究進塾

ブログ

BLOG

時間との闘いを制するために ― 合格を近づける4つの視点

時間管理こそ合格のカギ

行政書士試験は、知識だけではなく時間との戦いです。「あと10分あれば…」という声を私は何度も聞いてきました。本試験では、時間を制する者が合格を制します。

模擬試験はその練習の絶好の機会です。科目ごと・問題ごとに解き終わった時刻を記録し、所要時間を問題数で割ってどの科目に時間がかかっているかを可視化しましょう。

目標は150分で一通り解き終えるタイムスケジュールを作ること。解く順番や一問あたりの時間配分を調整し、模試を時間配分のリハーサルとして最大限活用してください。

不合格の病=ケアレスミスを克服する

ケアレスミスは、合格を遠ざける最大の病です。「ケアレスだから仕方ない」と片付けると、同じミスを本試験でも繰り返します。

まず原因を分析しましょう。多くは「読み間違い」です。設問の「妥当/妥当でない」を見落としていませんか?

  • 問いかけに線を引く(妥当でない→二重線や囲み)
  • ○×ではなく「ある/ない」など言葉に置き換えて混同防止

こうした工夫で、ケアレスミスを確実に減らせます。

捨て問を恐れない

難問に執着すると全体が崩れます。捨て問は「見捨てる」のではなく後回しにする戦略です。

まずは解ける問題を確実に取り、合格点を確保。その後、残り時間で難問に取り組みましょう。

復習につながる解き方をする

模試は終わった後が勝負です。解答時に自信度をABCなどでランク付けしておくと復習が効率的になります。

  • 自信あり × 間違い → 思い違いの発見
  • 自信なし × 正解 → 偶然か要確認
  • 自信なし × 不正解 → 苦手分野として重点復習
まとめ

時間配分、ケアレス対策、捨て問戦略、復習計画――これらを模試で実践・改善できる人が本試験で勝ちます。

模試は単なる練習ではなく、合格戦略を磨くシミュレーション。結果に一喜一憂せず、次につなげる行動を今日から始めましょう。

【執筆者】

Y(イニシャル表記)
究進塾の行政書士コースの担当講師。
国立大学大学院修士課程修了。
行政書士事務所を運営しながら、大手予備校で法律系国家試験の講師を20年間
担当してきました。法律について大学院で研究もしてきました。
「暗記より理解」が講師としての信条で、条文の理解のためならば、千年以上前
のローマの話もします。「法律の理解に資する方法を探す」ことを趣味としていて、
さまざまな文献に目を通します。蔵書は数百冊におよびます。


人気記事