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こんにちは。究進塾 編集部です。
2024年の夏ごろから、「本を読む楽しみをもっと身近に感じてほしい」という思いから
先生方やスタッフのおすすめ本紹介コーナーを設けています。
前回は山口先生のおすすめ本を紹介しました。
究進塾では数学の先生として大活躍中の山口先生ですが、
純文学をはじめとしたラインナップで、私は読んだことのない本ばかりでした。
ぜひ前回の記事も読んでみてくださいね。
さて、今回はそんな「非」読書家、なのに本紹介ブログを更新している私の順番が回ってきました。
普段からどうにもおすすめしづらい本ばかり選びがちなのでとても悩みましたが、
ちょっと思考を変えて、さくっと読める・楽しめる4冊をご紹介しようと思います。
『心臓音のアーカイブ』クリスチャン・ボルタンスキー氏

「人は人の記憶の中でしか蘇らない」
香川県 豊島(てしま)にある美術館のブックレットです。
たくさんの人の”心臓音”が展示されています。
自分の心音を記録して残しておくということもできるんです。
『空の辞典』小河俊哉氏

頬を撫でるこの風も
降り去ったあの雨にも、名前があるのかもしれない。
そう思うと、少し立ち止まって空を眺めるのも悪くないと思いませんか。
『MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUCHI
-建築交流ネットワーク 谷口吉生設計による美術館-』

谷口吉生氏の設計した美術館が紹介された一冊。
『鈴木大拙館』が私のお気に入りです。
これを読みながら、次はどこへ行ってみよう?
と考える時間がとても楽しいです。
『夏の裁断』島本理生氏

小説家が、本を裁断する。
初めて読んだときに、とても複雑な何とも言いがたい感情になりました。
人に傷付けられたり、自分で傷付けたり、
そういう時はきっと、どうしてもあるけれど、
どうか、皆が自分を大切にして日々過ごしてほしいです。
さすがに自分が持ってきた本なので、語ろうと思えばいくらでも語れるのですが。
1~3冊目は、写真も多用されていて楽しく読める、そんな本たちです。
『心臓音のアーカイブ』がある豊島には、『豊島美術館』もあります。
自然とアートの調和が楽しめるので、その日にしか得られない体験をすることが出来るはず。
瀬戸内へ、島へ行きたい!そんな時は豊島、それから近くの直島とのセットがおすすめです。
『空の辞典』は日常をより彩ってくれるような本です。
一日のどこかでは必ず目にしている空。
なんとなく繰り返しの日々だと思っていても、
昨日感じた風と、今日見えた雲と、同じものではありません。
鬱々としているときこそ、この辞典を読んでみると良いかもしれませんね。
谷口吉生氏の手がける建築は、建築に疎い私でも圧倒されるものがあります。
都内だと、葛西臨海水族園、東京国立博物館の法隆寺宝物館、GINZA SIXなどを手掛けています。
私は全て行ったことがありますが、谷口吉生氏の作品だ!と意識する前だったので
改めてまた行きたいなと思っています。もちろん、行ったことのないところもね。
島本理生氏は、私が一番好きな作家の方です。
本当はイチオシの一冊を紹介したかったのですが、
内容的に学習塾にふさわしくないかなと遠慮して……今回は選びませんでした。
『夏の裁断』でもそうですが、
ちょっとした感情の描写をするときの言葉選びが絶妙で、
そこが一番好きなのかな、と思います。
もっともーっと語りたいところですが、
他の業務がこちらをまだかまだかと見てくるので。この辺で終わります。
次回は、並木先生の本を紹介します。
以前にもご紹介いただいた本とはまた違うラインナップですので、どうぞお見逃しなく。
究進塾 編集部

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