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大晦日と紅白とハンバートハンバート
大晦日の夜はみなさんいつもどう過ごしていますか?
私は家でこたつに入りながら、だらだらとテレビで紅白を見るのが好きです。
小さいころは大晦日によくすき焼きを食べていた気がします。たらふく肉を食べたあとに、少し時間を空けてお腹を空かせて、0時が近づいてきたころに年越し蕎麦を食べます。
蕎麦は冷たいざるです。私は麺類の中では蕎麦が一番好きなのですが、温かい蕎麦よりも冷たい蕎麦の方がずっと好きです。長らくざる蕎麦で年越しをしてきたので、どの家でもそれがデフォルトだと思っていたのですが、他の家庭では温かい年越し蕎麦派が結構多いと聞いたときはわりと衝撃を受けました。絶対に冷たい方が美味しいと思うんですが、こういうのは流派の違いが出ますね。
テレビは何を見ているかというと、最近は細かく番組表をチェックしていないのでもうやっていない番組もあると思いますが、かつては大晦日の番組と言えば、紅白、ガキ使、格闘技が主力だった気がします。
小さいころはガキ使全盛の時代があったので、何年かはガキ使を見ていましたが、毎年同じようなネタばかりで飽きてしまい、自然と見るのをやめてしまいました。
ある年を境に紅白派に鞍替えしたという形ですね。ちなみに格闘技はあまり好きではないので、大晦日に関係なくほとんど見たことはありません。
紅白を見ていると言っても、ずっと集中して見ているわけではなくて、ごはんを食べたり、スマホを見たり、ベッドで横になったりしながら適当に見たり見ていなかったりしています。
私はなんとなく、紅白はNHKが全力で取り組む年の瀬のお遊戯会だと思って見ています。
すごい時間と労力とお金がかかっているわりには目を見張るようなクオリティの番組ではないですし、でも昔のアーティストを見て懐かしい気分になったり、演歌のときは休憩だと思ってトイレに行ったり、本当に素晴らしい紅白にしかできないコラボレーションがあったり、大したことのないアーティストがトリを務めていたり、よく分からないけん玉があったり、まさに旬で実力のある人のたまにしか聴けない本気の演奏が聴けたり、出来レースのように毎年変わるがわる出ている歌もダンスも下手なアイドルを見たり、台本通り喋っている司会の人は一生懸命やっていてプロだなあと思ったり、なぜそこにいるのか分からない審査員がいたりして、だらだら見るにはむしろちょうどいいんですよね。
Twitterを使い始めてからは、みんなが紅白を見てTwitterで実況中継をしているのをスクロールしながらテレビで紅白を見るというのが私の楽しみ方です。
ちなみに今年はハンバートハンバートというアーティストが初めて紅白に出場することになっています。
男女のデュオグループなのですが、私が初めて彼らのライブを見に行ったのはちょうど20歳くらいのときです。自分が好きなアーティストを5組挙げてくださいと言われれば、その中に入るくらい好きなアーティストで、度々ライブに行ってはずっと応援しています。
二人は実際の夫婦という関係性のとても珍しいデュオなのですが、ライブでは日常の家庭的なささいな出来事をゆるく軽妙なやり取りで話すトークがとても面白いので、曲が気に入ったという人はぜひライブにも足を運んでみてほしいですね。ちなみにYouTubeもやっています。
これまであまりテレビに出ることはなかった彼らなのですが、今年『ばけばけ』という朝ドラの主題歌を担当することになり、その流れでなんと紅白に出場することになってしまったわけです。何十年もこつこつと活動を続けてきて、大きくやり方を変えることなく、特別華やかなこともせず、ついにここまで大きなステージに到達することができたというのは、とても素敵なことだと思いました。最近出した楽曲だけでなく、20年前に出した楽曲も同じように変わらず素晴らしく、いつ聴いても、これはハンバートハンバートが作った音楽なんだなということが分かります。
今年は彼らの音楽を聴いて、のんびり年越しをしたいなと思います。

英語講師。ICU(国際基督教大学)卒。趣味はランニング、映画鑑賞、音楽ライブ鑑賞など。今年はエンタメを全力でたくさん楽しむというのが目標です。



