インタビュー
INTERVIEW
太田様合格者インタビュー2~院試に割いた勉強時間は~
🔵院試に割いた勉強時間は
並木:実際の授業時間と回数っていうのは、どのぐらいでスタートをして、院試の直前期はどのぐらいだったんですか?
太田:最初は、週1回の1時間でした。
並木:そんなに少なかったんですね。
永島:結構少ない時間でした。
太田:それでやっていって、物理化学がだんだんわかってきて。どんどんできるようにならないと、やっぱり院試まで時間的には無いし厳しいだろうなってことで、そこから2時間にしていただきました。
並木:週1回2時間ですか。
太田:プラスで有機化学・無機化学も教えてくださるということだったので。全てできたわけじゃないんですけど、やっぱり不安な要素とか、できないところやわからないところを聞いておきたくて、プラスで週に2時間と1時間のコマを作ってもらいました。
並木:2時間と1時間で、週合計3時間ですか。それは先生のご提案ですか。
永島:化学系の化学科・純粋化学の大学院入試で3科目倒さなきゃいけないので、最初は「3科目とも0からお願いします」みたいな雰囲気の始まり方が多くて、そのときは困っちゃうんですけど・・・「1科目あたり週1回2時間でも足らないな」って感じて。
でも、太田さんはしっかり自己分析されている感じで「物理化学さえ何か倒せれば何かいけそうな気がする」みたいな話があったので、じゃあ週1回1時間という話になりました。そして自分の成長のために、僕の使い方、つまり「うまく講師を使えるか」っていうのを、それで試してみてくださいみたいな話をしました。体験授業でもそれに近いことは、言ったような気はします。最初は、少ない時間で物理化学でどう成長するかなっていうのを見守って。1分野ですごい絞ってくれてたので、本当にそれだけで大学院試が完成するんだったら、ずっと週1回1時間でもいいかなって思っていたので。でもちょっとずつ教える範囲が広がっていって、「これから授業時間に収まるかな」って思い始めて、ちょっとどうしようかなと思ってる頃に、本人から「ちょっと増やして欲しい」と申し出があって。
並木:ちょうどいいタイミングですね。
永島:やっぱり能動的に動いてくれるっていうところもあったので、自分で逆算して「あとどれくらい必要なのか」っていうことを考える力もちゃんとあるなって感じました。本人から「ちょっと増やして欲しい」っていう話は来ただけですけど、「院試に向けていい流れを作れる子だな」っていう感触は、そこでも得られてました。
並木:太田さんの中で手応えを感じたタイミングってありますか。
太田:あります。僕、内部の学習院じゃなくて上智大学を第1志望にしたんですけれども、最初はもうやっぱり外部だと、全然内部の試験問題とは、無機化学でも結構、毛色が違くて。1人で勉強していく中で苦しんでたんですが、それも頑張ったり、教えてもいただいたりして、物理化学もどんどん力がついてきて。最後の1ヶ月半前とかは、物理化学が一番得意になっちゃって。過去問でももうめちゃめちゃ早く終わるし「これ100点いけんじゃねえか」みたいな感じで。もうメンタル的にはそんな感じで「余裕だな」みたいになってたんですけど、本番は全然違う分野出てきまして(笑)。まあびっくりしちゃって、もう絶望してたんですけど、何とか合格できてたんで、よかったなって感じです。
並木:すごいですね。ポジティブシンキングですね。昔からそうですか。
太田:そうですね、メンタルは強いですね。楽観的って言えば楽観的なんですけど。嫌なこととか、何かきついなってことがあっても「まあ死ななきゃ大丈夫だな」みたいな、そんな感じで生きてますね。
並木:なるほど。ちなみに、何か部活やスポーツをされていたんですか。
太田:高校生のときにサッカーをしていました。
永島:やっぱりそうなんですね。勉強の仕方も、ちょっとスポーツマンみたいな感触はありましたね。ストイックに「とにかく頑張ってみる」っていう勢いが結構すごくあったので、「何かスポーツはやってるのかな」みたいには思っていました。
並木:じゃあサッカーは結構本気でやっていたんですか。
太田:それは中学生までですね。高校生は、高1まで頑張ってました。
並木:大会を目指したりとか。
太田:そうですね。
並木:それで培った部分っていうのは結構大きいんですかね。
太田:そうなんですかね。僕勉強で頑張ったの、院試が初めてなんですよ。
並木:ちなみに大学の入学については、どうやって入学されたんですか。
太田:僕2浪してまして。僕はすごい怠惰なので、浪人のときは全く勉強しなくて。で、父の影響で将来の夢が1個できたときに、今はその夢は全然変わっちゃったんですけど、そのときには「よし、じゃあこういう系に進学しよう」ってことでちょっと勉強しました。化学だけ勉強して入った、みたいな感じなんですけど。
並木:化学はその頃から好きで?
太田:そうですね、得意だったんですよ。覚えればいいだけだったので得意で。大学受験の化学は得意でしたね。なので武器にして受かって。
並木:大学に入ってからはどうだったんですか。
太田:入ってからはあんまり何も考えてなくて…大学には行こうと思っていたし、実験は元から好きで結構面白くて、配属された研究室のところも、面白くて。それでうっすら「絶対大学院へは行きたい」って思ってたんですけど、3年に上がった頃から「本当に行きたい」ってなって…それが強いんでしょうかね。上智大学も見学へ行って調べたら、その研究テーマが面白そうだったので「人生で1回ぐらいどっかで頑張らないとな」ということで、ちょっとやるかって。
並木:余力がしっかりあったっていうのが大きいんでしょうかね。
太田:そうですね。あと、周りのみんなに「俺は絶対上智行くから」って言いまくって、自分にプレッシャーをかけて落ちないようにしていました。勉強さぼるんで、僕って。それをしないようにはしてましたね。「落ちたら恥ずかしくなるよ」っていう追い込み方はしました。
永島:そういうのもスポーツマンらしい、体育会系な感じはしますよね。
並木:そうですよね。周りに言うっていうのは、やっぱりメンタルが強くないとできないですよね。
永島:そうですね。結構、自分から「まず何とか頑張ってみよう、なんかとにかく当たって砕けてみよう」みたいなぐらいの勢いで頑張ってるな、っていう感じはいつもあったので。いつか壁は壊れるんじゃないかな、みたいな気持ちで見守ってた部分はあると思います。
並木:話を戻すと、院試までの4ヶ月間はもう人生で一番頑張ったぐらいの感じでしたか?
太田:そうですね。頑張りました。
並木:睡眠時間を削ったりとかもしましたか。
太田:そうですね。もう大学には朝からいて、研究とやることがなくなったら、終電ちょっと前ぐらいまで残って勉強して、そこから帰って、もうさっさと寝るみたいな感じで。
並木:その雰囲気が、永島先生にも伝わっていたんですね。
永島:そんな雰囲気はありましたね。居残りのシュート練習じゃないですけど。それをやりまくってきてる感じはありました。
並木:だからもう、完全に聞きたいことも絞れてくる感じですよね。
永島:結構オールマイティーにやっていたので、最後の方は「もう何でも来い」みたいな感じでやってました。大学院入試に受かる人の特徴って、どこかの時点で自分の手から離れてく感じがするんです。大体入試の1ヶ月前からそれが始まるんですけど、成長して、そういう感じが急に出てくる子がいて。そういう子って大体受かるんですよ。太田君の場合もそういう感じでした。
並木:そうですか。自立してるというか。
永島:そうですね、気がついたら僕の手からだんだん離れていく感じがして、自分でもう突っ走ってる、っていう感じです。