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【司法書士試験】マイナー科目対策の考え方

司法書士試験の勉強をしていると、多くの受験生が悩むのが「マイナー科目をどう対策するか」という問題ではないでしょうか。

供託法・司法書士法・民事執行法・民事保全法といったマイナー科目は、主要科目に比べて配点が小さいとはいえ、合否に直結する重要な分野です。実際、本試験では「あと数点」で不合格になるケースも珍しくありません。その数点を支えるのが、まさにマイナー科目です。

マイナー科目は“短時間で得点源にする”発想で

とはいえ、主要科目だけでも膨大な学習量がある中で、マイナー科目にどこまで時間をかけるべきかは悩ましいところです。

そこで重要になるのが、「短時間で確実に得点源にする」という発想です。

マイナー科目は範囲を広げすぎると効率が極端に悪くなります。したがって、基本方針は過去問を中心に据え、繰り返し出題されている論点を確実に押さえることです。

特に供託法や司法書士法は過去問の焼き直しも多く、過去問の完成度がそのまま得点力に直結します。広く浅く手を出すよりも、「出るところを落とさない」ことを徹底する方が、結果につながります。

取り組む時期は“直前期中心”で十分

学習のタイミングも非常に重要です。

結論から言えば、マイナー科目は「直前期中心」で十分です。主要科目の基礎が固まる前から多くの時間を割いてしまうと、全体の学習効率が落ちてしまいます。

理想的には、主要科目が一巡した後、試験の3〜4か月前くらいから本格的に着手し、直前期に回転数を上げて仕上げていく流れが合理的です。

マイナー科目は忘れやすい性質もあります。早く終わらせることよりも、「試験直前まで触れ続ける」ことの方が、安定した得点につながります。

勉強法はシンプルに過去問の周回

具体的な勉強方法としておすすめなのは、シンプルに「過去問」の周回です。

マイナー科目は理解を深めるというよりも、正確な過去問知識の記憶が問われる場面が多いのが特徴です。

ご自身でお持ちの過去問集で問われている問題肢、その答え、そして解説を正確に押さえること。これがとても大切です。「なんとなく分かる」ではなく、「見た瞬間に判断できる」レベルまで高めていきましょう。

直前期は横断整理で知識を固める

さらに直前期には、お手持ちのテキスト等を使って知識の「横断整理」をしておくと安心です。

似ている制度や概念を比較しながら整理することで混同を防ぐことができますし、比較することで、すでに覚えている知識をより強固なものにすることもできます。

マイナー科目は知識量自体はそれほど多くありません。体系的に整理できれば、短期間でも十分得点源にすることが可能です。

満点を狙わないという戦略

そして最後に大事なのは、「満点を狙わない」という意識です。

マイナー科目は細かい未出論点が出ることもあり、深追いすると時間対効果が悪くなります。目標は満点ではなく、安定して8割を取ること。この割り切りができると、学習の優先順位が明確になり、精神的にもかなり楽になります。

まとめ

マイナー科目は決して“おまけ”ではありません。むしろ、努力量に対して得点に結びつきやすい「コスパの良い科目」です。

主要科目とのバランスを保ちながら、確実に得点できる武器として仕上げていきましょう。それが、最終合格への大きな一歩になるはずです。

【執筆者】K(イニシャル表記)

1994年生。現役の司法書士として事務所を経営する一方、究進塾の司法書士コースの講師も務めています。司法書士試験には、働きながらの兼業受験、そして勉強に専念した専業受験の両方を経験。1回目の受験では、わずか3.5点差で涙をのみましたが、その悔しさをバネに再挑戦。勉強期間1年10カ月で、2度目の挑戦で合格を果たしました。学生時代は勉強が苦手で、1日2時間も机に向かえなかったタイプ。それでも、自分に合った学習法に切り替えることで、大きく変わることができました。だからこそ、勉強が続かない、やる気が出ない…そんな悩みを抱える受験生にも、具体的かつ実感のこもったアドバイスができます。

趣味はランニングと筋トレ。皇居や代々木公園を走り、ジムで汗を流すことで、日々のストレスをリセットしています。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という信条のもと、体を動かす習慣を大切にしています。

心に刻んでいる言葉は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物の一節:
「俺を構築すんのは毎日の行動であって、“結果”は副産物にすぎん」
遠くに感じる合格というゴールも、振り返れば日々の積み重ねがすべてだったと気づきます。今日という一日をどう過ごすか――それが未来を決める。そんな思いで、受験生一人ひとりに寄り添いながら指導しています。


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