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~司法書士試験に不合格だったあなたへ~
司法書士試験、本当にお疲れさまでした。
結果が思うようにいかなかったとしても、ここまで努力を続けてきたあなたを、まずはしっかり労ってください。
筆記試験の合格率はわずか4%前後。つまり、落ちる方が圧倒的に多い試験です。結果を見て「自分は向いていないのかも」と感じるのは自然なこと。でも、それは決して“才能がなかった”ということではありません。
司法書士試験は「積み重ねの試験」。一発合格する人もいますが、ほとんどの合格者は何年もかけて実力を積み上げています。だから、今回の不合格は“終わり”ではなく“通過点”なんです。
休む勇気も
不合格の結果を見た直後は、すぐに「次こそは!」と動き出したくなるかもしれません。
でも、ここは一度ブレーキを。少しだけ試験から距離を取って、心と体を休ませましょう。
1年間、あれだけの量を勉強してきたのです。燃え尽きても当然です。
数日でもいいので、テキストを閉じて、好きなことをして過ごしてください。
そして少し落ち着いたら、「ここまで自分はよく頑張った」と素直に褒めてあげましょう。
不合格の理由を「冷静に」分析する
次にやるべきことは、反省でも後悔でもなく“分析”です。
「なぜ今回は届かなかったのか?」を冷静に考えてみましょう。
・科目ごとの得点バランス
・記述式の出来
・時間配分や本番での緊張
・体調の影響
原因を具体的に書き出すことで、次の課題が見えてきます。
「全部ダメだった」と思っても、実際には得点源になっていた科目もあるはずです。そこを確認することが、再挑戦への第一歩になります。
模試や予備校の成績表がある人は、それも必ず活用しましょう。自分では見えにくい弱点を、客観的に把握できます。特に記述式について、講師に添削やフィードバックをもらうのもおすすめです。
焦らず、もう一度立ち上がろう
再スタートを切るときに一番大切なのは“焦らないこと”です。
「来年こそは絶対に!」と気負いすぎると、ペースを崩してしまいます。司法書士試験はマラソンのようなもの。最後まで走りきるには、無理のないペース配分が必要です。
そして何より、「不合格だった自分」を恥じる必要はまったくありません。
司法書士試験に合格する人は、最後まであきらめなかった人です。今回の悔しさや学びは、必ず次に生きてきます。
あなたの努力は、必ず報われる
試験後のこの時期は、次に向けての準備期間です。
勉強法を見直したり、短期の仕事で気分転換したり。焦らずに、自分のペースを取り戻していきましょう。
「司法書士試験に合格する人」は、“最後まであきらめなかった人”です。
だからこそ、今回の悔しさを胸に、また少しずつ歩き出してください。
あなたの努力は、必ず報われます。
【執筆者】K(イニシャル表記)

1994年生。現役の司法書士として事務所を経営する一方、究進塾の司法書士コースの講師も務めています。司法書士試験には、働きながらの兼業受験、そして勉強に専念した専業受験の両方を経験。1回目の受験では、わずか3.5点差で涙をのみましたが、その悔しさをバネに再挑戦。勉強期間1年10カ月で、2度目の挑戦で合格を果たしました。学生時代は勉強が苦手で、1日2時間も机に向かえなかったタイプ。それでも、自分に合った学習法に切り替えることで、大きく変わることができました。だからこそ、勉強が続かない、やる気が出ない…そんな悩みを抱える受験生にも、具体的かつ実感のこもったアドバイスができます。
趣味はランニングと筋トレ。皇居や代々木公園を走り、ジムで汗を流すことで、日々のストレスをリセットしています。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という信条のもと、体を動かす習慣を大切にしています。
心に刻んでいる言葉は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物の一節:
「俺を構築すんのは毎日の行動であって、“結果”は副産物にすぎん」
遠くに感じる合格というゴールも、振り返れば日々の積み重ねがすべてだったと気づきます。今日という一日をどう過ごすか――それが未来を決める。そんな思いで、受験生一人ひとりに寄り添いながら指導しています。



