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【司法書士試験】本試験後、来年に向けてのスタートの切り方
本試験が終わり、自己採点も済み、来年に向けて再スタートを切ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。
「何から始めればいいのか分からない。」
「とりあえず過去問を解こうか。」
そんな気持ちになるかもしれません。
しかし、私がおすすめしたいのは、いきなり問題演習に入ることではありません。まずは来年の合格に向けた”土台作り”から始めてください。
まずは年間の計画を立てる
本試験までの一年間を振り返ってみてください。
「もっと早く記述対策を始めればよかった。」
「会社法まで手が回らなかった。」
「直前期は暗記に追われ、理解する余裕がなかった。」
このような後悔が、一つや二つはあったはずです。
大切なのは、その反省を来年に活かすことです。
今年と同じ勉強を同じ時期から始めれば、同じような結果になってしまう可能性があります。
だからこそ、「何を」「いつまでに」終わらせるのかを具体的に決めましょう。
例えば、年内までに全科目の基礎を固めるのか、年明けからは過去問中心にするのか、記述はいつ本格的に始めるのか。
本試験から逆算してスケジュールを立てることで、「この時期までにここまで進めれば間に合う」という安心感も生まれます。
計画は完璧である必要はありません。途中で修正すれば大丈夫です。大切なのは、何となく勉強を始めるのではなく、目的を持ってスタートすることです。
次に、テキストを一度ざっと読み返してみる
計画が立ったら、すぐに過去問へ進むのではなく、一度テキストを最初から最後まで通して読んでみることをおすすめします。
「今さらテキスト?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、本試験を経験した今だからこそ、以前とはまったく違った見え方になるはずです。
試験前は、目の前の知識を覚えることに必死で、全体像を意識する余裕はあまりなかったのではないでしょうか。
一方、本試験を経た今は、知識が点ではなく線でつながり始めています。
「ああ、この論点とあの論点はこういう関係だったのか。」
「この制度は、こういう趣旨だったのか。」
「だからこの規定があるのか。」
そんな気づきが数多くあるはずです。
この「理解できる」という感覚は、受験経験を積んだからこそ得られる大きな財産です。
理解が深まると、その後の過去問演習でも、単なる丸暗記ではなく、理由を考えながら解けるようになります。
もちろん司法書士試験では暗記も重要です。しかし、理解を伴った知識は忘れにくく、応用問題にも対応しやすくなります。
来年の合格は、今のスタートで決まる
来年の本試験は、直前期ではなく、実は今この時期から始まっています。
焦って問題数をこなすことよりも、まずは一年間の設計図を描き、自分の知識を整理する時間を作ってください。
その積み重ねが、来年の直前期に大きな差となって現れます。
遠回りに見えるかもしれませんが、「計画を立てること」と「テキストを通読して全体像を理解すること」は、来年の合格への最短ルートです。
ぜひ今年の反省を活かし、今だからこそできる勉強からスタートしてみてください。
【執筆者】K(イニシャル表記)

1994年生。現役の司法書士として事務所を経営する一方、究進塾の司法書士コースの講師も務めています。司法書士試験には、働きながらの兼業受験、そして勉強に専念した専業受験の両方を経験。1回目の受験では、わずか3.5点差で涙をのみましたが、その悔しさをバネに再挑戦。勉強期間1年10カ月で、2度目の挑戦で合格を果たしました。学生時代は勉強が苦手で、1日2時間も机に向かえなかったタイプ。それでも、自分に合った学習法に切り替えることで、大きく変わることができました。だからこそ、勉強が続かない、やる気が出ない…そんな悩みを抱える受験生にも、具体的かつ実感のこもったアドバイスができます。
趣味はランニングと筋トレ。皇居や代々木公園を走り、ジムで汗を流すことで、日々のストレスをリセットしています。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という信条のもと、体を動かす習慣を大切にしています。
心に刻んでいる言葉は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物の一節:
「俺を構築すんのは毎日の行動であって、“結果”は副産物にすぎん」
遠くに感じる合格というゴールも、振り返れば日々の積み重ねがすべてだったと気づきます。今日という一日をどう過ごすか――それが未来を決める。そんな思いで、受験生一人ひとりに寄り添いながら指導しています。



