インタビュー
INTERVIEW
上園様合格インタビュー3
🔵習い事はたくさんやっていた
並木:話は変わりますが、習い事は、小さい頃はどんなことをされてたんですか。
上園:習い事は結構やってて。水泳、書道、ピアノ、あと…英会話とか、そろばんもやっていました。
並木:すごいですね。それぞれ、何歳から何歳ぐらいまでやっていましたか。
上園:水泳、そろばん、書道が長くて、小1ぐらいから高2くらいまでやっていました。
並木:すごいですね。
金田:結構やっていますね。ガチですね。
上園:書道はまた始めようかなと思ってて
金田:へえ!
並木:書道は、中でも一生懸命やっていたんですね。
上園:書道は結構本気でやっていました。
並木:書道は何がどういうところに役立ってる、というのはありますか。
上園:集中力を鍛えられます。書いてるとき、ずっと集中して書いてる感じが。
並木:当たり前かもしれませんが、毛筆ですよね。
上園:はい。同じことを繰り返すっていうのも、集中力に関係あるかな、と思います。同じ字をずっと書いてるので。
並木:1回のレッスンで、何回ぐらい書くんですか。10回とかですか。
上園:日によりますね。いろんな課題があるので、いろんなことをやるときはバラバラなんですけど、集中するときは、1回に20枚とか書いてますね。
並木:すごいですね。書道も習ってよかったっていう話をよく聞きます。
他にも長く習っていたのが、水泳ですか。水泳はやっぱり、体力面でよかったですか?
上園:水泳は体力もつくんですけど、受験が近づいてきて「水泳のあとに勉強するのはきついな」って思って、やめました。
並木:でも高2まではやってたんですね。中学受験のときはお休みをしたんですか。
上園:してました。
並木:そろばんは、高校生までやっていましたか。
上園:高校生でもやっていました。
並木:じゃあやっぱり、計算は早いですか。
上園:それはちょっとあるのかなっていう。
金田:僕よりは早いですよ。(笑)
並木:そうですか。書道とそろばんと…習い事をそのまま高校生までやってたっていうのは珍しいですね。ピアノは短かったんですか。
上園:ピアノもやってました。高校生まで。いろいろやりすぎて、ちょっとごっちゃになっています。
並木:高校生の間も、習い事4つやってたってことですよね。
上園:そうですね。
並木:それはすごいですね。小学生の間だけとかだったら、よく聞きますけど。高校までそれだけやるっていうのは、あまり聞いたことないですね。
金田:大学でさりげなくピアノ弾いたら、ちょっといいんじゃない?(笑)
上園:はい。(笑)
並木:部活とは別で、習い事をやっていたんですか。
上園:部活はやってないです。部活は中学校の頃までで、高校生ではもうやめてて。
並木:そんなに部活はしてなかったんですね。
上園:そうです。習い事をやってたので、あんまり部活の方に力を入れていませんでした。
並木:なるほど。習い事が中心だったんですね。
🔵勉強以外で夢中になったこと
並木:今までの人生で、何か夢中になったことというのはありますか。
上園:勉強以外でですか。
並木:勉強でもいいですよ。複数でもいいですし。一番は勉強ですか。
上園:一番は、勉強もそうですけど、でもやっぱり書道です。夏の間とかはかなり本気でやってたりして。
並木:その時期は、何か目標があるんですか。
上園:そうですね。夏が明けた頃に、展覧会の出展があって、それに出すために夏の間は本気でやってたので。
並木:もう毎日?
上園:ほぼ毎日です。
並木:そういうのは、毎日何枚書くみたいな、自分で決めてやるんですか。
上園:そうですね。
並木:書道の習い事って、家で自習みたいにはできないんですか。
上園:それもできるんですけど、先生と話すのが好きだったので、通ってた感じです。
並木:夏っていうと、何年生の夏ですか。
上園:高2ぐらいまでは、やってたような。高2の夏になると塾とかあったので、毎日できなかったんですけど、高1ぐらいまでは毎日行ってました。
並木:何か賞とかももらったりとか。
上園:賞も、もらっています。
並木:すごいですね。じゃあ達筆なんでしょうね。
上園:いや普段は…あんまり(笑)
並木:また別ですか。
金田:普段は感じなかったです。(笑)
並木:普段のペンで書くときとは、またちょっと違うんですね。
上園:そうですね。綺麗に書こうとすると、時間がかかっちゃいます。
並木:やっぱり、集中力が必要なんですね。そして、同じことをコツコツやる、というところが、そこに繋がるんですね。
🔵合格までの道のりと、学習の配分
並木:金田先生から、上園さんの指導のことで何か話しておきたかったことはありますか。
金田:私が授業でやったことは、「一橋合格」から逆算して全部考えたんですよね。逆算して、時期ごとにどこまで仕上げるかを決めて、段階を踏んでいたので。その段階段階がすごくうまくいったというか。そのためには、やっぱり生徒さんの努力ってすごく重要なんですけど、上園さんはその努力をしてくれたので。
並木:英語もすごい得意だったということで、模試の成績もすごく安定して取れてましたけど、英検とかも取られてたんですか。
上園:英検はあまり力を入れてなくて、2級までしか取ってなくて。
並木:もう完全に、一橋の英語にしっかり特化して対策したんですね。だけど受験の年は、英語にはそれほど時間をかけなかったんですか。それともしっかり対策してたんですか。
上園:やっぱり一番は、数学に時間を使うんですけど、余った時間の中では、やっぱり英語は大きかったです。
並木:そうですか。逆に一番得意な日本史とかは?
上園:日本史は、あんまり時間かけないです。
並木:そうなんですね。皆さんにインタビューで聞くと、志望校に受かった方は、一番得意な科目は受験期の最後くらい、「高3の間は流してた」ってよく言うので、やっぱり同じなんだって思いました。そこが大きいのかなっていう印象ですね。
上園:得意な科目は一番最初にやっていて、勉強の勢いづけにするっていうか。
並木:なるほど。
上園:日本史は好きなので、やっぱり最初に取っかかりやすいっていうか。それで最初ができたら、そのままのリズムで他の勉強も行けちゃうので。
並木:毎日大体、日本史から入って、という感じですか?
上園:日本史から入って、で数学とか英語に行きます。
並木:突破口にしていく、みたいな感じですね。それはすごく良い使い方しましたね。一橋の試験は、地歴は日本史1個だけなんでしたっけ。
上園:一橋の二次の方です。
並木:共通の方だと、もう1個あったんですか。
上園:そうですね。倫政(倫理政経)もやってました。
並木:倫政を選んだのは何故ですか。
上園:理由は、地理を授業で受けたんですけど、あんまり地理が好きじゃなくて。
並木:倫政だったら結構大丈夫そうだという感覚でしたか。
上園:はい。倫政だったらいけるかなって思いました。
並木:じゃあ倫政はもう、共通テストに特化して?
上園:共通テストだけです。
並木:その作戦は、結果的にうまくいきました?
上園:そうですね。大体取れた感じです。
並木:本当に、一橋の作戦がぴったりはまって、計画通りにいったのは良かったですね。
🔵志望校の選び方と決めた時期
並木:一橋大学を受験しようというのは、いつ頃決めたんですか。
上園:高2の最初ぐらいですかね。
金田:初めて来たときも、第1志望を一橋大学と言っていました。
並木:一橋を受ける人は、一橋にするか東大にするかで迷う人が多いかなと思うんですが、その辺りはどういう戦略だったんですか。
上園:僕の場合は、あんまり迷わなくて。東大は地歴が2科目じゃないですか。数学ができなかったので、プラスで地歴2科目もやってたら時間ないな、って思って。
並木:確かに、地歴もう1個と、得意な日本史に絞っちゃった方がいいかなっていうのはありますね。
上園:絞ったというのと、あと数学もどうかなっていう。
金田:数学に関しては、最初「こんなの一橋受かるかな」っていうぐらいできなかったんですよ。だから最初は、一橋は本当に目標校で「ま、受けられたらいいよね」っていう感じだったんです。
でも、途中からは「あ、これ一橋を集中的に本格的にやった方がいいぞ」ってふうに切り替えて、「一橋何とか行かしてあげよう」と。
並木:最初は苦手だったけど、だんだん変わっていったんですね。
金田:やっていくうちに。勉強の仕方とか、成績の上がり方を見ていると、間違え方でもたまにすごく「あっこれは」って感心させられる解答を作ることができるようになってきて。全てが順風満帆にうまくいったわけではなくて、所々見せる片鱗というか、覚醒ポイントですよね。それがあったので、そこをうまく、気持ち的に盛り上げてあげて、という形で。
並木:なるほど。
金田:それでうまくこちらから乗せていった、というのはあると思うんですけど、「これだったらいけるじゃん」っていうところまで、だんだん見えてきてたので。だから「希望校」から、本当に純粋な「志望校」へと変わったので。しかも「これは対策の立てようによっては、多分いける」という、そのレベルまで行けたので。
並木:戦略をしっかり立てて、しかもその戦略が適切で、そこからちゃんと努力もしていった結果、ってことですね。
上園:そうですね。
金田:本人が、本当に頑張ってくれたので。予習が素晴らしかったんですよ。
並木:10月頃からですか?
金田:そうです。予習に関しては、僕から見て、こんなに完璧に予習する生徒さんはいなかったので。途中が怪しくてもとにかく答えを出す、みたいな。「ああ答え合ってるぞ、なんで?」っていう現象が起きたりしてました。
並木:解いてきた答案は、授業の開始のときにチェックするんですか。
金田:授業開始時に、見ながらやってました。見ながら僕が「ここ、何?」って話を聞いて。その答案を見ることによって、どういう思考過程で解いたのかをこちらで把握して。
思考過程のどこがどう間違いなのかとか、最短の解法だったら実はこんなのがあるとか、そういうことを伝えました。あとは、合格するための手法として「満点は取れないんだけどここまで取りましょう」というような作戦を考えたというか。問題によっては「ここまででいい」みたいな問題も結構ありました。「一応解決させるけど、ここはできなくてもいいので、このラインまでできるように」みたいな話もしましたし。
並木:次までに解く年度は、先生が指示していたんですか。
金田:基本的には、最新のやつからだんだん古い年度へ戻っていく感じです。
並木:一橋レベルだと、先生も事前に目通しておかないと、というレベルになってきますよね。指示した問題は、先生も事前に目を通していましたか。
金田:事前に目を通して、解いておいて。で、「僕の答案はこうでしたよ」みたいにして、見比べながら進めました。だから実際に、解答の解説もいるんですけど、それと別で僕の解答も出したりして。それで比較しながら、どちらか上園さんがわかりやすい方で行きましょう、みたいなやり方をしました。
並木:一橋レベルは、やっぱり先生側もある程度予習しないと、ちょっと厳しいですよね。
金田:がっちり予習しました。そうでないと、行き当たりばったりな授業になってしまうので。
並木:それは素晴らしい結果になりましたね。
上園:先生が解いた解法を持ってきてくれたのが、とても分かりやすくて。参考書はめちゃくちゃ難しい解き方をしたりしていて、全くわかんなかったんですけど、先生の解き方だとわかったところが多くて。
並木:赤本の解き方とかだと、わかりづらかったんですね。
上園:はい。参考書の解答は、難しい解き方をしているんですけど、先生の解答だったら真似できる解答だな、っていうのが結構あって。
金田:それも僕は意識して作ったので。「これは読んでも絶対わかんないだろう」って形に関しては、全部自分の方で解答を作り直したので。
上園:その点も、先生の授業でよかったかなって思うところです。
並木:確かに、それはいいですよね。
金田:で、そのメモを書いたやつを無くしたっていう。お宝のノートを。(笑)
上園:はい。(笑)
並木:無くしたのは、直前期なんですか。
上園:確か、1月とか…。
金田:しかも大量に書いてあったもので。
並木:それはメモ用紙か何かですか。それともノートですか。
金田:ルーズリーフです。ルーズリーフ50枚無くなったってことです。
上園:ちゃんとファイルにしなかったので。ルーズリーフの束を忘れたので、ゴミだと思われないかなと心配でした。
金田:見つかったからラッキーだなと思います。
並木:それは本当にヒヤヒヤでしたね。
金田:だからそれでもやっぱり、受ける運命だったんじゃないか
並木:そうですね。そこが戻ってきた時点で、完全に運が向いてましたよね。本当に良かった。
改めまして、おめでとうございます。
金田:おめでとうございます。
上園:ありがとうございます。
- Part.1 究進塾を受講したきっかけと、最初の印象
- Part.2 過去問をスタートした時期
-
Part.3 習い事はたくさんやっていた