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今回は秋~冬の過ごし方ということで、後期から始まることの多かった「実習シリーズ」について紹介したいと思います。実習は主体的に行動する必要がある分、得られるものも多かったと思います。先に断っておくと、私の所属学科である食物栄養学科の実験・実習であるため、理系志望の方でも参考程度に留めておいて下さい。管理栄養士養成学科では、実習内容が厚生労働省の定める指針に沿っているため似たような事をすると思います。
1年の後期では初めて実習という名前が入った科目、「調理学実習」が始まりました。先生が3分クッキングのようなお手本を見せるので、それを元に5人1班で調理を行います。1度きりの実演を元に調理をするという大変さはありましたが、高校の家庭科と大差ない感じでした。
2年の後期では1ヶ月ずつ様々な実験を行いました。化学、微生物、生化学、病理学など、実際に栄養士になっても使わないのでは?と思う分野まで行いました。今までの座学とは違い実際に自分の手で進めなければならないため、予習が欠かせませんでした。更に実習系は毎回レポートを課されるので、目的、方法、結果、考察を書くために実験中もメモをよく取っていました。12年間の学生生活で決して身に付くことのなかった「予習・復習」が初めて習慣づいた時期でした。
3年の後期には「調理科学実験」がありました。1年の調理学実験はただ調理するだけでしたが、この実習で行ったものは食品の物性を調べる、官能評価を行うなどより研究に近づいたものでした。レポートの書き方も慣れてきた頃ですが、この時期のレポートでは実験結果を元に統計処理をすることが求められました。私の学科では統計など触れることがないだろうと思っていました。しかし理系においては、統計の知識は説得力のある文章を書くために不可欠なものだということを学びました。例えば、ある食品が体にいいということを伝えるために、その食品を食べなかった時よりもしっかりと差があることを示すにはどうしたら良いでしょうか?理系志望の皆さんは、大学進学後にぜひ学んでみて下さいね。
このように実験が立て続けにある学科ですが、学年が上がるにつれて求められるスキルも上がります。実習をしっかりこなすことで次の実習、更にはその先に待っている研究生活が楽になるはずです。夏休み後ということでモチベーションの維持が難しい時期とは思いますが、実習には積極的に参加して、多くのものを吸収していって下さい。
2014年4月より究進塾スタッフ。どんな話題にも偽りのない素直なリアクションを返せるのは彼女の魅力のひとつ。イラストが趣味でバトミントンサークルに所属中。大学では納豆の研究をしています。