究進塾

インタビュー

INTERVIEW

O様 単位取得インタビュー①

【インタビューにご協力いただいた方々】
O様:北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科、作業療法学専攻の2年生。
数学・統計を受講していた。
並木塾長:究進塾の塾長。
山口先生:O様の担当講師。
*以下、敬称略。

 

インタビューQ&A

並木:本日は、山口講師の授業を受講し、見事単位を取得されたOさんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

O:よろしくお願いします。

 

山口先生の授業

並木:まず初めに、山口先生の授業はいつから受講し始めたのかについて聞かせてください。

O:1年生ですが、留年したので2回目の1年生のときですね。体験授業を受けて受講すると決めた後、体調を崩していたので、その年の9月の終わりとか10月あたりから本格的に授業を受けるようになりました。

山口:数学の科目は2科目受講されていましたよね。

O:そうですね。数学・統計で2科目を教えていただきました。

並木:授業は週何回、何分ぐらいで受けてたんですか。

山口:2時間授業を、週2回ずつくらいは行っていました。その中で、2科目の両方の全課題、全部のプリントを、1問残らず解説していました。

 

 

O:数学はこちらです。学校だけのプリントと山口先生が書いてくださったものとありますが、これは学校の方のプリントです。授業でプリントを渡されたら、まず書き込む前にスマホのアプリでスキャンをし、その日のうちにメールでPDFデータで山口先生にお送りすることにしていました。

並木:そういうふうに約束してたわけですね。

O:授業のときに、参考書を使ってたらキリがないので。学校で使う教科書もあったんですけど、正直全然わからないんですよね。なので、このプリントを授業では使っていました。

並木:プリントにはどの位の問題が載っているんですか。

O:大体1枚につき問題が4~5題です。解法は載っておらず、答えだけが書いてありました。

山口:Oさんがデータを印刷してくださったんです。こちらがプリントを受け取ったら、私はその日のうちに全ての問題に対して準備を終えるようにしていました。

並木:授業のタイミングとしては、学校の授業の後、山口先生の授業まではどのぐらいのラグが通常あったんでしょうか。

山口:1日・2日後のときもありました。

O:だから、授業の後、帰りのバスの中で山口先生に「今日のプリントです」みたいな感じでお送りする感じでした。先生もお忙しかったので、山口先生の授業の前日に毎回送っていたら嫌がらせみたいじゃないですか。(笑)

並木:そうですね。先生の準備のことを考えるとちょっと大変すぎますよね。

O:学校が火・木、塾が月・金や月・土で通っていました。火曜日の数学を土曜日に行い、木曜日の統計を月曜日に…みたいなルーティンだった気がします。

並木:プリントをもらってから授業までは、2~3日ぐらいのスパンだったんですね。 統計も同じ感じで授業を進めていたんですか。

山口:分量としては同じくらいですが、統計の方がずっと難しかったです。資料も答えが全くありませんでした。

O:一発で単位を取れたのは数学だけだったんですよ。統計は通年科目なので、前期と後期で試験があったんですけど、前期は全然何点だったかな…

並木:全然できなかったですか。

O:点数は開示されないので、実際に何点取れたのかがわからないんです。でも、不可だったので60点未満だったのは間違いないです。

並木:そうでしたか。

 

共通点は国語好き

O:言語化にはかなり特化して授業をしていただいたなと思います。

山口:どちらも国語が好きという共通点があったので、Oさんがどれほど数学が苦手でも大丈夫だと最初から思っていました。

O:山口先生が最初に「国語が得意なら安心できます」みたいなことを仰ったんですね。私はいやいや、そんなことないでしょう、と思っていましたが。(笑)山口先生に教えていただいたことの中で、論述では「○○が正しいと仮定する」という書き出しで始めるとか、ルールみたいなものも教えていただきました。とにかくこの型は守っていただきたいという感じだったので、そういうものもメモに書いては自分の机に貼って定着させました。

山口:言語のルールとしてお願いすればきっと遂行してくれるという信頼があったんです。

O:高校受験は得意科目で受験できるから、使わない科目を熱心に教えていただけることってあまりないじゃないですか。でも、究進塾だと、しっかり理解できるように、何度も何度も熱心に教えていただけるので、私も必死でぶつからないと間に合わないみたいな感じでした。とにかく必死だったなという思い出ですね。

山口:素晴らしいことですね。

O:宿題とか、ここまで理解しようと思ったら絶対にやるようにしたり、課題をやっていないことにはならないようにと心がけてはいました。でも、何度も同じ問題について聞いてしまったときもありました。

山口:0からスタートでこれだけ上がったら出来すぎな結果ですよ。十分です。

O:自分で課題を進められたのは、生真面目さゆえにできたことだと思うので、そこは良かったのかなと思います。

並木:やはり、言語化できるっていうところももちろん強かったでしょうし、熱意を持って、しなければいけないことをちゃんとすぐ共有したり、そういったことがきちんとできたのも大きいですよね。

 

 

山口:授業中にご自身でノートを取ってくれていたんですが、私が書いたものも共有していました。

O:山口先生のものは正答ということにして使っていました。私はとにかく、手を動かさないと覚えられないので、繰り返し書きながらパターンを定着させていきました。

並木:そうだったんですね。

山口:Oさんの知識は何も仮定しませんでしたので、どこで躓いても説明できるようにという感じで進めていました。

並木:Oさんは、結構努力できるポテンシャルがやっぱりあったんですね。

山口:ありましたね。そもそも、対面じゃないと学習を進めにくい生徒さんもいらっしゃいますので。

O:対面でないと出来ないというのはどうしてですか。

山口:「自分のどこが間違ってるかわからなくて直せません」とお困りの方も多くて、そうなるとオンラインの場合リアルタイムでの修正は簡単ではないからです。Oさんの場合は、お手本と見比べて「ここで間違えました」って言ってもらえたので、オンラインでも対面のように進めることができたんですよね。

O:そういうこともあるんですね。

山口:基本的には、対面の方が効率はずっといいから、全てをやるには間に合わないかもしれないとは最初に言いました。まず、授業の進度が早すぎる、プリントも多すぎる、高校数学を忘れているからそこも補完する必要がある、内容量を考えたときに、全ては教えてあげられないかもしれないというような話は最初にしていました。

 

ゼロからスタート

並木:教えていく中で、数学も統計も大変だったと思いますけど、どちらの方ががより大変でしたか。

山口:遥かに統計の方が大変でした。数学は高校レベルでしたが、統計は大学の教養程度の知識を求められました。最後の方は結構高度なことをやっていましたね。

O:私としても統計の方が大変でした。大学の統計の授業では、前期の試験の解き直しがあるのですが、その解き直しを全部書いて出せば、60点とカウントしていただけるんです。大変ありがたいんですけど、これが自力で解き直せないんですよ。

並木:1人でやるのは難しいと感じたわけですね。

O:それで両親と、家庭教師をつけようかとか、数学の専門の大学生に来てもらった方がいいんじゃないかみたいな話になりました。ああでもないこうでもないとなったときに、大学生でも通える塾がある、中でも究進塾ならオンラインでやっていただけるということを知りました。なので、自分で統計のテストの解き直しができず、頼れるところを探したのが入塾のきっかけですね。

並木:ほぼゼロからスタートということですよね。

O:そうですね。とりあえず、期日までに一緒に解き直しを作っていただきたいといったところからスタートしました。

山口:最初にどっさりもらって、もうしばらくずっとそれを解いていました。提出期限も差し迫っていたので。

並木:解き直した問題については、授業内でも解説したんですか。

O:一緒に解きながら書いてくださいという形だったと思います。

並木:そこである程度解き方も理解できた?

O:そうですね。ただ、反復しないと定着するタイプではなかったので、授業の後に自分でプリントを何度も振り返りました。それから、単純に結構難易度も高かったと思います。大学の先生も、国立の大学院の入試で出るような問題だと仰っていました。

山口:そうですね。難しかったです。統計の担当教員の方は本格的な数学レベルを要求されていました。

並木:そうだったんですか。

O:実際の授業では、やっぱり難しい問題が多くて。どんどん説明をして下さるんですけど、クラスのみんながポカーンとしてしまうというか…ついていけない人が多かったです。

 

算数の頃から苦手だった

O:私は、数学というか算数が苦手な方で、親も危惧したのか、幼稚園から算数だけ公文式に通ってたんですけど、この有り様で。

並木:幼稚園からちなみにどのぐらいまで通っていたんですか。

O:小学校5年生のときに、中学校1年生の教材まで進んだんですけど、1次方程式からさっぱりわからなくなって、続けられなくて辞めてしまいました。

並木:公文は、解き方を分かりやすく教えることに注力しているわけではないですもんね。

O:そうなんです。そういう意味では、大学の授業も公文式に近かったです。授業で全問を解説していただけるわけでもありませんでした。

山口:解説を全くもらってない問題がいっぱいあったんです。

O:だから本当に、山口先生に全部1問ずつ教えていただきました。それが無いと本当に大変だったと思います。

並木:それはなかなかお互いに大変でしたね。

山口:ですが、週2回・2時間を確保して頂けたことは大きかったです。

O:2回留年してしまうと退学になるという状況だったので、最初は1.5時間の予定だったのですが、2時間に変更しました。

並木:その感じを聞いていると90分だと難しかったでしょうね。

O:オンラインだったので、塾へ行く・帰る時間が無かったのは大きいメリットでしたね。家に帰ってから5分後には、パソコンから授業を受けられていたので。

並木:そうだったんですね。時間の分け方としては、1コマが数学でもう1コマが統計という感じでしたか。

山口:そうですね。大体分けて授業をしていました。その時間内で、間に合う範囲を全部やりますとお約束していました。

並木:なるほど。

O:山口先生が覚えていらっしゃるかわからないんですけど…受講していた当時、中学数学の内容も抜けているところがあったので、「小学校5年生ぐらいだと思ってやってください」みたいなことを言った記憶がありますね。

並木:山口先生はそういったことを言われたなとか、何か記憶に残っていますか。

山口:はい、覚えています。でも、Oさんは国語が強かったので、「言語化さえしてもらえたら、ちゃんとノートを残して復習を頑張ります」と仰っていました。

O:何度も何度も復習をして頑張りました。

山口:国語ができることにすごく助けられました。

O:模試の偏差値でも国語70、数学30~40とかそういう感じでした。

並木:そこまで国語が得意で、進学先が理系のリハビリテーション学科というのはなかなか面白いですね。ちなみに、文系への進学は考えなかったんですか。

O:結構考えたんですけど、手に職を付けたかったことや、ほかにも理由がありますが、最終的にはリハビリテーション学科に行こうと決めました。入試科目に数学は使わなかったので、まさかこんな目に合うとは…

山口:そうですよね。入学したら大学数学の授業が待っていましたからね。