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2月末からの新型コロナウィルス感染拡大の影響は、当塾にも少なからず影響を及ぼしています。当塾では、緊急事態宣言が出された翌日の4月8日以降、全授業をオンライン指導に切り替えて参りました。オンラインでの指導に抵抗を感じてお休みされる方も一定数いましたが、多くの生徒さんはオンライン指導で継続してくださっています。これについては生徒・保護者様をはじめ、講師のご協力に感謝しております。
今回はオンライン指導についての雑感を申し上げたいと思います。
以前から、教室の指導で活躍している多くの講師は、オンライン指導の弱点を指摘しておりました。
①授業前の確認テストを時間を測って解いてもらうことができない
②宿題の答案を細かくチェックできない
③その場で生徒が解いているのを見ることが難しい
④臨機応変に類題を出すことが難しい
そして、この弱点によって、教室指導でしか伸ばせない生徒さんを、思うように伸ばすことが難しい、ということを危惧していました。
実際に多くの生徒さんがオンラインに切り替えた結果の授業の経緯を見ていると、
①については、事前のメールのやり取りで、確認テストを送る→答案を送ってもらうと言う形で何とかやっている状況です。
②についても、事前に答案を送ってもらうことで、講師が生徒さんの答案を見れるという形は実現しています。
③については、手元を映すカメラを持っている生徒さんは何とか見れますが、現状ウェブカメラが品薄で生徒さんが必ずしも手元を映せるわけではなく、またカメラの解像度の関係などで、リアルタイムで生徒さんの解く様子が自在に見れるという状況ではありません。ただ、これは場合によっては、授業中に解いた答案を再びメールなどでお送りいただくという形で講師側が答案を見るということは可能です。
④については、デジタルデータを保持している先生であれば送付までは問題なくできますが、生徒さんがすぐにそれを見て解くというところまで行くかどうかは、生徒さんのITリテラシーによる部分があります。また、デジタルで教材を保持していない先生の場合は臨機応変に類題を送るなどは難しいです。
さらに言えば、①、②についても、生徒さんのITリテラシーもさることながら、それがクリアされたとしても、一定のお手間を要してしまうことは確実です。
ですので、やはり教室個別指導以上に、生徒さんの資質(ITリテラシーやネット環境)に依る部分が大きいです。
当初より、オンラインツール(オンライン授業の他、映像授業)を使いこなせる生徒=元々できる生徒 という認識がありました。ですので、当塾に通える方には、教室にいらしての受講をおすすめして参りました。が、今回のような状況ではそれは難しく、オンラインでの指導で何とかするしかないという現実に直面しております。
これまで実践してきた実感としては、やはり全体として見たときには、これまで以上にこのような状況を使いこなせる方とそうでない方での学力差は開いてしまうだろう、と思います。
ただ、その中でこれまでオンライン授業に懐疑的だった講師達も「オンライン指導でも意外とできる部分が多い」という手ごたえを日に日に感じておりますので、前向きな可能性が見えてきていると言ってよいでしょう。
(※現在は、教室での授業も通常通り行っております。)
並木陽児 究進塾代表。最近ハマっていることは、川遊び(ガサガサ)と魚の飼育です。 |