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合格後のキャリアは「勤務」か「独立」か?

司法書士を目指す受験生の皆さんにとって、
「どうやって合格するか」と同じくらい、
「合格した後、どんな働き方ができるのか」も気になるポイントではないでしょうか?

今回は、司法書士試験合格後の主な進路である
①司法書士事務所などに勤務するパターン
②独立開業して自分の事務所をもつパターン

この2つについて、それぞれの特徴やリアルな実情をお伝えします。

①司法書士事務所・法人に勤務するケース

最も多いパターンは、司法書士事務所や法人に就職して働く形です。

💰給与について
未経験からのスタートでも、月25〜30万円前後が一般的です。
事務所によっては、35万円スタートの例もあるようです。
さらに、近年は**「長く勤務する司法書士」が増加傾向**にあり、
数年勤務すればしっかり昇給していくケースも増えています。

🕘 働き方・勤務形態
・基本は月〜金のカレンダー通り
・9:00〜17:00または10:00〜18:00が多め
・土日休みの事務所も多数
・最近ではフレックス制や在宅勤務制度を導入している法人も

実際に、私が以前勤めていた法人でも、
育児と両立しながら勤務されている方が何人もいらっしゃいました。

⚠ 注意点
ただし、月末・年末・年度末など繁忙期はどうしても残業が増えます。
これは、業務内容や事務所の規模に左右される部分も大きいため、
事前の情報収集が重要です。

② 独立して開業するケース

「資格を取ったら独立!」と考えている方も多いかもしれません。
では実際、司法書士一本で生活していけるのか?

💰収入について
これは本当に人それぞれです。

営業力や人脈を活かして初年度から高収入を得る人もいれば、
仕事を取れずに収入ゼロからのスタートという人も。

とはいえ、私の知人で開業した司法書士の多くは、
金額の差はあれど初年度から司法書士の収入だけで生活できている人が多数です。

🕘 働き方の自由度
・土日も働き続ける人もいれば、
・週3勤務+自由時間重視の方も
・深夜まで働く人もいれば、時間を調整して効率よく回す人も

独立後は「自分次第」。
裁量が大きい分、自由と責任は常に背中合わせです。

昔と今では“常識”が変わってきている

ひと昔前は、
「司法書士は独立してナンボ」
「勤務では稼げない」と言われていた時代もあったようですが、
今は状況が大きく変わっています。

勤務でも安定収入+柔軟な働き方が可能

独立も成功事例が多数(ただしリスクも伴う)

つまり、今は**「ライフスタイルに合わせて選べる資格」**になってきているのです。

最後に

司法書士という資格は、単なる“ゴール”ではなく、合格後の人生の“スタートライン”**でもあります。

あなたの人生設計にとって最適な働き方はどちらか──
受験勉強の合間に、少しだけ未来に目を向けてみるのも、きっとモチベーションになるはずです。

【執筆者】K(イニシャル表記)
1994年生。現役の司法書士として事務所を経営する一方、究進塾の司法書士コースの講師も務めています。司法書士試験には、働きながらの兼業受験、そして勉強に専念した専業受験の両方を経験。1回目の受験では、わずか3.5点差で涙をのみましたが、その悔しさをバネに再挑戦。勉強期間1年10カ月で、2度目の挑戦で合格を果たしました。学生時代は勉強が苦手で、1日2時間も机に向かえなかったタイプ。それでも、自分に合った学習法に切り替えることで、大きく変わることができました。だからこそ、勉強が続かない、やる気が出ない…そんな悩みを抱える受験生にも、具体的かつ実感のこもったアドバイスができます。

趣味はランニングと筋トレ。皇居や代々木公園を走り、ジムで汗を流すことで、日々のストレスをリセットしています。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という信条のもと、体を動かす習慣を大切にしています。

心に刻んでいる言葉は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物の一節:
「俺を構築すんのは毎日の行動であって、“結果”は副産物にすぎん」
遠くに感じる合格というゴールも、振り返れば日々の積み重ねがすべてだったと気づきます。今日という一日をどう過ごすか――それが未来を決める。そんな思いで、受験生一人ひとりに寄り添いながら指導しています。


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