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こんにちは。究進塾 編集部です。
入試の中でも早い時期に行われる総合型選抜ですが、かつてのAO入試とは何が違うのでしょうか。総合型選抜の対策に役立つ情報をお届けします。

📝この記事のポイント
・AO入試とは何が違うのか?
・総合型選抜のスケジュールは?
・おすすめの学習計画

はじめに
動画で解説をしている内容をご紹介しておりますが、音声を聞ける環境にある方はぜひ動画をご覧いただき、講師の雰囲気を掴んでいただければと思います。

【究進塾】大学受験対策チャンネル
尾川直子講師「【大学受験-総合型選抜対策】総合型選抜とAO入試の違い、おすすめの学習スケジュールについて」(所要時間 5分34秒 )

尾川直子講師

株式会社熊本放送に総合職として勤務し、アナウンサー、ディレクター等を経験。
その後、2003年から大学受験、医学部受験等の面接、小論文の講師として活躍中。

 

総合型選抜とAO入試の違い

AO入試とは
「AO(アドミッションズオフィス)」は、直訳で「⼤学で学⽣の募集から選抜までの実質的な業務を遂⾏する⼊学事務局のこと」で、つまりAO⼊試とは「事務局がつかさどる⼊試」という意味です。
また⼤学には「アドミッションポリシー」という、⼤学が求めている学⽣像があり、これに合致する⼈物像を持った受験⽣を⼊学させたい、というのがAO⼊試でした。

総合型選抜とは
2021年度⼊試から、AO⼊試に代わって始まった入試制度で、アドミッションポリシーに合致する⼈物像を持つ受験⽣を求めるという点では、AO入試と同じです。

大きな違い
総合型選抜になって⼤きく変わった点が「学⼒」という要素です。AO入試と比べると、「能⼒」特に「学⼒」をしっかり⾒るようになってきました。このことは2020年に文科省から出された入試の実施要項に明記されています。

「大学入学者選抜は,各大学(専門職大学及び短期大学(専門職短期大学を含む。以下同じ。)を含む。以下同じ。)が,それぞれの教育理念に基づき,生徒が高等学校段階までに身に付けた力を,大学において発展・向上させ,社会へ送り出すという大学教育の一貫したプロセスを前提として,各大学が,卒業認定・学位授与の方針(以下「ディプロマ・ポリシー」という。)や教育課程編成・実施の方針(以下「カリキュラム・ポリシー」という。)を踏まえ定める入学者受入れの方針(以下「アドミッション・ポリシー」という。)に基づき,大学への入口段階で入学者に求める力を多面的・総合的に評価・判定することを役割とするものである。

(中略)

このことを踏まえ,各大学は,入学者の選抜を行うに当たり,公正かつ妥当な方法によって,入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する。」

(⽂部科学省「令和2年度⼤学⼊学者選抜実施要項」より引用)

したがって総合型選抜を希望する場合、評定平均値を上げていくことや、英語検定などにチャレンジするなど、⼿を抜かずに学力の向上を目指してください。

総合型選抜の入試スケジュール

総合型選抜の⼀般的な⼊試スケジュールについて見ていきます。

時期 内容
7⽉~8⽉頃 出願書類の書式が発表される
志望理由書、⾃⼰推薦書などの記述を開始
9⽉ 出願
10月前半 2段階で選抜するところは第⼀次選考が終わる
10⽉後半~11⽉前半 第⼆次選考
11⽉前半~年内 合格発表
年明け 遅い大学はこの時期に合格発表されるところもある

合格発表は基本的に年内に行われるため、学校推薦型選抜を含め旧推薦⼊試は「年内入試」とも呼ばれます。⼀⽅、⼊試⽇程を複数回に分け、12⽉に出願、1⽉に受験という⽇程を設定する⼤学もあります。

おすすめの学習スケジュール

総合型選抜になり、学⼒が求められるようになったことで、以前に⽐べると早めの準備が必要です。

⼩論⽂対策
⼀度書けるようになっておけば、しばらく間が空いても感覚を忘れてしまうことはあまりありません。⾼校2年⽣の1⽉から始め、⾼校3年⽣の夏休みで⼀旦休⽌としましょう。もちろん、この間に3学期制の学校であれば定期テストが3回ほどありますので、それにも頑張って、評定平均を少しでも上げていきます。部活動や委員会活動なども頑張りましょう。

実⽤英語技能検定(英検)対策
英検2級、準1級の合格も⽬指してほしいです。⼩論⽂と同時期に対策をはじめ、⾼校3年⽣の夏休みまでには準1級、最低でも2級は持っておきたいところです。

志望理由書
夏休みに各⼤学で出願書類の内容が公表され、オープンキャンパスも開かれます。そこで得られたことなどを活かし、志望理由書を作っていきます。
2023年度⼊試において尾川講師が指導した受講⽣の例では
・⼀番短い字数:220字
・⻑い字数:A4用紙3枚、3000字
という大学がありました。
求められる字数が多いほど記述にも時間がかかるため、夏休みはほぼ出願書類の準備にかかりきりとなります。
そのこともあって、⼩論⽂対策を早く始めておいたほうがいいというわけです。

⾯接対策
9月中旬から少しずつ始めていきます。これは志望理由書をはじめ、出願書類が揃わないと練習しづらいため、この時期に開始することになります。
総合型選抜になってから、⾯接時に⼝頭試問やプレゼンテーションが求められることも多くなりました。こうした⼤学を受験する⼈は、面接についても早めの準備が必要になります。

おわりに

総合型選抜入試は、「学力も重視される」というところが今までのAO入試との大きな違いとなります。
そして高校2年生のうちから準備できることとして、英検などの検定試験だけでなく、小論文対策も有効です。早い段階でできることをやっておくと、高校3年生になってからしか始められないことにも、余裕をもって対応していくことができます。気を抜かずにしっかりと対策を進めていきましょう。
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究進塾 編集部


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