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かつて大ヒットした『ビリギャル』のような奇跡は、編入試験では起こりやすいです。英語、国語(現代文、古文)、社会の3教科を得意にするのは無理だった人も、これから学ぶ学問分野の大学1、2年レベルの知識と英語(場合によっては他の語学やそもそも外国語なしでOKのところもあります)と面接(志望理由書)で済むため、大学受験の時とは違って才能を発揮することがあります。
どんな人が受けているかというと様々です。
・学びたい学問が見つかったから
・今いる大学では学べないことに目覚めた
・ぜひ教わりたい教授がいる
・大学受験のリベンジ
・学歴コンプレックスを解消したい
・旧帝国大学に入りたい
・地元の国公立に入りたい
・MARCHや関関同立に入りたい
・名門女子大やミッション系女子大に入りたい
・就職活動の学歴フィルター対策
・モテたい
・親が怒っているから
・大学受験をがんばらなかった後悔
・自分に自信をつけたい
・短大卒や専門学校卒で就職する前にあと2年間学生をしたい
など本当に様々です。
例えば、短大生が、お茶の水女子大学の3年生になったり、日東駒専の人が旧帝国大学の3年生になったり、いわゆるFランク大学の人が国立やMARCHに合格したり、専門学校生が国公立大学に、といったドラマチックなことがしばしば起こるのが大学編入試験制度です。
また、理系の学部に進学したものの、高校時代と違って何だか理系がつらくなった人は、例えば、数字を使う経済学部の編入試験を受けると、文系出身の人に勝ちやすい傾向があるために、有名校合格のチャンスが高くなることがあります。
また、学びたい学問のために編入の準備をする人もいれば、合格しやすさを考えて、マイナーな学問分野を狙う人もいます。各自の希望でいろいろな受験戦略を立てることができます。例えば、上智なら何でもいいので人気と倍率が低い神学部を受けるようなタイプの人もいます。
分野としては、
・経済学
・経営学
・法学
・政治学
・社会学
・文化人類学
・比較文化論
・歴史学
・地理学
・哲学
・宗教学
・日本文学
・日本語学
・英文学
・英語系
・国際系
・異文化コミュニケーション
・美学
・芸術学
・美術史
・教育学
・心理学
・学際系
・政策系
など多様です。
文系の大学編入の入試科目は、
・英語の筆記、専門科目、面接
・英語の筆記、小論文、面接
(英語の筆記は英文の全訳、国立2次のような総合問題、私立大学の記号選択の形式など)
・英語以外の外国語、専門科目、面接
・英語以外の外国語、小論文、面接
・TOEICなどのスコア提出、専門科目、面接
・TOEICなどのスコア提出、小論文、面接
・TOEICなどのスコア提出、面接
・小論文、面接
・面接のみ
などのようにいろいろあります。大学入試では一般入試以外に、総合型選抜(AO入試)が広まっています。総合型選抜は、国立や人気私立大学は人気があり、なかなか難しい面がありますが、大学編入の場合は、存在自体を知らない人が多いためにライバルは少なめでチャンスです。
また、難関国立大学を目指していた人で、例えば、MARCHに入った人は、大学生活がそれなりに楽しくなって大学編入を受ける気がなくなるケースも少なくないため、大学編入の強力なライバルは少ない傾向にあります。
浪人と比べると編入前と編入後の大学で合わせて4年で卒業できるため、時間とお金を節約することができるというメリットがあります。また、大学編入では、志望理由書、筆記、面接などいろいろやることがあり、それは就職活動と似ていますので、就職活動の予行練習になって後々役立つこともあります。就活のガクチカ(学生時代に頑張ったことはなんですか?という質問)の質問に対して、大学編入という珍しい経験に成功し、行動力、情報収集力を身に着けたとアピールすることもできます。加えて、志望理由書、面接の対策をちゃんとしていないために、学歴アップだけを目当てだとばれてしまう人たちも少なくないため、実質倍率は低くなりがちです。大学編入は、大学進学後に、学びたい学問が見つかったり、進学した大学では自分がやりたい分野を掘り下げて学べないために、他校のよりよい学びの環境を求めて受験するという建前が必要です。
よく勘違いする人がいますが、「大学受験で希望する大学に行けなかった人を、かわいそうに思って入れてくれる入試」というわけではなく、あくまでも大学、短大、専門学校で学ぶ中で、やりたい学問が見つかった人を受け入れる制度です。もちろん本音と建前はありますが、面接と志望理由書で学問への意欲を伝える必要があります。
そして、編入学制度のいいところは、国公立大学の入試を1年間で5でも10でも20でも併願できるところです。大都市部の難関国立大学と地元の国立大学をいくつも併願したり、旧帝国大学・神戸大学・筑波・横国・千葉などをいつも併願することもできるために、似た勉強で済むところを併願すると、どこかに合格する可能性が高まります。
まとめとしては、大学編入は情報が大事だと言うことです。究進塾でしっかりとした情報を得た上で、的確な戦略を練って、筆記、面接などトータルに受験対策をしませんか?お気軽にご相談ください。
「大学編入(文系)のメリット」
・大学受験よりも入試科目が少なくて済む
・国公立大学も1年間で多く併願できる
・浪人よりも時間とお金を節約できる
・誰もが受ける試験ではないのでライバルがあまり強力でないことが多い
・就職活動の練習になる
合格への道筋
・受験の気持ちを固める
・塾などで情報を把握して、受験戦略を立てることにする
・受けたい大学の出題と自分が対応できそうな科目をすり合わせる
・文系は、出題される論文が実は似た対策でできるところが多いため、学部学科の名前に惑わされなければ広く併願することができるので、併願を上手にする
・こつこつ粘り強く準備をする
・志望理由書、面接対策もしっかりする
・最後まで粘り強くあきらめずにやる
・入試本番で力を出し切る