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勉強しにくい現代文を得点源に!絶対におすすめな参考書◯選

「さあ、現代文の勉強をしよう!」と思っても、現代文の参考書は数が多く、どれを選んだら良いかわかりにくいかと思います。

そこで、このページでは実際の入試のように文章を読みながら問題を解くもの(問題集)、現代文独特の用語をまとめたもの(キーワード集)、漢字だけをまとめたもの(漢字練習帳)の3種類のカテゴリーに分け、それぞれオススメの参考書を紹介していきたいと思います。

自分に必要なものはどのタイプなのかを見極めつつ、あなたにあった参考書を見つけてください。

※この記事で目標としている偏差値は、河合塾全国模試の偏差値を目安にしています。高2の方は(記載している偏差値+5)として読み替えてください。

1.現代文の勉強を始める前に

「現代文は勉強方法がよく分からないし、やる意味あるの?」と思っている人もいるかもしれません。しかし、現代文は「筆者の言いたいことは何か」や「文章の論理の流れ」が分かるようになれば必ず安定して高得点が取れるようになります。

勉強しなくても高得点が取れるという人も確かにいますが、そういう人は運がいいから点が取れているのではなく、こういった文章の把握ができているから得点が取れるのです。

また、現代文は教える人によってクセがあり、教える人が違えば意見も違う場合が多々あります。予備校同士で互いの解答を批判し合う場合もよくあります。そのため、参考書をいくつもコロコロ変えてしまうと、言っていることが食い違う場合もあり混乱してしまいます。

そこで大切なのが、一冊をじっくりやりきることです。

また、「問題を解いたら問題の解答だけ見て、自分の解答を添削して終わり」という人もいるかと思いますが、それでは読解力はつきません。文章を正確に読解するところが現代文の学習のスタートですので、むしろ文章構成や文章の読解の方の解説の方をしっかり読むべきです。

書き方は後からでも修正が効きますが、最初に文章を雑に読むクセがついてしまうとなかなか治りません。現代文に自信のある人も読解力が付いているか意識しましょう。

2.絶対にできるようになる!レベル別オススメ問題集

現代文の学習の中心は他でもなく問題集です。

1でも書きましたが、途中で止めずに一つを最後までやりきることが大切です。ここではレベルごとにオススメの問題集を紹介していますが、見栄を張って実力に見合わないものに手を出そうとせず、自分に合ったものをさがすのが大切です。買う前に本屋で立ち読みして、解説が自分に合いそうかどうか確認しましょう。

参考書の選び方ですが、苦手な人は解説に図が入っていたり、文構造が矢印やカッコなど、図形で説明されていたりするような、ビジュアルでわかるものを選ぶのがよいです。解説を読むのにもある程度の読解力が必要な参考書が多いので、参考書選びの際は気をつけて下さい。

2-1.本当に苦手で中学レベルからやり直したい人はこの一冊『中学国語 出口のシステム読解―基礎から入試まで!

この参考書のポイント

  • 現代文のルールが分かりやすく書いてある
  • 現代文の基礎の基礎を復習するにはぴったり

「高校現代文が全く解けない、そもそも何を言っているのかわからない」という人は、中学校の国語の学習がおろそかだったのではないでしょうか。

中学国語は高校現代文の読解に不可欠な、「それ」や「これ」などの代名詞の言い換えや、「筆者の言いたいことは何か」といったような、文章の意味の読解の基礎になっています。基礎が固まっていないのに応用ができるはずがありません。

そこで、『中学国語 出口のシステム読解―基礎から入試まで!』をやりましょう。高校生が中学向けの参考書をやるというのは少し恥ずかしいかもしれませんが、この参考書は「答えは文中から探し出せ」といった現代文のルールから優しく書いてあるので、高校への橋渡しにピッタリです。

やり方はひとつひとつのポイントを丁寧に読みながら、最初から最後まで1周するのがよいでしょう。「早く中学レベルを卒業して、高校レベルをやらないと追いつかないのではないか」と焦って飛ばしたりせず、1ページ1ページ丁寧にやりましょう。

2-2.現代文が苦手な人が偏差値50まで上げる参考書『船口のゼロから読み解く最強の現代文

この参考書のポイント
  • ビジュアルで分かりやすい解説
  • オリジナル問題があり、難易度が低めでありながら要点が身につく

中学レベルを卒業して高校レベルの学習を始める人や、高校の学習についていけなかったり、学校の授業で先生のいっていることが全く理解できなかったりして、基礎を固めないといけないと考えている方は『船口のゼロから読み解く最強の現代文』に取り組みましょう。

中学レベルから高校レベルに上がると、文章で使われる語彙も「邂逅」や「世俗」などのように中学では使われなかったような難しいものが当たり前のように出てきますし、解答もこれまでは抜き書きで済んでいたところが考えて記述しないといけなくなったりします。

そのため、勉強をまだあまりしていない人は「文章の意味がわからない」「問題が何を聞いているかわからない」といった状態に陥りがちです。なぜそうなってしまうかというと、語彙がわからないといったことよりも、接続詞に目をつけたり、文章の構成を考えたりといった読解の仕方がよくわかっていないからです。

これを改善するには、接続詞や分構造といったことを意識して、論理的に答えを出せるようにしなければなりません。

そこで、この参考書に取り組んでください。この本では矢印で文のつながりを示したり、解説に図が載っていたりとビジュアルが充実しているので、ポイントがわかりやすいです。

また、実際の入試そのものではなく、この参考書オリジナルの問題が用意されていて、難易度も初心者向けに調整されていて取り組みやすいです。やり方は、例題をすぐに解説に飛びつかずにじっくり考えながら、最初から最後まで1周するのがよいです。

答えがわかっても解説を読み飛ばさずに、ポイントを1つ1つみていきましょう。

2-3.偏差値を50から55まで上げる! 『現代文読解力の開発講座<新装版>(駿台)

この参考書のポイント
  • カラフルな色使いなので初心者でもわかりやすい
  • 解説が丁寧で理解が進む
  • 薄めの問題集なので、とりかかりやすい

基礎が身についてきていて簡単な文章なら意味がわかるようになってきた人や、逆に、難しい文章に全く歯が立たなかった人、現代文が苦手だけど足を引っ張られない程度には伸ばさないと…と思う人は『現代文読解力の開発講座<新装版>』をやりましょう。

このレベルの、現代文の解き方が身につきはじめの人は演習量を重ねるよりも基本をしっかりと身につけるべきです。基本が身についていないのに演習量をこなしても効果は薄いです。

この問題集なら現代文の解答を書くための方法が身につきます。

特徴は、問題量が少なめな代わりに解説がしっかりとしていて、解説を読んで文の読み方を理解することができるところです。カラフルな色使いで、ポイントがまとめられていて、どこが大事な点かがはっきりとわかります。現代文が苦手な人は文章の大事なところや読解のポイントとなる語句(接続詞、指示語など)がよく分かっていないまま、フィーリングで問題を解いていることが少なくありません。

そういった解き方は点数が安定しなくなることや、演習量を積んでも伸び悩む原因となります。この本はそういったフィーリングの解答から脱却して、論理的な解答をかけるようにする第一歩です。

使い方は、最初から順番に問題を解いては解答、解説を熟読し、そのあと自分の解答を見直し、できれば自己添削するのが良いです。この本は最初の方は問題が簡単で、徐々に難しめのものになっていく構成なので、必ず順番にやりましょう。

また、最初に書いた通り、解説を読む時間は惜しまずにしっかり読むようにしましょう。

2-4.偏差値55から60まで上げてMARCHレベルへ!『現代文と格闘する(河合出版)』

この参考書のポイント
  • 体型的に書かれているので進んでいくごとに実力がついていくのがわかる
  • 読解の仕方の他、解答の書き方までしっかり身につく

基礎が身についてある程度解答の書き方もわかってきて、入試本番レベルの文章を読んでいきたい人、本番のための応用力をつけたい人や、MARCHレベルの大学を目指していて入試本番まで時間のない人は『現代文と格闘する(河合出版)』に取り組みましょう。

このレベルの人は、現代文のコツを掴み始めていて、演習を重ねるごとにだんだん点数も上がっているのではないでしょうか。そういった人は、もしかしたら理解した気になっているだけで、まぐれ当たりで点数が取れてしまっているという状況に陥っている可能性があります。

そこで、本番の入試に立ち向かうためにはその場限りの思いつきの解答ではなく、その方法に従って読んでいくだけで7割以上の点数がもらえるような解答を導きだせるといった、自分なりの必勝法を確立していく必要があります。

この問題集は上記の『現代文読解力の開発講座(駿台)』を強化したような一冊で、解説がしっかりしていて、難解な一文の意味をどうやって把握するのかといった応用的な読解の方法や、解答に必要な要素はどうやって、どこから見つけ出すのかといったことや、どうやったら採点官に伝わりやすい解答が書けるかといった解答の書き方を学ぶことができます。

また、基礎から始めて応用まで進めるように、最初は「言葉のイメージをつかむ」ということで、簡単な問題を解きつつ、文章の構成を把握できるようにすること始まり、最後は「現代文と格闘する」ということで、応用問題を解き、複雑な文章でも構成をしっかり掴んで読めるようにするという構成になっています。

基礎から応用まで、自分がどの段階で躓いてしまったのかがハッキリと分かり、そこを改善することができます。そのため、この一冊をやりきれば、「「なぜか」を聞く問題が苦手」だとか、「科学系の文章が嫌い」などと言ったような自分の弱点、苦手意識を潰すことができ、どんな問題でも対応できるようになります。

やり方は上記と同じで、最初から順に問題を解く、解説を読む、自分の解答を見直し、できれば自己添削する、の順で進めるのが良いでしょう。

2-5.偏差値55から65に上げる、東大京大、早慶レベルに持っていく一冊『得点奪取現代文(河合出版)』

この参考書のポイント
  • 解説が別冊になっていて読みやすい
  • 生徒の解答例が書いてあり、採点者の視点に立ってみることができる

このレベルの人は東大、京大などの難関国公立や早慶などの難関私大を目指していることでしょう。

そういった難関大学では論述問題が重要になってきます。2次試験では、東大、京大は文理共に全問記述式ですので論述問題は避けられませんし、私大では確かに選択問題が多いですが、記述式問題では「必要なものが入っている選択肢を選ぶ能力」が養えるので、消去法しか持っていない他の受験生よりも優位に立てます。

また、慶応大のように国語ではなく小論文が問われることもありますが、それでも高度な素材文を読解して自分の考えを組み立てないといけないので論述力の必要性は変わりません。

とはいえ、このレベルまで来た人は論述対策をかなりの量積んできていると思います。しかし、経験を積んでいるが故に思わぬところで躓いてしまうこともあります。「普段はできていたのに本盤で失敗してしまった」という人も多々見られます。そこで、一旦基本に立ち返って自分の解き方、解答の書き方を見直してみる必要があります。

この問題集の特徴は、解説が分厚い別冊になっていて、丁寧で見やすいところです。

構成は、初めは簡単な文章から始まり、徐々にレベルが上がっていくという風に段階を踏んでいて、迷わずに進められます。上記の2冊よりも問題演習と自己添削に軸足が置いてあり、問題の解き方だけでなく採点基準もしっかりと書いてあるので解答の書き方を学ぶこともできます。

また、河合塾系の出版社から出た参考書なので、「この解答は何ができていて、何ができてないか」や「この解答なら何点」といった添削がされた生徒の解答が載っていて、自己添削に慣れてない人でも分かるようになっています。これにより、今までとは違い採点者側の目線で自分の解答を見ることができるので、自分の解答を客観的に見ることが意識できます。

現代文ができる人でも、自分はわかっていると思っていても答案でそれが表現できていないということがよくありますが、こういったことを改善し、採点者に伝わりやすい答案を書くことができます。

ただし、文章の読解についての解説はイラストがなく、文字がびっしり書いてある形式なので、情報量は多いですが少し読みづらく、要点が分かりにくいと思う人もいるのではないかと思います。

良い参考書なので少し嫌だと思ってもやって欲しい一冊ですが、本屋で立ち読みして「どうしても合わない」と思ったらやめたほうが良いかもしれません。

やり方はやはり、問題を解く、文章の読解の解説を読む、問題のほうの解説を見ながら自分の解答を添削する、の順で始めから進めていくのが良いです。

2-6.偏差値65以上の方向け、難関大への最後の仕上げ『現代文標準問題精講(旺文社)』

この参考書のポイント
  • レベルの高い文章、問題が揃っていて上級者向け
  • キーワードや重要テーマもまとめられている

この段階の人は現代文についてはほとんど完成しているでしょう。あとは実際の入試問題に取り組んだり、難解な文章に取り組んだりして実践力をさらに上げていきましょう。

そこで、『現代文標準問題精講(旺文社)』をお勧めします。

この参考書の特徴は解説の幅が広く、文章全体の構成についてはもちろん、接続詞や指示語といった読解のポイントとなる単語をどう利用していくかといった文法的なことや、「近代」などのよく論じられるテーマに関する知識まで書かれていて、時にはそのテーマに関する理解を深める参考文まで追加で乗せられています。

そのため、一つ一つの問題に対して多様な観点から解説がしてあり、一つの文章で読解力もテクニックも語彙力も身につくという、まさに一石三鳥の参考書です。

出典となる文章のレベルも高めで、一筋縄ではいかないような問題もあり、実践的な問題集と言えます。難関大でもこの一冊で十分対応できるでしょう。

ただ一つ残念なことに、見開きで問題の隣に解説が始まっているところがあって、解いている時に解説がチラチラ見えてしまい、気が散ってしょうがないです。問題を解く時には左側の解説のページは隠すようにしましょう。

やり方は上記と同じく、問題を解いて、文章の解説、自己添削、これを繰り返します。くどいようですが、解説は飛ばし読みしたり、解答だけ見たりせずに、文章構成について書かれたところもしっかりと読み込みましょう。

3.キーワード集

現代文キーワードは、文章を読む上での前提知識ですし、哲学や科学といった日常で使わない単語ばかりです。

そのため覚えておかなければ話の意味が全くわからないという場合もあり、また、知っておけばスムーズに文章が読めるということも多々有ります。中には問題をたくさんこなすことで覚える人もいるようですが、キーワード集をやることで効率よく覚えることができ、時間短縮にもなります。

今回は読んだだけでは頭に入らない人向けの一冊と、標準的な一冊を紹介します。苦手な人も最初の一冊を足がかりにして、最終的にはどちらもやってほしいところです。

3-1.読んだだけでは頭に入らない人向け『現代文重要キーワード書き込みドリル(旺文社)

この参考書のポイント
  • 書き込み型なので読むだけでは覚えられない人でも取り組みやすい
  • ドリル形式なので定着しやすい
  • 最難関大受験者はもう一冊やるべき

この参考書の特徴は、他の現代文キーワード集と違って、しっかりした問題が付いていて、ドリル形式になっていることです。

そのため問題を解いていくうちにキーワードの意味を覚えるので、「全部読み切ったけど何も覚えていない」とか「読み切ったけど何が身についたのかわからない」といったことがなくなりますし、飽きることなき最後まで挫折せずに続けられます。収録されているキーワード数も決して少なくないので、基本的なキーワードはバッチリ身につくと思います。

使い方は、キーワードの意味と解説を読んだら問題を解き、間違えたところに関係するキーワードを再確認します。問題を解くときは書き込みをせずノートか何かにやっておくことで何周もできます。「もう十分覚えただろう」と思ったら最後の締めに書き込んで1周するのが良いでしょう。

しかし、旧帝大や早慶といった最難関校の受験を考えている人は、この参考書だけでは単語数がまだ足りず、用例も少ないので、3−2で紹介している『現代文キーワード読解(Z会)』も取り組んでください。

3-2.標準的な一冊『現代文キーワード読解(Z会)』

この参考書のポイント
  • 文章が付いていて、理解が深まる
  • 基本的なテーマは網羅している
  • 章末のチェック問題はあまり使えないかも

暗記が苦手でない人はこちらの参考書から始めましょう。基本的なことはこちらの一冊で十分です。

この参考書の特徴は、現代社会、言語、近代、科学、環境などテーマ別にまとめられていることと、最重要語句に関しては文章が付いていて、実際にキーワードがどのように使われているかが分かりやすいところです。

頻出テーマに関しては大体網羅していて、現代文を読むにあたっての常識は身につきます。

また、キーワードのレベルも、「キーワードの勉強をしておかないと知らない可能性が高いが、入試で出ても注がつかない」様なものばかりで丁度よいです。

やり方としては、最重要語句に関しては、一旦語句の意味と解説を読んだ後、付属の文章を読んでイメージを掴み、最後にもう一度語句の意味を見て次に行きます。

他のキーワードに関しては、語句の意味、解説、語句の意味の順で読んでください。

2周目になったら、キーワードの意味を暗記して、キーワードを見ただけでその意味が言える様にしましょう。意味が言えなかったものにはチェックをしておいて、3周目でチェックをつけた問題だけもう一回確認します。

そして、チェックがなくなるまで何周もします。
また、章末にチェック問題がありますが、簡単なので1回やれば十分です。むしろキーワードの意味の暗記に時間をかけたいです。

現代文の暗記の仕方ですが、文章をそのまま丸暗記するのではなく、キーワードの意味の要点を覚えるのが良いです。例えば、「機械論」という語だったら、「原因と結果で説明」「自然を支配できるという発想につながった」「国家論に対してはホッブズが初めて利用した」などといった感じに、必要な情報だけをピックアップするイメージです。

4.漢字練習帳

漢字は、書き取り問題で問われるということもありますが、それ以上に分からない漢字が多すぎると、文章の意味がわからなくなってしまいます。穴あきの文章を読んでいるようなものです。そこで、漢字を身につけることは思ったより大事です。

とはいえ文章を読むと同時に自然と覚えているということも多いと思いますので、目安として、いつの年でも良いですがセンター試験の第1問の漢字を選択肢も含めて25個全て書いてみて、間違いやわからないものが3つ以上あったら漢字の勉強をした方が良いです。

ここでは、万人向けの基本的なものを一冊と、現代文は他にやることがないぐらいに完成している人や、漢字に自信があって、「どんな漢字が出てきても満点を取ってやる!」という人向けのやや発展的なものを一冊紹介します。

ただし、国公立や早慶といった難関大を受ける人でも、漢字の配点は多くて5点くらいですので、漢字に時間を使うよりも文章の読解に精力を傾けたほうが効率的です。

そのため、収録後数が少ないとはいえ最初の一冊で十分です。

4-1.基本の一冊『生きる漢字・語彙力(駿台文庫)』

この参考書のポイント
  • 漢字の意味までわかるので漢字書き取り問題以外にも応用可能
  • 多様な出題形式なので飽きないで続けられる

この参考書の特徴は漢字を書いたり読んだりするだけでなく、意味まで書いてあるところです。

「漢字はかけても意味はわからない」では、文章が読めませんし、同音異義語に対応できないのでそもそも漢字の問題すら危ういです。しかし、この参考書であれば漢字の意味までカバーされているのでそのような状況に陥らないようになっています。

さらに、同音異義語、対義語などいろいろなくくりでの出題がされていて、問題の出し方にバリエーションがあるので飽きずに続けられます。例文も「」のような独特なものがたまにあり、無機質な漢字書き取りではなく、楽しく勉強できます。

やり方は、赤シートが付いているのでそれを利用して問題を見ていくと時間が短縮できます。

書き取り問題は、想像していた漢字と違った場合や、答えが出るまで時間がかかった場合はチェックしておき、チェックをつけたものだけ10回くらい紙に書きます。

読みについては、間違えたものにチェックをつけてその問題だけ繰り返し何周もしましょう。

書き取りも読みも間違えやすいものはノートやルーズリーフなどにまとめておき、暇な時やテストの前の休み時間に確認するとよいです。

また、時間があればすべての書き取り問題の漢字を一回書いてみるのも有効です。

4-2.できる人、漢字に自信のある人向け『上級入試漢字(桐原書店)』

この参考書のポイント
  • 収録語数が約4000語と非常に豊富
  • 難しい漢字だけでなく、基本的な漢字もしっかり収録
  • あまりに多いのでここまでやらなくてもいいかも

漢検準一級以上だったり、共通テストやこれまで解いてきた問題で漢字が書けなかったことがなかったり、本番で漢字は絶対に満点がとりたかったりという人はこちらの参考書の方も検討してみてください。

この参考書の特徴は、収録問題数がやく4000語ととても多いところです。これだけやれば漢字に関してはもう完璧でしょう。

問題数だけでなく、東大、早稲田やMARCHなど様々な大学で出題された漢字や共通テスト形式の出題もあるので実践的でもあります。出典の大学や署名に「上級」とついているのを見ると、「憂鬱みたいな、いかにも難しいものばかり収録されているのかな……」と考えてしまいそうですが、そんなこともなく、基本的なものが多いです。

とはいえ、たまに書き取りであまりに難しく、入試には不要な漢字も出るので、そういった問題は無視して良いです。約4000語をすべて覚えなくても、8割でも約3200語であり十分に多いので、8割〜9割が完璧にできれば十分だと思います。

5.まとめ

いかがだったでしょうか? 自分にあった一冊は見つかりそうですか?

今回はオススメの現代文参考書をレベル別で紹介しました。ここで紹介したものをやりきれば得点源になります。「現代文はやっても上がらない」といったような噂に流されず、1冊の参考書をやり切りましょう!


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