インタビュー
INTERVIEW
森様合格インタビュー2
北里大学獣医学部、東京薬科大学薬学部、東京歯科大学歯学部などに合格された森さんに、究進塾代表の並木がインタビューしました。
1年間の学習の流れ
並木:英語について、森さんからコメントをお願いします。
森さん(以下、森):英語が一番足を引っ張るから、他の科目でどうやってカバーしようかと思ってたんですけど、結果的には意外にも英語で助けられたなって思いました。
並木:入試本番は得点出来たことが多かったんですね。
森:北里なんかはほぼ満点だったんじゃないかなって思ってます。
並木:それはすごいね。
森:簡単だったのかもしれないけど。
並木:森さんからすると、英語は伸びた実感がありますか?
森:センターは取れていましたよ。
並木:確かにセンターは得点出来ていたね。潮田先生から見るとどうでしたか?
潮田先生(以下、潮田):最初がひどかったから、最初から比べて伸びてないわけはないんだけれど。基礎的なところをたくさん、たくさん、たくさんやってきたからセンターでは取れたのかもしれない。そこそこ鍛えたっていうのと運も良かったんでしょう。知っているものがたくさん出たりして。
並木:では、1年間の流れを簡単に教えてください。
潮田:最初の体験の時に「あなたは文法を考えるときに単語の意味だけを考えて選んでいるでしょう」と指摘しましたね。例えば「到着する」という単語があったとき、arrive, get to, go とか色々あるけど、意味で選んだらみんな同じだから文型から判断しないといけないということをやっていました。単語と熟語はもともと持っているものを使って、文法は問題集を使って文型で考える癖を付けていきました。中3とか高1のレベルからとかね。基礎が固まっていないと結局いくら積み上げても倒れていくだけだから。
並木:全体の割合で言うと、文法の割合が他の分野に比べて多かった?
森:最初のうちは特にずっと文法でしたね。でも途中から短めの『入門英文解釈』をはじめましたよね。
並木:あれを宿題で?
潮田:基本的には宿題で(文章を)見てもらって、授業中には宿題の範囲から3,4つ選んで本当に見てきたのかということを確認して、ツッコミまくるっていう。
並木:たしかにあれは先生のツッコミがないとさらっと終わらせてしまいそうな問題集ですもんね。和訳を覚えてしまいそうな感じ。
潮田:なので文法的に考えているかどうかの確認、thatは何詞で出来ているかなどといった確認をしないといけないなと感じですね。短文やってから長文もっていう。
並木:長文はいつぐらいから?12月とか?
森・潮田:はっきりとは覚えていませんが、長文は大体10月ぐらいから始めました。
並木:題材は過去問でしたか?
潮田:問題集だったので過去問にはなってますけど、別に受験校の過去問ではなく、一般的な問題集でした。『やっておきたい700』です。
森:あれは難しかった。あと国公立の医学部の問題もしました。レベル的にはそちらのほうがまだマシ。東大のやつとかなに言っているか分かんなかったです。何問かやりやすいのも有りましたけど。
並木:『やっておきたい700』は結構難しかったんですね。週1回2時間で授業時間は足りないことはなかったですか?
潮田:もう少し時間があれば、基礎を上積みすることもできたんでしょうけど、他の科目とのバランスを取りながら宿題もたくさんやってきてもらいました。悪くない程度にはやれたけれど、まだ伸びる余地はありましたね。英語の面で頭の限界には達していないと思うし。
並木:森さんはどうですか?英語は限界まで学んだと感じますか?
森:いえいえ、まだやらなきゃなって思ってます。英語はやっぱり(これからも)一番使うからやりたいなという思いと、でも本当はやりたくないなという思いの狭間にいます。
「文型で考える」ことの大切さ
並木:最初、森さんは基礎で抜けているところがありましたか?
潮田:最初は文法的に考えたり、文型で考えるという発想がそもそも無かったんですよね。
森:自動詞や他動詞とかも全然分かりませんでした。
潮田:「何文型だから後に何を書かなければいけない」という論理的な考え方をあまりしていなかったと思う。
並木:一浪目まではそういう発想はしていなかった?
森:SVOCは結構気になってましたが…。
並木:潮田先生と会う前は?
森:他塾で文型しつこくやらされていましたが、あまり効果が感じられなくて。そのせいか一浪目では文型よりも単語とか文法とかに力を入れていました。
潮田:文型が分からない状態では、単語や文法はきちんと身につかない気はしますけどね。
並木:最初の無料体験授業で聞いた「文型で解く」っていう発想は今まで無かったものでしたか?
森:中学では文型をやっていなくて、そのまま高校に内部進学しました。高2で他塾に入って初めて「英語の文型ってこういう風に出来るのか」って気づきましたね。そこ(高2)で初めて文型を意識しようって思ったくらいなので、現役のときは文型の始めのところのレベルでした。そこから1浪目は単語力も文法知識もない状態でスタートして。だから「文型で解く」というのは、意識していたけど出来ていなかったかな。
並木:それが2浪目で固まったって感じがある?
森:まとめようとはしていましたね。今までごちゃごちゃになっていた知識を整理しようとしていました。
潮田:ノートで整理していましたね。
並木:それは先生の方でまとめ方を指示したのですか?
潮田:いや、本人が自発的に行っていました。
森:そうです。小さいノートでいつでも持ち運べるようにしました。分厚いとか大きいとかだと持ち運ぶのが面倒くさいので、手軽に持ち運べてよりまとまっているものが欲しいと思って。いつでも持っていてしょっちゅう見ていました。
並木:それで定着したのですね?
森:はっきりとは分からないですが、だいたいは定着したかな?
並木:文型を考えるのは、”単純に暗記するよりも論理的に考える”っていう面で森さんにとっては学びやすかったんじゃない?そういう方法を教えてくれた潮田先生の授業は合ってたんじゃないでしょうか?
森:そうですね、気になることをちゃんと答えてもらえてよかったです。どんな質問をしても絶対答えてくれる。頼れる先生です。
授業の雰囲気、合格した森さんへメッセージ
並木:授業の方は和気あいあいととは少し違うかもしれませんが、良い雰囲気だったように見えました。どうでしたか、潮田先生の授業は?
森:厳しい。割と怖い。言葉がばっさりと言いますね。
並木:遠慮しないからね。潮田先生から見てどうでしたか、森さんに教えていて。
潮田:明るくていい性格ですね。悩みもあったとは思いますが。英語嫌いだと言いながらね。ほんとに嫌いなのかな?
森:英語は嫌いです。
潮田:嫌いだとは言ってもね、なんだかんだで知識を整理しようとしていましたね。忘れては「これやったでしょ」ていうのを繰り返していましたね。
並木:森さんは、今年は「何が何でも浪人しない」っていう意気込みでやってたんだよね。だから、頑張れたっていうのはある?
森:でもどこかで他学部でもいいかなって妥協してしまっていた部分もあります。
並木:生徒特有の思考の癖とかあるじゃないですか。潮田先生が教えていて、大変だったということはありましたか?
潮田:無いです。すごく教えやすかったです。最初は同じところを間違えたり混乱したりしていたけれど、それは誰でもそうだし。自分から改善する努力をしていたようにも思えますね。英語が苦手だっていう割にはサボっていたわけでもないので、頑張っていたと思います。
並木:何か最後に伝えたいことはありますか?
潮田:大学の方が全然楽しいので、そっちの方で楽しんでください。英語もほどほどに使ってね。発音が下手でも勇気をもってしゃべるチャンスがたくさんあるといいですね。これから(職業に就いた時に)日本人のお客さんが減って外国人のお客さんが増えてきたら、英語で説明してあげないといけないですしね。
並木:ありがとうございました。
潮田・森:ありがとうございました。
- Part.1 難問集は必要ない?自習への取り組み方
- Part.2 授業について 英語(潮田講師)
- Part.3 授業について 数学(金田講師)