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最近銭湯にハマっている。最近というより、昨年末あたりからなのでここ半年間くらいのマイブームだ。小さいころにエンタメの一環として親に連れて来られたことはあるものの、定期的に通うという経験はしたことがなかった。そもそも家に風呂があるのにあくせく銭湯に通うという発想がなかった。それにもかかわらず、最近は毎週足繁く通っている。幸か不幸か目覚めてしまったのかもしれない。

巷でもサ活(サウナ活動の略)というサウナ愛好者によるサウナブームがここ数年到来しているけれど、僕の場合はサウナが目的というわけではなく、ただ体を洗って湯船に浸かるだけである。サ活をしている人の多くは、サウナ→水風呂→外気浴(休憩)という温冷交代浴を通して「整う」ことを楽しんでいるらしい。

昨年サウナにハマっている友人と京都に行ったのだけど、その時に泊まったホテルにはサウナ付きの大浴場が併設されていた(「ウェスティン都ホテル京都」というところで、かなり満足度の高いホテルだったのでみんなにオススメしている)。友人からサウナの入り方をレクチャーしてもらい、外気浴をしながら「これ気持ちいいっすよね!整いませんか!?」とその後輩から言われたのだが、自分のやり方がいけなかったのかいまいち整わず、やはりサウナはあまり好きにはなれないなと思った矢先だったにもかかわらず、ハマってしまった。

僕の自宅徒歩圏内には銭湯がいくつか点在している。立派なスパとかではなく、壁に富士山が描かれているような昔ながらの典型的な銭湯だ。その中に露天風呂が併設されている銭湯が一つだけあった。5㎡くらいの小さな露天風呂なのだけれど、僕はこれにハマってしまった。風呂自体は大して大きくないのだけれど、岩風呂のような作りをしていて、壁は竹を使用してそれとなく温泉っぽい雰囲気を作り出している。料金はワンコイン、つまり500円程度だ。銭湯は大体これくらいの料金設定のことが多いとは思うのだけれど、露天が付いていて500円というというのはありそうで中々ないし、思いのほか満足感が高い。本当の温泉行くには県を跨がなければいけないし、旅館に泊まると一泊二万くらいはしてしまうので、それに比べれば圧倒的に安い。

5㎡の小さい風呂に体を沈めながら頭上に目を向ける。風呂が小さいので見上げて見える空も小さい。でもそれでいい。500円分の空だと思うと、それにしては意外と広い空なんじゃないかと思えてくる。今は春になり気温も少し上がってきてしまったのだけど、冬の寒い時に入る風呂ほど気持ちがいい。ちなみに露天風呂の横にはベンチが備えられていて、そこにはサウナで仕上がった人たちが「整う」ために外気浴をしている。面白いことに彼らサウナーの人たちは露天風呂には一切入ることなく、サウナと水風呂を行ったり来たりしている。サウナ好きの人にとって湯船はむしろ邪魔な要素なのかもしれない。僕はサウナーではないので本当のところは分からない。

僕が銭湯にハマった理由は露天風呂があることだけではない。理由の一つは、先にも少し触れたように、銭湯が徒歩圏内にあり家からとても近いからだ。さっきまでベッドの中にいたとしても、起き上がって少し歩けば快適な露天風呂に入ることができる。露天風呂なんて旅行に行かないとなかなか入れないだろうなあと思い込んでいたので、こんな近い距離に手軽に気持ち良くなれる空間があるなんて思ってもみなかった。これが電車や車に乗らないと行けないような距離にあったら、ハードルが高くなってしまうし、ハマってもいなかったと思う。

ディズニーランドでも何でもいいのだけれど、何か楽しいことをやろうと思ったらそれなりに時間をかけていく必要があることがほとんどだと思うし、徒歩圏内の、言ってしまえばコンビニに行くような距離にQOLが上がる施設(料理が好きな人ならコストコとかもそうかなと思う)があるというのはあまりないんじゃないだろうか。これが僕が銭湯(露天風呂)にハマった最も大きな要因で、驚くほど手軽にそして安く気分が上がる手段を見つけてしまったのである。いまいち気分が上がらない日でも、ちょっと歩いて500円払って露天風呂に入れば憂鬱な気持ちも吹き飛んでしまうものだ。

銭湯行くようになったもう一つの理由は、僕が趣味としているランニングに関係している。ランニングが趣味の一つという話は以前のブログでも書いたと思う。走った後は少なからず汗をかくので、シャワーか風呂に入るのが基本だ。ずっとそうしてきたのでもちろん家でシャワーを浴びればいいのだけれど、露天風呂が近くにあるんだし折角ならそっちに行こうという話である。こうしてランニングをしていたら自動的に銭湯にも行くようになったという訳だ。

今回話したかったのは、銭湯が素晴らしいということよりも、日常の延長にあるもので簡単にQOLが上がることってあるよねというところにある。海外旅行に頻繁に行くとQOLが上がるぞ!と言われても、そんな時間もお金もないよという人がほとんどだと思うのだけれど、一回500円で徒歩圏内にあるアミューズメントパークに行くのはどうかと言われれば、まあそれは結構簡単に行けるかあと多くの人は思うんじゃないだろうか。行ってみましょう、銭湯に。露天風呂付きの銭湯は本当にテンションが上がりますから、家の近くにそういう銭湯があるか是非探してみてください。ではまた次のブログでお会いしましょう。

松本先生

英語講師。ICU(国際基督教大学)卒。趣味はランニング、映画鑑賞、音楽ライブ鑑賞など。今年はエンタメを全力でたくさん楽しむというのが目標です。

 


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