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こんにちは。究進塾 編集部です。
医学部受験生は、理科の選択で「生物」と「物理」どちらを選択するべきなのか。悩まれる方は多いと思います。今回は、生物担当の松本先生に、生物と物理それぞれの科目の違いや、メリット・デメリットについて聞いてみました。
先生のご紹介
並木先生
こんにちは。究進塾の並木です。よろしくお願いします
松本先生
こんにちは。生物を担当している松本です。よろしくお願いします
並木先生
究進塾塾長。今回のインタビューアー。東京大学工学部卒業。担当科目は化学。
松本先生
北海道大学水産学部生命科学科卒業。医学部受験をはじめ高校生物の指導経験が豊富。見識が幅広い。担当科目は生物。
物理と生物、科目の違いは?
並木先生
医学部受験生が理科の選択で「生物選択か、物理選択か」で迷われる方が大勢いらっしゃるので、まずはどちらがいいと思うかを、松本先生に聞きたいと思います
松本先生
まず生物・物理選択というのは、おそらく高校2年生ぐらいで分かれると思うんです。結論から言ってしまうと、数学を得意とする方は、言う事が共通してることもあってほとんど物理を選択する方が多いです
並木先生
そうですね、相乗効果もありますし
松本先生:物理の方は、入試範囲の極端な変動というのは少ない。
一方で生物選択ですが、これは非常に範囲が広い上に、毎年、生命科学の研究の変遷に伴ってちょっと変わってくるということがあります。最新の研究内容が入試問題に反映されてくるということも、多々あるということです。
2023年4月から改定になっているこの教科書、手元に数研出版の『生物基礎』と『生物』がありますが、双方ともに今までよりも細かくなっています。例えば、ずっと流行っていたコロナウイルスの話も参考として出てきます。それは全部、生物を学んでいく中で当然知っておくべき内容ですし、当然入試にも反映されてきます。
結論としてまずは、
・物理はあまり変動がない科目
・生物は変動がある科目
という違いがあります。
2科目のメリットとデメリット
松本先生:数学が得意であれば、ほぼ物理の方が得点源になる生徒が多いということですが、じゃあ生物はどうなんだということについて触れたいと思います。
生物という科目は、我々の日々、起きている間から寝ている間、細胞1つ1つの働き、生命活動が全部この生物と関係してきますので、捉えようによっては非常に面白いです。
しかし入試という、時間が限られた中でいえば、変動が激しく、覚えることがたくさんあると言えます。数研出版の『生物基礎』と『生物』を例にすると、医学部入試の場合は当然双方学ぶわけですが、2冊の合計で700ページぐらいです。
中には「物理も好きだし、生物も好きだ」という生徒もいます。しかし非常に消極的な話になってしまっていますが、例えば、暗記が非常に得意で、得点源になるという生徒や、「いや暗記も楽しいし、全然苦じゃないよ」という場合には、生物は選択してもいいかなと思います。
入学後を見据えると
並木先生
一方大学に入ってからは、やっぱり生物はよく使うわけですよね
松本先生
もちろん、入ってからはもう直に
松本先生:この高校の生物は医学部に入学するともう“導入”みたいなものです。で、もうひたすら覚える。
例えば医学部に入学して覚えたりとか、実地で解剖などもあると思うんですが、覚えることはこの高校生物の比ではないんです。現状ですが比ではないので、当然これはもう直に役に立ちます。
もちろん発想の部分は物理も当然使うんですが、実際に入学して学ぶ“実学”という点では非常に生物は役に立ちます。
実際に、この生物選択で入学した学生はそんなことを言っていて「生物選択でよかった」という学生や生徒も、結構いたりします。
暗記が好きで、得点源になるようなら、生物をやっておいた方がいいという形です。
並木先生
客観的に見ると、やっぱり生物が好きかどうかですよね。好きじゃないのにやるべき科目ではないですよね
松本先生
あと暗記がとにかく多い。今の私大についてはまだ暗記というのが結構求められているんですけど
松本先生:国公立、共通テストについてはリンクしていますけれども、プラスで実験系の考察という形になります。当然なんですが、この暗記という基礎があった上で、理解と考察、要するに論理的に文脈を読むことができるかどうか、というものを求められます。
これは当然物理も同じで、物理も論理的思考というのは共通しています。ですが、生物はちょっと手間がかかります。
並木先生
そうですよね。もともと生物に興味があるという方はいいんでしょうけど、そうでない方はやっぱり物理の方がまだやりやすいのかなという感じですね
松本先生
そうですね。限られた時間の中で、しかも医学部の入試ですから、その中できちっと得点していくという意味では、物理&数学をセットでやるとベターなのかなという感じです
並木先生
数学も伸びていきますし、数学をやることで物理にも良い影響を及ぼすので。わかりました。貴重なお話をありがとうございます
まとめ
・物理のおすすめポイント!
短期間の学習向き
やりやすいと感じる人が多い
数学と相乗効果がある
・生物のおすすめポイント!
暗記が得意な人向け
生物が好きな人
医学部入学後すごく役に立つ!
松本先生、並木先生、ありがとうございました!
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究進塾 編集部
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