究進塾

インタビュー

INTERVIEW

深田様 インタビュー2

北田先生の授業で学んだこと

並木:深田さんにもうちょっと聞きたいんですけど、北田先生の授業のどの点が良かったですか?

深田:接しやすくて質問しやすいところですかね。小学生のときに集団塾に通っていたんですけど、質問に行けなくて、分からないところをそのままにしちゃって、全然成績も伸びないし、怒られそうで、宿題ができてないのにできたって嘘をついちゃったりとか。でも北田先生は何でも受け止めてくれそうだから結構、正直にそういうのが言えましたね。「こういうところが今週は駄目で・・・」とか、「ここをこの前説明してもらったんですけどやっぱりわからなくて・・・」みたいな「もう1回説明お願いします。」とか、結構、正直に言えたのは大きいと思いました。

北田:ごまかすようなことは全然なかったもんね。

並木:他にも良かったところはありますか?

深田:これまで出会った先生は、質問をすると、答を見てから「ああそうか、こうやって解くのか、じゃあ説明するね。」とかなんですけど、普通の先生だったら。でも、北田先生は、ここが分からないって言ったら、一緒に解いてくださるんですよ。答を先に見るんじゃなくて、一緒に思考して「俺はこうこうこう考えてこれが答えだと思う。じゃあ確認してみようか。」って言って答を見てああやっぱりそうだったねっていう。答から逆算して教えるんじゃなくて、生徒と開始地点が同じで説明してくれるのがすごい嬉しかったです。

北田:なるほど。

深田:普通は絶対そうしないから、私もそうやってやったことがないから。友達とかに聞かれたときに、いつも数学とかでも答え見てから「ああこうやって解くんだ。どうやって分かりやすく説明しようかな?」っていうスタートだけど、北田先生はそうじゃないから、それで一緒に考えて、北田先生でも分からなかったら「これは悪問だね!」とか言ってましたね(笑)。

北田:まあたまにね(笑)。

深田:そういうのがすごく有難かったです。

北田:今すごい良いこと言った気がする(笑)。答が何かなんてのは最終的なことだからね。その問題が入試に出るわけでもないし。だからその問題に対してこういうアプローチができた、こういう考え方ができたっていうことの方が大事だから。

深田:もう1個、思いついた!今まで塾入るまでは、分からない単語とかに色とかをつけてこなかったんですよ。「何で分からなかったんだろう?」ってなったら、「ああやっぱり単語が分かってなかったんだな。」って思ってそのままにしてたけど、塾に入ってからは、分からない単語に色をつけて持って来るんですけど、単語が分からない状態でもどうやって戦えたかっていうのをやるじゃないですか?それを今まで自分はやったことがなかったので、入試でも絶対分からない単語ってあるから、分からない状態でもどうやって戦うかっていうのを教えてもらえたところが良かったです。

北田:なるほど。皆、「知らないことをなくさないといけない幻想」みたいなのが意外と皆強くて、でも、あるレベル以上の大学を受けるときに「不明語1個もありません。」なんて絶対にないと思うからね。だから、分からない部分はあって当然っていう前提でいないとやっぱりてんぱっちゃうよね。その訓練は結構、意識的にやってきたもんね。

深田:本当に単語を結構すぐに忘れちゃうので・・・。

北田:この文章が言っていることが分かりにくいときに、明治の英語とかもそうだったよね、農学部は結構やりにくかったから。それはそれとしてどう点数を取っていくかっていう、その戦略がちゃんとはまったから、最高でどれくらい取れたかな、8割・・・8割ちょい・・・?

深田:9割取れた。あのドーピング回です。1回読んだことがある文章が出て。

北田:ああそうだったね! まあドーピングというか何というかだけど(笑)。そうだね、そのときすごい取れたね。あと参考にして欲しいのは過去問をやったときに自分なりのミス分析っていうのを必ず次に生かせる形で残そうっていう話はするんですけど、それぞれやった過去問を無駄にしないでというか、そこから学べることを、こういうちゃんとフォーマットがあるものを使って、ちゃんとできてるところとか。

北田:これは別に「このフォーマットを使って残せ。」っていう指示を出したわけじゃなくて、自分でこういうちゃんと形に残るものを作ってるっていうところが非常に素晴らしいところでしたね。

先生と生徒が一緒に授業を創る

並木:他に何か北田先生との授業で、印象に残っていることはありますか?

深田:けっこう楽しかったです。

並木:毎回楽しみだった?

深田:楽しみだったというほどではないけど・・・。

北田:あの教室の中で多分、我々が一番笑ってはいたよね。

深田:そうですね!うるさいかなと思って、ごめんなさいって感じだったけど(笑)。

北田:何かしらツボってる場面が毎回あったっていう(笑)。

深田:けっこうやることも多いし。集中していたし楽しいし、けっこう一瞬で過ぎていきましたね。時間が。

北田:そうだね。基本的に生徒皆に言うんですけど、授業って、どっちかが一方的にやるものじゃないので。やはり個別なので、先生側と生徒側が一緒に授業を創るんですよね。その協力関係をお互いが意識して成り立たせようとすると、よりベターなものになるんですけど、そこをすごく意識してくれてたのが大きかったですね。例えば分厚いテキストで開くときに、すぐ戻っちゃうことがあるようなときっにクリップを持ってきてそのページに挟むことで、自然に閉じてしまわない状態にしておいてくれるんですね。なんかそこまで気を配れるってすごいなっていうのがあって、だから本当に進行上、内容として見るべきものに集中できる環境というのを作るために、彼女の方が意図的に協力してくれて授業でできることを最大化し続けられたというのは、すごく大きかったですね。即過ぎるよね、2時間とかね。

深田:即でしたね、本当に。

北田:毎回即だなっていう。

深田:時間に収まらなかったやつとかは、授業と授業の合間に聞きに来ていいよって言ってくださって、有難かったです。頑張って捕まえて「ここお願いします。」って言って。けっこう他の生徒にもやってて、すごくいい先生だなって思いました。

受験生へのアドバイス

深田:固定観念とかに捉われないで欲しいですね。「理系だから、理系科目しか使っちゃいけない」とかないので。例えば明治とか東京農業大学って、農学部は一応、理系のくくりではあるんですけど、選択科目で文系の国語とかも使えるんですよね。当初は、数学、生物、英語で行くつもりだったんですけど、数学がなかなか伸びなくて、それで入試3日前とかに、国語の過去問を解いてみて、数学よりも国語のほうが取れるってなって、急遽変えました、使う科目を。問題を見てから決められる方式だったので当日、問題を見て国語に変えました。すごく勇気のいる決断だったんですけど。

北田:なかなか大胆なことだけど、もちろん話は聞いていて、とにかく国語力がすごく高いタイプの子だったので、普通、突然「理系がダメだから国語がいい」って言いだしたら諫めるところなんですけど、彼女の場合はリアルに国語の方が可能性あるかもしれないって思えるものがちゃんとあったので、「じゃあ本番もし数学はちょっときついなと思ったら国語で行こう」っていう話をしてて実際にそれをやったっていう。それはすごい素晴らしい判断でしたね。

深田:受験ってすごいたくさん選択肢があると思うんですけど、ちゃんとした理由だったらマイナーだったとしてもそっちを選んだほうがいいと思います。例えば私は国立が第一志望で、普通は前期に第一志望を置くと思うんですけど、私の場合は科目の関係で、思い切って後期に第一志望を置いたんですよね。前期にしとけば良かったかなって思ったこともあったけど、結局はやっぱり後期のままで良かったと思ってます。前期だとその第一志望だけでしか使わない数Ⅲが必要で、数Ⅲをずっと勉強してたんですけど伸びなくて、それで諦めて、後期に第一志望を置いたことで、数Ⅲの勉強の時間を省けて、結局、明治とかにも受かれたから、もし第一志望が前期のままだったら数Ⅲに時間を取られて、どこも受かってなかったかもしれなかったので。すごくマイナーな道だと思うけど、それが私には合ってたから良かったなと思います。