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今回は、前回のKさんに続き、粕川とご縁のあった生徒様の中で見事薬学部に合格されたX様から、その充実した大学生活についてうかがいました。
Xさんについて
名門中高一貫校に通っておいでだったXさん。高校1年の秋ごろ、数学につづいて英語も、ということで粕川が担当をさせていただきました。当時、競技かるた部に在籍していろいろなことに悩まれ、また学校の授業進度も非常に速いため様々に苦労をしておいででした。しかし、私と一緒に勉強をするなかで地道に成長を続けてこられました。現役時に1つ合格を果たしたものの、さらに上を目指して浪人生活を送り、見事明治薬科大学へ進学されました。
受験直後のインタビュー記事にもご協力いただいたので、気になる方はそちらもお読みください。
<X様合格者インタビュー>
キャラクターはとてもシャイで、でもご自分をしっかりとお持ちの方でした。大学に進学して1年近く経ち、2025年2月に再びお会いしたのですが、その立派なお姿に「めちゃくちゃ充実した大学生活を送っているな」という、大変うれしい驚きがありました。
大学での「助け合い」の大切さ
なお今回は、聞き手の私の段取りが悪いため、だらだらとお話をお伺いしてしまいました…。よって、Q&A方式で整理しております。悪しからずご了承ください。
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【Q:大学の授業は大変ですか?】
Xさん:前期はとても順調にいきました。ただ後期は、有機化学や生化学など大変な科目もありました。履修している人のうち、半数ぐらいが追試験になるものです。また、単位は取れましたが、受験のときに物理を選択していなかったので、物理は結構大変でした。それでも、物理を担当している教官が本当に物理が好きな方で、熱意がありました。
また、後期試験は2週間くらいかけて13科目もあり、本当に準備が大変でした。中には「一夜漬け」に近い形で臨んだものもありました。高校までとは試験期間の長さも難易度も大きく違っていましたね。また、私の代からはそれまで2年次課程だったものが1年生に回された科目もあり、難易度が上がっていたと思います。
【Q:何か、講義の中で『これは面白いな』と感じたものがあれば教えてください】
Xさん:「生薬学」という講義があって、これは面白かったですね。実際に、調合される前の生薬を先生がお持ちになり、実際に風邪などを引いたときの調合はどのようにする、というようなお話があり、目で見て楽しいこともありますし、具体的なので非常に興味深かったです。
※生薬(しょうやく):漢方薬を構成する材料のこと<参考:ツムラHP>
【Q:大学生といえば『第二外国語』ですが、何を選択されましたか?】
Xさん:僕はドイツ語を選択し、ばっちり単位も取れました。担当の教官は、こちらの姿勢をきちんと評価してくださる方でした。ほかの外国語や、担当教官によっては非常に厳しいということも聞いています。(注:本当にXさんのおっしゃる通りで、これは大学によっても大きく変わるところだと思います)
【Q:(一緒に勉強した)英語については?】
Xさん:英語のうち、必修選択は<リーディング>か<リスニング>なのですが、私は<リーディング>を選択しました。こちらはテキストを読み進めていくという内容で、大学受験までにやってきた英語の延長という感じがしました。
あと、必修のものとして<総合英語>という科目があり、こちらもリーディングに近いのですが、より薬学・医学の内容に特化した内容でした。
【Q:講義をフォローする仕組みには何かありますか?】
Xさん:明治薬科大学では、すべての講義が録画されていて、例えば体調不良などで欠席しても、あとでタブレットやPCで視聴することができ、非常に助かっています。(注:これは粕川が学生の頃とは隔世の感がありますね…ただ、その分授業への出席はいまの大学生の方が大変そうですが)
【Q:話は大学入学時にさかのぼりますが、友達はすぐできました?】
Xさん:明治薬科大学では、入学前にPCのセットアップ(何をダウンロードするのかとか、Wifiの設定とか)の説明会があったのですが、そのときに一緒になった人と話をし、一緒にご飯にいきました。今にして思えば、あの時思い切って一緒にご飯に行って良かったと思います。最初はみんな不安なので、そうしたときに助け合ったという経験はとても大事だと思います。実際に、その人たちとは今も繋がっています。
また、明治薬科大学では(大学入学時・後期の最初の2回)復習テストがあるのですが、中には大学受験で使わなかった科目もあります(私の場合は物理)。そういうときに、「物理は俺が担当する!」とか、数学は私が担当するとかして、ここでも助け合いました。何かしら困難を一緒に乗り越えると、人間には信頼関係が自然と生じるものだと改めて思います。
(★注:新たに大学入学を決めたみなさんも、最初は思い切っていろいろと参加してみましょう。必ずしも「うまく立ち回る」とか「何か自分も言わなきゃ・しなきゃ!」とプレッシャーに感じる必要はありません。その場に「いる」だけでも良いのです。Xさんのお話を聞いていて、改めてそう思いました。)
【Q:サークル活動はどんなものですか?】
Xさん:主に活動しているのは「軽音楽部」と「生活協同組合」です。
「軽音楽部」ではベースを担当していて、back numberやRADWIMPSなど、いろいろなバンドのコピーをしています。
「生活協同組合」のほうは、主に新入生に配布される生協のしくみなどを説明したパンフレットづくりを担当しました。
その他、籍を置いているだけのようなものもあり、そこではいろいろな科目の「過去問」が手に入ります。
【Q:アルバイトについては?】
Xさん:自宅の近くの某商業施設に入っているレストランでアルバイトをし始めました。飲食は忙しくて、なかなか慣れるのに苦労はしていますが、だんだん馴染んできて、友達もできてきましたね。
【Q:浪人生活、大学に入ってからどう活きていますか?】
Xさん:正直、大学に通い始めてからも「ああ、今日はもうだめだな」とか、へこむ日はあります。でも、浪人生活はもっと苦しくて、閉塞感があったので、あの時期の経験が本当に生きているな、メンタルが強くなったな、と感じています。(注:このお話が個人的に一番うれしく感じました)
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いかがでしたでしょうか。
私が授業を担当しているころ、Xさんは本当に繊細で、いろいろなことを深く考えてしまい、まれに考えること自体がストレスになってしまう、そんな辛い時期を過ごしたことをよく覚えています(まだ塾を卒業されて、たかだか1年かそこらなので覚えていて当然ですが)。
ただ大学に入ってからは、自らの殻を「自分で破りにいっている」という印象を受けました。これは、本当にうれしい喜びで、進学先の大学という環境も非常に合っていたのでしょうが、Xさんの本来持っていた力なのだと思います。
今シンガポールに留学している佐藤さんもそうですし、前回のインタビューのKさんもそうですが、とにかく人の成長というのは、常にダイナミックで予想通りにはいかない、ということです。まさに「後生畏るべし」というものですね。
こっちが勝手に予想していることを、若者たちは軽々と上回ってきてくれる。そういう意外性と喜びこそが、このお仕事の最大の魅力だと感じています。
Xさん、まだまだ大学生活はこれからですが、本当に頑張ってください。そして、塾も近いので、ガンガン遊びに来てください!!!
粕川優治
究進塾副代表。文系大学受験、および日大内部進学コースの責任者をしております。