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多くの総合大学や専科大学では、学期が前期と後期に分かれており、それぞれで履修する講義を選択する必要があります。各学期末には授業で課されたレポートの提出または科目試験があります。そして、学期末後には、学生が待ち遠しく思っている長期休み(夏期休業と春期休業)があります。各休業期間は約2ヶ月あり、アルバイトやサークル活動、旅行など各々が思い思いに高校までは味わえなかった長期の自由に使える時間を得ることが出来ます。
そのため、後期講義が始まる秋は休みボケを治すことから始まり、毎日の講義の受講に行くのが少し億劫になるのが大概の学生の性かと思います。私個人の話をさせて頂くと、夏期休業中は所属していたサークルの仲間と納涼船や花火大会に出向くなど充実した休みを過ごしており、遊ぶための資金稼ぎにアルバイトを精力的に行っていました。ほぼ毎日アルバイト先の店舗に顔を出していたため、後期の授業が始まることで起きる変化としては、アルバイトに行く頻度が減り、収入が減ることが挙げられます。講義を受講し、期末試験やレポートを提出することで単位を習得し、卒業に必要な修得単位数を満了することが学生の本分であると思いますが、大学生では余裕のある時間の大半はアルバイトに費やすので、目先のお金に目がくらんでしまい、授業に出席せずに、アルバイトに力を入れる学生も多々おりました。
大学の講義で学ぶ座学は、社会に出てすぐに役に立つ実用的なものよりも、深く学ぶことで知識を身に着けて視野を広げることが主要目的でありますが、普段の生活では大学で講義を受講する意味や目的を見失いやすく、漫然と講義に出席だけして、講義の内容などほとんど頭に入っていない学生が多いです。アメリカ合衆国の大学のように、毎日の宿題に追われるような学生生活ではなく、講義を受講するだけで、その講義の活用方法や習得方法については、各学生に任せている日本の大学では有用で貴重な教授の講義も、受講学生の大半には身につかずに過ぎ去ってしまっています。
貧富の差拡大に伴い、高校の授業料無償化などが進められていますが、高校卒業の半数以上が大学へ進学する今日の状況を鑑みると、講義のあり方や受講の仕方など、基本的に思えるようなことを徹底し、社会人になる前の教養を身につける段階まではしっかりと講義に耳を傾ける習慣や方法を伝授する必要があると感じています。
話が大きく脱線してしまいましたが、秋学期は気持ちの緩みが起きやすく、講義に出席するのが一番の困難であると感じておりました。縦や横の繋がりを学び、社会に出る準備をすることも非常に大事なことだとは思いますが、人生とは知識の習得の連続であるので、大学までは学習の習慣づけを徹底し、社会に出た後も、勉学に励む人材の輩出に力を入れるべきだと、大学生活を通して痛感致しました。
スタッフ:MASATOSHI
2016年2月より究進塾スタッフ。どんな時も冷静に対応してくれる頼れる好青年です。趣味は漫画・筋トレ・映画で、座右の銘は『いかなる状況でも、無理を無理としない』。