こんにちは。究進塾 編集部です。
今回は総合型選抜における評定の重要性、また出願に当たってのおすすめの資格や課外活動についての解説です。
はじめに
こちらの記事は、究進塾の講師、尾川直子先生の解説動画を参考に、解説しています。音声を聞ける環境の方はぜひ動画をご覧頂き、尾川先生の講義の雰囲気を掴んでいただければと思います。
尾川直子講師
株式会社熊本放送に総合職として勤務し、アナウンサー、ディレクター等を経験。その後、2003年から大学受験、医学部受験等の面接、小論文の講師として活躍中。
評定はどれくらい重要?
総合型選抜における評定の重要性ですが、これは各大学の出願校をご確認ください。評定平均を全く見ない大学もありますが、多くの大学では要件に入っています。見てみると、
(例)
4.2以上
3.8以上
英語は4.6以上
このように、科目によって細かく指定している大学もあるので気をつけましょう。
いつまでの評定が必要かというと、
①3学期制の高校→3年生の1学期まで
②2学期制の高校→3年生の前期まで
となります。したがって、総合型選抜を受験したい方は、中間テストや期末テストの対策に手を抜かず、しっかり取り組みましょう。
1年生の時は教科選択の幅があまりなく、苦手科目も履修しないといけません。すると評定はどうしても下がり気味になります。2、3年生になってくると、選択科目も増え、苦手科目が減ってくるため、評定を上げていくことは比較的優しくなります。ただ、それは他の人にとっても同じなので、定期テストを甘くみず、日頃からの学習習慣もつけてください。
なお、九州地区では総合型選抜の対策と合わせて、定期試験対策で受講する生徒もいます。「まず、学校の成績を何とかしないといけない」という方は、お気軽にご相談ください。
おすすめの資格
総合型選抜を出願するにあたり、おすすめの資格についてです。
①実用英語技能検定
1つ目は、いわゆる英検です。準1級であれば問題ありませんが、少なくとも2級は持っておきたいところです。特に一次選抜、二次選抜と分かれている大学で、一次選抜は応募書類のみで合否を決めるところでは、書類選考にあたり英検という要素が大きく思われます。
②その他の英語検定
TOEIC
TOEFL
ケンブリッジ英検
国連英検
IELTS
GTEC
などがありますが、これも大学の出願要件を確認してください。
③他の資格
ドイツ語技能検
実用フランス語技能検定
数学検定
統計検定
漢字検定
などがあります。数研に関しては、日本数学決定協会のサイトによると、2022年7月時点で全国の530校以上の大学、短期大学、専門学校の入試で優遇や活用されているとのことです。どの大学がどのように優遇活用しているのかは、数検のサイトと大学の要項とで確認してください。
また、統計検定は、データサイエンス系の学部学科、経済系経営系の学部学科で求められることがあります。私のこれまでの受講生の中には、エコ検定、ニュース検定、四字熟語検定にチャレンジした人がいました。
💡これらの検定に合格していたから受験にも合格できたとは思いませんが、受験へのモチベーションにはなったようです。検定のための勉強、学校の勉強一般選抜も考えているのであれば、受験勉強の3つを同時に進めていくことは、時間的にも内容的にも厳しいものがありますが、必要だと分かっている方はぜひ頑張っていただきたいと思います。
課外活動、実績の作り方
最後に、おすすめの課外活動や実績の作り方について解説します。課外活動ではありませんが、まずは探究活動です。探究活動で求められていることは、大学で求められていることと同じです。興味のあるテーマを探し仮説を立て、検証してレポートを仕上げたりレポートで書いたことをもとに発表資料を作ってプレゼンテーションをしたりという、一連の活動に対し真剣に取り組んでください。
この探究活動で経験したことを深めたいという思いから、大学で学びたいことが明確になる場合もあります。そうすると、探求活動での経験がそのまま大学への志望理由になるので、大学の先生方により強く訴えかけられるものになるでしょう。課外活動としてはボランティア活動が挙げられます。ボランティアをしたいという場合は、自治体のサイトやボランティア募集のポータルサイトをこまめにチェックしましょう。
💡ただし、総合型選抜のためのボランティア活動だという気持ちで参加するのはやめてください。参加する限りは、世のため人のために尽くしたいという気持ちで頑張りましょう。
留学
留学については、自分の高校に留学プログラムがある場合は、担当の先生に聞いたり、自己手配での留学を考えている場合は留学エージェントなどにご相談ください。
留学は異文化や新しい価値観と出会いますし価値あるものです。しかし、語学の学習自体は日本にいてもできます。留学の機会が得られない時は日本にいてもできることを見つけ、努力していきましょう。
おわりに
尾川講師の授業では、志望理由作成、小論文対策、面接対策などを行っています。対策にお悩みのある方、受講にご興味のある方は「無料体験授業をご希望の方」からお気軽にお問い合わせください。
究進塾 編集部
究進塾は、「学問の楽しさを伝え、結果を出す喜びを体験してもらうことで塾生の人生を豊かにしたい」という考えから、学習に役立つ情報や学習のコツなどを発信しています。
マンツーマン個別指導専門で、大学入試や大学院入試、単位取得、日大基礎学力テスト対策など、多様なニーズに対応。