です。費用面でも最もリーズナブルで、かつ進度も自分でコントロールできます。早い方は授業を聞くのと比べて何倍ものスピードで進めて行くことができます。さらに、大学に入ってから、さらには社会人以降は、基本的には書籍を用いて自習するスキルこそが最重要なので、大学受験時にこの方法を確立できればその先についても、明るい展望が描けます。ただし、読解力や理解度については、個人差による部分が大きいので、それがない場合は難しいです。

2.映像授業を独学
スタディサプリはコンテンツが充実していますし、安価で受けられます。YouTubeでも様々な学校や予備校の先生が活躍しており、授業のレベルは高いです。「参考書・問題集の独学」に比べると進度は遅くなりますが、理解しにくいところを何度も見直すこともできますし、賢い勉強法です。ただし、注意点としては、映像授業だけでは演習量が少ないので、別に問題集を解く必要があります。

3.集団授業(ライブ)を受ける
学校の授業など、昔ながらの定番ですね。ただし、これを書いている状況(=コロナウィルス感染拡大状況)では、難しい状況にありますし、先生のペースに合わせなければならないのはあまり効率的ではない、とも言えます。また、注意点として、授業だけでは演習量が足りないので、その分は自習で補う必要があります。

4.個別指導・家庭教師を受ける
最も丁寧で、手の込んだ勉強方法です。上の1~3の方法を試してみても、やっぱり頭に入らないという科目については、個別指導がおすすめです。担当講師がついて、自習の指示や理解度の確認までしてくれるので、頭に残りやすい方法です。ただ、先生を独占する形になるので、その分、費用はかかってしまいます。

以上の違いを理解した上で、自分に合った勉強法を選択してもらえればと思います。もちろん、科目ごとに理解度も違うはずなので、科目ごとに選択肢を変えるのもありでしょう。

ご参考にしていただければと思います。

並木陽児

究進塾代表。最近ハマっていることは、川遊び(ガサガサ)と魚の飼育です。

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