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こんにちは
究進塾の並木です。

今年の大学入試は、究進塾が始まって以来、最高の合格実績でした。

詳しくは、こちらをご覧いただければと思いますが、要因は、中高一貫の定期試験対策から長く通ってくださった方(長い方は6年間!)の合格のおかげが大きいと思います。

今回はそんな中で発見した事実がありました。

難関大学に合格した方のほとんどが、英語が得意科目で、受験が始まる1年前(3月頃)には英語はほとんど完成していて、受験前の1年間は、週に1~2回、過去問演習(※人によってはプラス学校での演習)くらいしか時間を費やしていない

これまで薄々は感じていたことですが、今年の入試で確信しました。

例を挙げると、

・慈恵医科大学、順天堂大学医学部、日本医科大学のすべてに現役合格された生徒さん
→高1で英検準1級を取得し、英語は最も得意科目でした。そして、高3の間は週1日しか英語に取り組んでおらず、数学、物理、化学に時間を費やしていました。

・早稲田大学政治経済学部に1浪で合格された生徒さん
→高2で英検準1級を取得し、英語は最も得意科目でした。1浪の間は英語は「忘れないように触れる」程度で、数学、世界史に時間を費やしていました。

・一橋大学経済学部、慶應大学商学部、早稲田大学商学部に現役合格された生徒さん
→最も得意な科目は日本史でしたが、英語も全統記述模試で安定して偏差値70を越える成績でした。受験直前期は、数学にかなりの時間を費やしていました。

・東京外国語大学に現役合格された生徒さん
→英語は最も得意科目で、準1級こそ持っていませんでしたが、ケンブリッジ英検での高いスコアを持っていました。実は共通テストの結果は芳しくなく、私大の入試でも苦戦しましたが、東京外国語大学の2次試験で、得意の「英語が大ヒット」(ご本人談)し、見事合格を勝ち取りました。

番外編として、次の例もご紹介しておきます。

・再受験生として東大文科三類にチャレンジし、見事合格した細田講師
→英語はもともと英検1級を保持し、英語指導のプロとして活躍していたので、英語の学習には過去問演習くらいしか時間を割いていませんでした。国語も指導したことがあったので、世界史、数学にかなりの割合を充てていたそうです。

一人だけ、例外として、英語は苦手科目で、理系科目(数学、物理、化学)を武器にした生徒さんもいらっしゃいました。

・東北大学工学部、早稲田大学先進理工学部に現役合格された生徒さん
→数学、物理、化学はいずれも安定して全統記述模試で偏差値65程度で、英語だけがネックでしたが、当塾の個別指導の成果もあり、最終的には偏差値60近くまで行きました。

この生徒さんも含めて言えることは、次の通りです。

英語か数学のいずれかは得意科目で、この科目については受験生としての新年度が始まる時点でほぼ完成している。受験直前の一年はこの得意科目には時間を割かずに、それ以外の受験科目に時間を割くことができる。その結果として合格を勝ち取っている

その中でも、特に英語が得意科目だった方がほとんどでしたので、改めて大学入試における英語の重要性を再確認した年でした。

旧帝大や早慶、医学部などのいわゆる難関大学は、英検準1級がほぼ必須条件と言われていますが、それは言い得ていると思います。こういった大学の合格を目指すには、以下の点を心得ておく必要があるでしょう。

・文系学部の場合→英検準1級は必須(英語のビハインドを、国語や地歴でカバーすることは困難)。できれば高2までに取得しておきたい。

・理系学部の場合→数学、物理、化学が得意科目であれば、英検準1級は必須ではないものの、それには全統記述模試で少なくとも数学=偏差値70以上、物理、化学=偏差値65以上を揃える必要がある。逆に、英語で準1級を持っていると有利に運べる。

実は、少なくない方が、入試まで1年を切ったころに当塾にいらっしゃって「今から英語を何とか上げて早慶いずれかに行きたいんです」とおっしゃるのですが、それでは次の入試には間に合わないということは強調しておきたいと思います。

並木陽児

究進塾代表。最近ハマっていることは、川遊び(ガサガサ)と魚の飼育です。

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