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【初合格者誕生!】体験授業から合格までの軌跡(第2回)

今回は第2回として、体験授業で描いた「合格への設計図」を、
どのように実行し、途中でどう修正し、最後にどう仕上げて合格へ到達したのかをお話しします。
不合格だった方にこそ、「次は自分だ」と思えるヒントが詰まっています。

<5月>過去問アウトプットで勝ち筋を作る

授業は5月から開始。まずは10年分の過去問を軸に、毎回範囲を決めて解いてもらい、解説を加えました。
正答率を参考にしながら、単なる答え合わせではなく、問題文の読み方、解き方、時間短縮、出題者の意図、派生論点・横断整理まで一気に整えていきました。

  • 問題文の読み方(どこを見て判断するか)
  • 解き方と時間短縮(本試験仕様の処理)
  • 出題者の意図(ひっかけ・狙い)
  • 派生論点・横断整理(次に同じ形が出ても崩れない)
<6月>不安の正体は知識不足だった

1か月ほど進んだ頃、受講生から「解けるけれど不安がある」という感想が出ました。
話し合って原因を整理した結果、今回は知識不足が不安の原因だと判明。
そこで方針を修正し、アウトプット中心に加えて必要最小限のインプット授業を追加しました。

週1回2時間で全範囲を網羅するのは不可能なため、科目・範囲を絞り、本人の希望も踏まえてスケジュールを再設計。
10月まで重点インプットで知識不足を確実に埋めていきました。

家庭学習の軸は条文――ここで伸びが決まる

家庭学習として徹底してもらったのが条文の勉強です。
行政法は主に択一、民法は主に記述。どちらも条文理解が得点に直結します。

移動時間にPDFの音声機能で条文をリスニングする方法など、条文の学習法を複数提示しました。
“机に向かう時間だけが勉強ではない”という発想に切り替えられたのは大きかったと思います。

<7月>基礎知識の足切りを得点源に変える

7月からは基礎知識にも本格的に着手しました。受講生が最も不安を感じていたのが基礎知識の足切りだったからです。

対処の王道は長文読解を得点源にすること。そこで、あえて「問題文を読まないで解く方法」をレクチャーしました。
過去問の長文問題を一緒に解き、解き方を“型”として体に入れてもらった結果、長文読解は安定していきました。

翌月からは、行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法など、予測可能で積み上げが効く分野のインプットを追加し、得点の底上げを図りました。

<8月>模試で本番力を作り、記述を伸ばし切る

8月頃から各予備校の模試が本格化します。本試験の訓練として、模試ほど優れた教材はありません。
特に、他の国家試験経験がない方、大学受験経験がない方、受験経験はあるが年数が空いている方は、模試受験を強く推奨しています。

今回も早い段階から受験を勧め、解く順番、時間配分、捨て問の判断など、テーマを持って受けてもらいました。
模試結果から改めて分かったのは、受講生の記述力の高さです。

この武器を落とさないために「毎日、民法1問・行政法1問。答案構成でもいいから触れる」と指示し、記述の筋力を維持しました。

模試の結果が振るわない時期もありましたが、
「正しい方法で、適切な分量を積み上げている。最後まで伸びる」
「190点前後で合格するはず」
と繰り返し伝え、崩れない状態を作りました。

<9〜10月>総仕上げは復習×メリハリ

9月から10月は、模試の復習を中心にしながら、弱点のインプットと過去問反復で総仕上げ。
仕上げ期は「全部やる」ではなく、やる科目と切る科目のメリハリが重要です。

メイン科目は厚く。会社法や憲法は、難易度の振れや得点効率を踏まえ、戦略的にメリハリをつけました。
そして10月末で授業はすべて終了。あとは本番へ。

合格の最大要因 ― 努力×個別最適化の相乗効果

合格の最大要因は、受講生が真摯に学習に取り組んだことです。強い意志を持ち、努力を積み上げていました。
そして、その努力があったからこそ、こちらも高い熱量を継続して指導できたのです。

受講生の並々ならぬ努力と、個別指導によるカスタマイズが噛み合った結果、合格に至りました。

【執筆者】

Y(イニシャル表記)
究進塾の行政書士コースの担当講師。
国立大学大学院修士課程修了。
行政書士事務所を運営しながら、大手予備校で法律系国家試験の講師を20年間
担当してきました。法律について大学院で研究もしてきました。
「暗記より理解」が講師としての信条で、条文の理解のためならば、千年以上前
のローマの話もします。「法律の理解に資する方法を探す」ことを趣味としていて、
さまざまな文献に目を通します。蔵書は数百冊におよびます。


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