究進塾

インタビュー

INTERVIEW

M様 単位取得インタビュー①

【インタビューにご協力いただいた方々】
M様:慶應義塾大学 理工学部機械工学科、2年生。
永島先生:M様の担当講師。
並木塾長:究進塾の塾長。
*以下、敬称略。

 

【永島先生からの一言】
慶應大学の特に理工学部は大学補習コースの中でも特に対策人数が多く、
究進塾としても10年ほど継続して対策してきました。
その中で慶應大学の生徒さんはどこでつまずきやすいのか、
期末試験でどのような問題が出題される傾向があるのか
などの知見がたくさん積み重なってきたところです。
特に1年生科目は異常にといっていいほど難易度が高いのが
慶應大学の特徴だといつも感じております。

 

1年生科目の期末試験内容は大学院入試レベルと同等といっても過言ではない難易度です。
そのため、1年生科目でつまずいてしまい2年生から3年生に上がることができずに悩まれている生徒さんも多くいらっしゃることも容易に想像できます。

うまく進級できないのは生徒さん自身の問題ではなく、大学側が課す試験の難易度の高さのの方がずっと問題であるのが実態だと感じております。
私たちはそのギャップを埋めるべくたくさんの生徒さんと奮闘し、そしてたくさんの成果をあげてきました。

特に、大学のカリキュラムでつまずかれている生徒さんはどんな経緯でも構いませんので、まずは究進塾に相談していただければと思います。
一緒にそれぞれの状況に合わせた解決方法を探っていきましょう!

*詳細はクリックすると読めます。

 

インタビューQ&A

並木:今回は、見事単位取得されたM様と担当の永島講師にお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

M:よろしくお願いします。

 

永島先生との出会い

並木:永島講師の指導はいつ頃からスタートしましたか?

永島:ちょうど2年前ですね。僕としては、M様に教えてる感覚としては、能力がある方なので、質問形式にした方がいろいろな科目を多く見れるかなと思ったんですけど、M様の抱える問題点はしばらく経ってからわかりました。

並木:最初の印象としては相当できるんじゃないかと思われたわけですね。

永島:そうですね。だからどんどん処理を早くしていった方がいいかなと思ったのですが、そもそもどこで躓いているのかとか、ゆっくり話をしてからスタートしていった方がもっと解決できたことが多かったかなという反省点は僕としてはあります。

並木:M様が最初に究進塾に来たきっかけは何だったんですか。

M:1年生のときに落とした単位があって、それで家族から塾へ行った方がいいんじゃないかとなり、究進塾を見つけてもらって試しに行ったのがきっかけです。

並木:永島先生はM様の弟さんも教えてたんでしたっけ。

永島:弟さんを教え終わって、ちょっと経ったか同時期ぐらいにM様を教え始めました。

並木:なるほど。実際、永島先生の体験授業を受けたときの感想は覚えていますか。

M:色々説明してくれてわかりやすかったです。答えを教えてくれるというよりは理論的な部分とか、こういう考え方でやっていこうという勉強の組み立て方を教えてもらいました。

並木:永島先生からの第一印象では、M様はすごくできる印象だったと仰っていましたよね。

永島:はい。自分は結構いろんな科目を見てるので、まずは「何を教わりたいの?」って聞いて、じゃあこの科目を少しやってみようかという感じだったと思います。僕の場合は一つ一つの科目を深くやりすぎないで、軽くコロコロって転がせば解けるよ、というところがたくさんあるということを伝えていました。

並木:ポイントを伝えるみたいなところですかね。

永島:そうですね。でも時にはガッツリ解くこともしていました。解くけれども、ちゃんと理論的にやらなきゃいけないということは言わないで、そんなに力を入れないで解けるっていうのを見せてあげるっていうのが大学補習では大事かなと思っているので、それを大事にしていると教えたと思います。

並木:最初の体験授業ではどんな科目をやりましたか。

M:数Ⅱです。1年生科目を取らなきゃいけないっていうところから始まったので。

並木:再履修の科目をフォローするという感じですか。

永島:再履修の後片付けをひたすらやっていって、とうとうなくなりましたっていうところで現在(2025年3月時点)は締まっている状態です。

 

見えてきた課題点

並木:なるほど。実際の課題点はどの辺りでしたか。

M:勉強自体もそうなんですけど、どちらかというと提出系の管理です。

並木:永島先生もそういった認識でしたか?だんだん課題点が見えてきたとさっき仰っていましたが

永島:保護者様から相談を受けて、実はそこに大きな穴があるとわかりました。

並木:レポートですか?

永島:レポート自体というよりは期限とかですね。でもM様は授業中に吸収してしまう一面もあるので、それにあぐらをかいてるような感じもありました(笑)。頭がすごく良いので、吸収しようと思えば短い時間で吸収できてしまうんですよ。だから短い時間でやれるみたいな気持ちができてしまっているんじゃないかなと。

M:あんまり計画的に積み重ねて勉強するっていうのはなかったかもしれません。

永島:高校も難しい附属高校に行きましたけど、受験勉強も人よりは短く済ませたんじゃないかなっていう気がします。

M:はい、受験勉強を始めた時期は遅めでした。

永島:M様は短い時間でやれる量が結構あるので。そうするとどうしても、大学では能力で乗り越えるのではなく、時間をかけて乗り越えなきゃいけない課題ってたくさん出てくるので、そういうときにどう計画を立てればいいのかが分からなくなってしまうのかなっていうところがあったと思います。でもそこは少しずつわかってきた感じですかね。

並木:どうやってそれを乗り越えたのでしょうか。

M:自分の通っている大学は、提出系を全部まとめてひとつのサイトで管理していたので、それを二人で見ながら永島先生に優先順位を付けてもらった形ですね。

永島:最初にそれをチェックしてから質問がないかを聞いて、期限が危ないものがあったら今これをやりましょうとか。授業が始まる直前には何も決めていなくて、それらの優先順位がどうなっているのかを見てから、その場で教える順番を決めていました。

M:自力だと危なそうなものから優先でやっていく感じでした。

並木:それは機能しましたか?

M:そうですね。一番早急に必要なものから潰せるようになったので、課題の提出漏れがかなり減ったと思います。

永島:結構こういうタイプの子は慶應大学に多いんじゃないかなって思います。実は管理のところだけマネジメントしてあげれば、ちゃんと上がりますよっていう。大学に行くと本当に自分で1人でやらなきゃいけないですし。特に慶應大学はレベルが高いので、生半可な状態で提出できないような課題とかが設定されたりしているので、時間をかけないといけない課題がありますね。

 

印象に残っていること

並木:M様は永島先生の授業で、特に印象に残ってる言葉などはありますか。

M:印象に残っているのは単位を取るための解き方というか、とりあえずこういうもんだって割り切りながら進めていたことです。ちゃんと理解する授業もあったんですけど、基本的にはこれはこういう形で済ませられるからここで一旦置いておいて、これ以上深掘りせずにってスタイルがやっぱり一番効きましたね。

並木:それが効果的だった?

M:自分で詰まっていたときはそこをちゃんと深掘ろうとしてしまう調子だったので。ここはこういう解法でこなせればいいやとか、ここはしっかりやるけどここはちょっと難しいからこの解法でこなしちゃえば後はOKかなとか。

並木:それは永島先生は意識的にされていたのでしょうか。

永島:大学補習の生徒さんみんなに対して心がけている点ですね。

並木:そうなんですね。

永島:高学年の科目も最近は見ていたんですけど、力を入れて解かないと解けないっていう問題って意外と学部の段階ってそんなにないんですよね。でもみんな力を入れて解くからなかなか単位が取れないとか。もちろん本当に力を入れないと解けない問題もちょこちょこあるんですけど、軽くスキップするような感じで解ける問題もたくさんあるので。それをちゃんと捕まえて、そこで点数を稼いでやっていけば、単位は意外と力を入れないで取れるんだっていうのが見えてくるので。それが見えるようにって心がけてますね。

並木:なるほど。

永島:それはどの大学、どの学部でも一緒ですね。学部は単位を取れればいいので。一つ一つを追いかけ過ぎたら、専門科目だともう大学の4年間じゃ間に合わないくらいの量がありますね。

並木:M様としては、そんなに重く捉えないでこういう感じでやればいいよって永島先生が言うのが効いていたんですね。

M:そうですね。要点だけ押さえて本当に単位を取るのに適したって感じで。

永島:最近の専門科目とかだと、公式を見つけたら証明しないでもうそれを使って解きましょうっていう。

M:うまい道具の使い方を教えてもらってるって感じです。

永島:機械系の科目って数学的にすごく難しい理論使ってたりとかするんですよね。だからそこを追いかけちゃうと、数学科の人でもびっくりするぐらいような理論が広がってたりとかするので。工学部の人は当たり前のように使う公式っていうのがあって、それはそれを信じて使うのが当たり前だよとか。

並木:そういうのは大学の授業ではあんまり聞けないんですか。

M:一応やりはするんですけど。

永島:公式を信じてやりましょうとかそういう言い方はあまりしないし、先生によっては証明しちゃうとか。それを乗り越えないと単位取れないって思い込んじゃう生徒も一定数は確かにいると思うんですよね。

M:学校の先生はやっぱりちゃんと理論から学んでほしいと思っているので、公式の証明とかをしますね。実際は雑にこうやって使えばいいんだよっていうのはそうなんですけど、それでもちゃんとしっかり深掘るっていう感じの授業ですね。

並木:ちょっと情報量が多いんですね。

M:そうですね。ガッツリたくさん教えられるのでそこから必要なものを自分で選ぶっていう作業が要るんですけど、その選び取る作業を永島先生にやってもらい、あとは選び取ってもらった情報を学ぶという感じでした。

並木:なるほど、確かにそこは大事かもしれないですね。

永島:多分、慶應大学をうまく卒業するっていうのは、頭が良くなることじゃなくて、これさえやればいいんだとか、これをこうやって公式的に使って点数取っちゃえばいいとか、そういうずる賢い勘みたいなのが働く人はポンと卒業しちゃうと思うんですけど、そこを勘違いしちゃってる子とか見つけられない子とかは留年しやすい傾向があるんじゃないかなと思うんですよね。教授の層も厚いですし、専門性も高い。教授の能力はみんなもちろん高いし、有名な方とかも結構いらっしゃるので、やっぱり授業のレジュメとか内容はすごく難しいんですよね。その中でテストに出すものは、学生が90分で解いて解ける問題しか出してないので。

並木:その中からどれが必要かっていうのは、なかなか1人では選び取るのが難しい部分があるっていうことですね。

M:そうでしたね。

永島:科目数が毎年3科目ぐらいとかだったら自分で落ち着いてできると思うんですけど、10科目ぐらいとかあったりとかするので。

並木:それは結構きついですよね。

永島:学生から見たら難しいんじゃないかなと思います。勘が働くために、ある程度は時間をかけて送り込んでいないと分からないですし。