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ここ最近感じることは「国語力がいかに大切か」という点です。

当塾で講師と受講生の間でディスコミュニケーションが起こるケースや上手く行かずに途中で終了になってしまうケースを分析すると、共通点がありまして、それは受講生の「国語力が著しく弱い」という点です。

具体的には、一定期間受講していても、全く改善や変化が起こらずに、保護者様が見かねてやめるケース、受講生が自分のニーズや困っていることをはっきりと担当講師に伝えられず不満をため込んでしまうケース。さらにはメールでのやり取りで誤解が大きくなるケースなどです。

私から見て、共通する傾向として、「言葉足らず」で「語彙力がない」。または「文章の構造が正しく取れない」

こういった場合、おそらくですが、講師の説明も十分に頭に入っていない可能性があります。当然ですが、これは塾の授業に限ったことではなく、学校の授業でもしかりです。

国語力が低いということは、いわば、粗い解像度でしか、物事を認識したり、考えられないということで、事態はとても深刻です。

大学受験で終わる話ではなく、その先の人生にも影響を及ぼしかねません。

昨今、YoutubeやTikTokなどの動画コンテンツの充実に伴い、若年層が本を読まなくなっているという記事やニュースを目にします。私もこれらが大きな一因ではないかと思います。それに加えて、スマホやTwitter(現在はX)などの短い文章しか触れていないことも影響していると思いますが、ともかく教育の現場では、国語力の低下を痛感します。

一方で、英語学習の若年化の是非については様々なところでさかんに議論がされますが、やはり、それ以上にしっかりと日本語を運用できる力の方が重要ではないかと思います。そちらを後回しにしての英語学習は本末転倒というほかありません。

その意味では、最近大学入試の中で入学者の割合が増えている総合型入試でも、小論文と面接はほぼ必ず課しているというのは合理的です。

AIの発達に伴って、暗記系知識の重要度は薄まってきていると言われていますが、日本語の運用能力は不可欠です。むしろ、そこさえクリアできれば、あとはちゃんとしたモチベーションを持っていれば入ってから何とかなる、と大学側が判断するのは自然なことです。

このブログを読んでいる中学生、高校生もしくは保護者の方には、ぜひ国語力をいかに育んで行くか、という点を意識していただきたいと思います。

当塾でも、このままではまずいという危機感を持っていますので、何かしらのサポートができないか、を考えています。

並木陽児

究進塾代表。最近ハマっていることは、川遊び(ガサガサ)と魚の飼育です。

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