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司法書士試験の「失踪宣告」は超頻出!ここだけ押さえれば得点源になる

民法の中でも「なんとなく苦手…」と感じる人が多い失踪宣告。しかし、論点は非常に限定されており、対策がしやすい分野です。ここを押さえれば司法書士試験で確実に1問取れる得点源になります。

失踪宣告とは? ― 実は「みなし死亡」制度

失踪宣告とは、長期間生死不明の人を法律上「死亡したもの」と扱う制度です。重要なのは、実際に死亡したことを証明する制度ではないという点です。あくまでも「みなし死亡」として扱われます。

普通失踪と特別失踪 ― 試験で落とせない2つの区別
種類 要件
普通失踪 7年間 生死不明
特別失踪 戦争・災害・遭難などの危難後1年間 生死不明

数字の「7年」「1年」は超頻出。問題文にそれらしい事情が出たら、まずこの区別を反射的に判断しましょう。

失踪宣告は「自動で死亡扱い」にはならない

ここは択一で最も狙われるポイントです。7年または1年が経過したからといって自動で死亡扱いにはなりません。家庭裁判所への申立て(請求)が必要です。

「死亡したものとみなされる時点」は完全暗記
  • 普通失踪:7年期間満了時
  • 特別失踪:危難が去った時

この時点が相続開始時になります。ここは完全暗記でOKです。

取消し後の効果 ― 善意の第三者保護と現存利益

本人が生存していたことが判明すると、失踪宣告は家庭裁判所の請求で取り消されます。しかし、ここからが重要です。

  • 善意の第三者は保護される(=取消しの影響を受けにくい)
  • 返還義務は「現存利益の限度」(=全額返さなくてよい)

「全部返す必要がない」という点は感覚とズレるため要注意。条文知識そのままで覚えておきましょう。

試験で狙われるポイントは実はこれだけ
  • 普通失踪と特別失踪の区別
  • 7年・1年という期間要件
  • 家庭裁判所への申立てが必要
  • みなし死亡時点(相続開始時)の違い
  • 取消し後の善意の第三者保護
  • 現存利益の返還義務

論点が極めて限られているため、ここだけ押さえれば確実に得点できます。

まとめ ― 失踪宣告は“確実に1問取れる”鉄板分野

見た目より構造はシンプルなため、失踪宣告は対策すれば必ず安定した得点源になります。

数字・時点・申立て・第三者保護の4点を反射的に思い出せるレベルまで繰り返せば、怖い分野ではありません。司法書士試験の民法で、確実に1問取れる力をつけていきましょう!

【執筆者】K(イニシャル表記)

1994年生。現役の司法書士として事務所を経営する一方、究進塾の司法書士コースの講師も務めています。司法書士試験には、働きながらの兼業受験、そして勉強に専念した専業受験の両方を経験。1回目の受験では、わずか3.5点差で涙をのみましたが、その悔しさをバネに再挑戦。勉強期間1年10カ月で、2度目の挑戦で合格を果たしました。学生時代は勉強が苦手で、1日2時間も机に向かえなかったタイプ。それでも、自分に合った学習法に切り替えることで、大きく変わることができました。だからこそ、勉強が続かない、やる気が出ない…そんな悩みを抱える受験生にも、具体的かつ実感のこもったアドバイスができます。

趣味はランニングと筋トレ。皇居や代々木公園を走り、ジムで汗を流すことで、日々のストレスをリセットしています。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という信条のもと、体を動かす習慣を大切にしています。

心に刻んでいる言葉は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物の一節:
「俺を構築すんのは毎日の行動であって、“結果”は副産物にすぎん」
遠くに感じる合格というゴールも、振り返れば日々の積み重ねがすべてだったと気づきます。今日という一日をどう過ごすか――それが未来を決める。そんな思いで、受験生一人ひとりに寄り添いながら指導しています。


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