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合格率が劇的に上がる!「勉強の客観化」で学習を変える3つの方法
「勉強しているのに、なぜか伸びない…」
そう感じているなら、あなたの勉強は“主観的”に偏っているかもしれません。
行政書士試験のような長丁場の試験において、感覚任せの学習では合格は難しいものです。
そこで必要なのが、「勉強の客観化」です。
感情や好みに左右されず、データに基づいて学習を管理することで、
合格までの道のりは格段に短くなります。
今回は、今日からすぐに取り入れられる「勉強を客観化するための3つの実践法」をご紹介します。
① 科目ごとの「配点」を見える化せよ
優先順位を見誤るな!
まず取り組んでいただきたいのは、各科目の「重み」を客観的に把握することです。
たとえば行政書士試験では、以下のような配点になっています:
憲法:28点
行政法:112点
民法:76点
商法・会社法:20点
基礎法学:8点
基礎知識:56点
この配点を、テキストや問題集の表紙に大きく書き込んでみてください。
それだけで、日々の学習の中で自然と「何を優先すべきか」が意識できるようになります。
さらに、勉強時間が偏りがちな人には、配点比率を元に勉強時間を割り振る方法がおすすめです。
たとえば、「行政法は全体の約30%を占める → 勉強時間も全体の30%を確保」といった具合です。
これにより、初学者によくある“捨て科目の放置”や、受験経験者にありがちな“好きな科目への偏り”を防ぐことができます。
配点の見える化は、勉強全体の戦略を変える第一歩です。
② 「勉強時間」を数値で管理せよ
感覚ではなく、記録が意識を変える
次に重要なのは、自分がどれだけ勉強しているのかを正確に知ることです。
おすすめは、ストップウォッチや使っていない時計を活用して、
「純粋な勉強時間」だけを計測する方法です。
ポイントは、
勉強を開始したら時計のスイッチをON
トイレやスマホチェックなど中断時はOFF
こうして、“正味の学習時間”を可視化してみてください。
行政書士試験では、一般的に1日3時間、週21時間前後の勉強時間が必要とされています。
この数値と自分の実績を比べることで、
「足りない時間をどこで補うか?」という視点が生まれます。
ダイエットに“毎日の体重測定”が欠かせないように、
学習にも「毎日の勉強時間の計測」が欠かせません。
おそらく、多くの人が「自分は思ったほど勉強していなかった」と気づくはずです。
その気づきが、生活全体の見直しと、本気の学習姿勢への転換を促してくれます。
③ 問題集の正答率を数値で把握せよ
弱点を「見える化」して、克服を最短ルートに
最後は、問題集を通じて自分の弱点を客観化する方法です。
やり方はシンプル。
問題集やテキストの目次ごとに分野を区切る
その分野の正答率を「選択肢の数ベース」で算出する
(例:64問中45問正解 → 正答率約70%)
結果を各分野ごとに記録する(例:「賃貸借:70%」)
このように数値化することで、「なんとなく苦手」といった曖昧な印象ではなく、
明確なデータとして弱点を把握できるようになります。
そして、点数の低い分野から優先的に復習していく。
これが最も効率的な弱点克服法です。
勉強は感覚でやるとムラが出ます。
数値を使って自分の状態を把握すれば、“狙って伸ばす”ことができるようになるのです。
勉強を「見える化」した人から、合格に近づく
今回ご紹介した3つの方法は、どれも特別な道具やスキルは必要ありません。
今すぐ始められて、学習効率と合格可能性を飛躍的に高める手段です。
科目の配点を見える化して優先順位を正しく保つ
勉強時間を記録して、勉強中心の生活を構築する
問題演習を数値で評価して、弱点克服の効率を最大化する
これらを実践すれば、「頑張ってるけど伸びない」から抜け出せます。
「客観化」は、合格への最短ルートです。
今日から、あなたの勉強を“見える化”してみませんか?
【執筆者】
Y(イニシャル表記)
究進塾の行政書士コースの担当講師。
国立大学大学院修士課程修了。
行政書士事務所を運営しながら、大手予備校で法律系国家試験の講師を20年間
担当してきました。法律について大学院で研究もしてきました。
「暗記より理解」が講師としての信条で、条文の理解のためならば、千年以上前
のローマの話もします。「法律の理解に資する方法を探す」ことを趣味としていて、
さまざまな文献に目を通します。蔵書は数百冊におよびます。