究進塾

インタビュー

INTERVIEW

I様 合格インタビュー

お名前

I様

合格した大学院

東京大学大学院新領域創成科学科海洋技術環境学専攻
東京大学大学院工学研究科原子力国際専攻
東京工業大学大学院融合理工学系

出身大学

東京理科大学経営学部

受験した年度

2024年度入試

 

大学院進学を考え始めた時期

並木:大学院受験を思い立ったのは、いつ頃ですか。

:1年生の頃から、何となく「進学したいな」と思っていて。

並木:本格的に考え出したというか、具体的に準備をスタートしたのはいつ頃ですか。

:3年生の3月です。

並木:じゃあもう就活は考えずに、大学院への進学を決めていたんですね。

:本当に若干、インターンをやっていたんですけど、最終的に大学院へ進学することにしました。

並木:受験校はどうやって決めました?

:まず体験授業で赤田先生を紹介されて、そこから大学院、外部進学かつ他分野からの受験でも受かりやすいところを一通り教えていただいて。東大の2専攻は、そのときに決めました。

並木:東工大は自分で探したんですか。

:そうですね。元々は東工大に行きたかったんですが、赤田先生のお話で東大も受験することにしました。

並木:なるほど。

 

研究室訪問

並木:研究室の訪問はされたんですか。

:はい。

並木:いつ頃でしたか?

:5月、6月が多かったですかね。

並木:受かった3つは全部、訪問されたところなんですよね。

:全部訪問しました。

並木:そのときに「ここ、いいな」みたいな感じはあったんですか。「ここ行きたいな」というか。

:色々見て回った中で、海洋の研究室に一番興味を持ちました。色々研究させてくれそうだったのと、やっぱり雰囲気がすごく良かったんです。教授もすごく面倒見てくれて。

並木:じゃあそこで、初めは東工大の方が優先順位が上だったけど、実際に行ってみたことで東大の海洋の方が「行きたいな」と感じたんですか。

:そうですね。やっぱり研究室に見学に行って、出願して…出願してから結果が出るまで2ヶ月ぐらいかかるので、その間でも優先度は変わってきました。今のところは海洋に進学しようかなと思っています。

 

究進塾を受講した理由

並木:次の質問ですが、究進塾の受講を検討した元々の理由は何ですか?

:過去問を見てみて「自力でやるのは無理だな」と思ったんです。ネットで検索したんですけど、理系大学院のサポートをしてくれてる塾がかなり少なくて、その中で一番通いやすそうだったのが究進塾でした。

並木:そうだったんですね。実際、受かった3校は全て学科試験があったんですか。

:全部、数学と小論文がありました。

並木:実際に体験で上田先生の数学の授業を受けてみて、そのときの感想はどんな感じでした?

:授業のテンポが速くて良いなと。とても効率的で良いなと思いました。受験までの期間が半年ないぐらいだったので、個別で指導してもらえるのがいいなと思ってお願いしました。

並木:実際受けてみて、体験授業のときと印象が変わったところはありますか。

:基本的には変わらないんないですけど、途中からちょっとふざけてくようになって。(笑)

上田:ふざけてないですよ。(笑)

並木:「楽しそうに授業しているな」という感じは、近くから聞く限りしていましたよ。

 

講師から見たIさんの印象

並木:上田先生にお聞きしますが、最初の体験で見たときはどうでした?手応えというか。

上田:手応えですか。全体を見てたわけじゃないのですが、必要なことを順番に教えていけば大丈夫かなと思いました。

並木:そうですか。

上田:受け答えがしっかりしてるので。

:なんか病院みたいですね。(笑)

上田:(笑)

並木:さっきIさんも途中からふざけてくれたという話が出ましたが、少しずつ打ち解けていったということでしょうか。

上田:そうですね。

並木:何か共通の接点や話題があったんですか。

:特にそういうわけではないです。単純に上田先生がちょっと雑談してくれたんだと思うんです。気楽に来れるように、という気遣いで。

並木:なるほど、そういうことですか。

 

授業の良かった点

並木:実際に、上田先生の授業はどういう点が良かったですか?

:上田先生の授業で一番良かったところは、PCを使っていたところですね。すごく見やすいし、早いので。あとは、理系の問題、特に数学とか物理、何を質問しても本当にその場で、特に何も見ずにガンガン答えてくれたところです。そこが一番良かったかもしれません。

並木:そういえば、上田先生が物理も教えていましたね。

上田:そうですね。

並木:物理が受験科目だったところもあるんですかね。

:受験しようと思っていましたが、結局使いませんでした。

 

印象に残っている上田講師の言葉

並木:上田先生の言葉で、印象に残ってる言葉は何かありますか。

:ときどき、問題が解けなすぎて「わかんない気がするんですよ」って言ってたじゃないですか。

上田:はい。

:そしたらいつも「わかるよー」って軽く言ってくれたのが、ちょっと良かったです。

並木:そうですか(笑)。上田先生としては、本心をそのまま伝えていたということでしょうか。

上田:そうですね。残り時間とやるべきことを考えると、順調なペースだったので。

 

宿題の指示は

並木:自習についても、上田先生がかなり細かく指示してた感じなんですか。

上田:宿題で何をやるかについて指示していました。

:どこやるかを、とりあえず…あの謎のサイトで。

上田:謎の(笑)。学生を管理するためのサイトですよ。

並木:上田先生専用の学生管理サイトですね。

:そこで指示されたものと自分でもやったりしました。でもやりきれなかったことも多かったです。

上田:まあまあ。そういうこともあります。

並木:過去問の出し方は受験日から逆算してやってたっていう感じですか。

上田:そうですね。だから最終的に、最後ぐらいの授業のときに最後の過去問を解いてもらいました。

並木:過去問は何年分ぐらいやったんですか。

:多分10年くらい。

上田:10年間分です。

並木:結構やったんですね。

上田:過去問演習は内容がかなり似てるんで。

並木:過去問はやっぱり大事ですか。

上田:大事というか、もうそれが全てみたいな感じですね。

 

入試本番の手ごたえ

並木:本番の手応えはどうでしたか。結構解けましたか。

:いや、東工大のときにちょっと空白を作っちゃった問題がありました。なので、特に受かるか微妙だなと思っていました。

並木:そうですか。それでも実際には合格できて良かったですね。ちなみに進学予定は海洋ですが、ご自身でやりたいことも海洋に近いんでしょうか。

:そうですね。最初はざっくりと工学を学びたいなと思っていてたのですが、そこから興味のある研究をやっている研究室を選びました。

 

後輩へ向けてのアドバイス

並木:これから先、実際に上田先生の教え子でも、Iさんのような形で大学院入試を目指してる方が大勢いらっしゃいますが、そういう方に向けてアドバイスだったり、ご自身の経験から伝えたいことはありますか。

:できるだけ早く研究室見学に行った方がいいなとやっぱり思います。

並木:そうですか。

:外部だとあんまり内情がわからないのと、4月以降になってくるとたくさん研究室見学に行けないんですよ。だからもう3年生でも2年生でも、興味あるところに行って。研究計画書も書かなきゃいけないので、その点についてもいっぱい相談した方がいいと思います。

並木:研究計画書の中身はご自身でブラッシュアップして行ったんですか。

:はい。あとは、その研究室の先輩に伺ったりもしました。

上田:研究室訪問っていうのは、先輩と話す機会もあるんですか。

:あります。最初はアポを取る勇気が無かったのですが、説明会に行くとその流れで研究室見学ができる場合が多いので、その時に話に行きました。学生がいれば連絡先をもらったり、いなければ教授に「学生さんの連絡先くださいませんか」って言ったりもしました。

 

経営学部からの進路変更は珍しい

並木:実際、Iさんは大学までは経営学部に通われていましたよね。

:そうです。

並木:そこから思い切って進路変更されたと思うんですけど、経営学部ではそういうケースは珍しいですか。そもそも、ほかの皆さんは就職の方が多いんでしょうか。

:はい、ほとんどが就職だと思います。私以外に多分あと数人、大学院進学するんですけど、基本的には経営工学とか経済学系が多いですね。

並木:なるほど。そもそも、海洋系に行こうと思ったのは何か理由があるんですか。

:大学受験でいろいろ失敗をしてしまい、ちょっと不本意な学科にそもそも流れ着いていて。そこから数学…基礎的な数学をやっているので、最初は情報系とかに行けたらいいなと思ったんですけど、授業を受講していたり、過去問とか見てみて「これもしかしたら工学系もいけるんじゃないかな」と思ったのがきっかけです。進んでみたい工学系の大学院を探すことにしました。

並木:経営は本来、そこまで興味がある分野ではなかったんですか。

:はい。学科的にも経営学はそんなにやってなくて、基本的にはずっと経済とか金融とかについてでした。

並木:そうなんですね。理科大の経営学部って、うちの生徒さんでも行きたい人が多かったり、結構人気がある印象がありますが。

:それは正直、学科によると思います。やる内容もそれぞれ大きく違うので。

並木:経営学科・ビジネスエコノミクス学科・国際デザイン経営学科とありますが、Iさんが行ったのはビジネスエコノミクス学科でしたね。

:そうです。そこは半分文系、半分理系で入ってくるようなところで。

並木:そうすると、やっぱり人気があるのは経営学科なんですかね?

:そう・・・なんですか?

上田 :(笑)

並木:理科大の経営学部へ行きたいと言っていた生徒さんを今まで何人も見てきたので、企業に興味があるとか、そういう方が理科大だから理系もしっかり教えてくれると思っていたんだと思うんですよね。文系大学の経営学部よりも理系の分野…例えば、統計学とかもしっかり教えてもらえるから心強いから行きたいっていう方は割と多かった印象です。そういうのは、実際に行ってみてどうでした?身に付いたような手応えというか。

:私の学科の話ではあるんですけど、そういう統計も金融もデータサイエンスも一通り全部できる点は、色々勉強したい人にはいいかもしれませんね。(笑)

並木:そんなに元々興味なかったから、あまり積極的じゃなかったという感じですかね。

:そうですね。だから大学院では分野を変えてみたいなと思いました。

並木:なるほど。

 

大学の成績と選考への影響

並木:ちなみに大学での成績はどうだったんですか。結構良かったんですか。

:あんまり良くなかったです。2とか、そのあたりでした。

並木:そうでしたか。院入試では、大学の成績はそんなに見られていないんでしょうか。

:結構入りやすい専攻に絞って受けていたのもあるんですけど、筆記で2ぐらいあればそんなに。もっと成績が良ければ、口述だけで試験を終わることができるものが結構多かったと思います。

並木:そうなんですね。それは同じ選考でも?

:はい。同じ選考です。ちなみに、私が受けたところは全て成績次第で筆記試験免除されるというのがありました。成績が3.5ぐらいあれば筆記を免除される専攻が多いかなという印象です。

並木:なるほど。大学の成績を見て、口述だけかそれとも筆記もあるのかという段階があるわけですね。じゃあ筆記をちゃんと突破できれば、成績はあんまり関係なかったなっていう。

:そうですね。どこまで見られたかわかんないですけど、やっぱり筆記がそこそこ取れれば。ここが一番判断されるんじゃないかなと思いました。

 

勉強に取り組んだ期間

並木:3月頃から本格的に大学院入試がスタートしたと思いますが、数学は大学受験まで一生懸命やっていたとして、大学に在学中も数学を結構やる学科でしたか。

:数学をやっていたというより、微積と線形代数だけ教養科目の必修でやりました。その範囲で色々と活用して経済学をやっていたので、それこそ微分方程式とかは解いたことすらないんです。

並木:そしたら勉強時間の割合としては、数学を大学院入試レベルまで勉強するためにかなり使いましたか。

:そうですね。

並木:1日何時間ぐらい取り組んでたんですか。

:そこそこ元気でやる気があるときに、例えば課題が終わった後とかにずっとやっていました。時間は特に計っていなかったです。

並木:そうすると、ほとんど毎日やってた感じですか。

:やってない日は…ありましたけど。(笑)

上田:(笑)

並木:たまにやらない日もあった、という程度ですかね。

:そうですね。でも、大抵の日は問題集をたくさん解いたりしていました。

並木:そうですか。

 

上田講師からの指示はどれくらい

並木:受講をスタートしてからは、上田先生から見ても結構な量の宿題を出していたんでしょうか。

上田:問題数というか、内容ですね。毎回のように新しい内容をやってもらっていました。

並木:じゃあ結構大変ですね。

上田:大変だったと思います。

並木:問題集も上田先生が指示したんですか。「この問題集をやりましょうね」みたいな。

上田:元々持ってたやつを使ったかなと思います。

:持っていたやつと、本屋さんとかで見て「なんかいいな」って感じで私が勝手に買ってきて「これ使います!」って言ったり(笑)

並木:Iさんが決めて、それを上田先生も見て「いいんじゃないですか」となったら、あとはどれをやるかだけ指示していた形ですか。

上田:やっぱり過去問が一番大事なんで。その前の段階はそこまで重要視していないです。

並木:実際、過去問を解き始めたのはどのぐらいからなんですか。

上田:割と早い段階からでしたよね。

:そうでしたっけ。

並木:受講を開始したのは?

上田:3月です。3月に体験授業で、初回が28日でした。とにかくもうやるべき内容を過去問から逆算してたので、とりあえず過去問を解いてもらって問題の解説をやって、その内容か問題集とかを使ってまた解説するっていう流れでした。

並木:トップダウン方式で。上田先生から見てて、ある程度は線形代数とか微積分の基本が身に付いてたから、この短期間で間に合ったみたいなところもあるんでしょうか。

上田:それはあります。微積分の計算力とか、あとは行列だと基本的にたすきがけとかはもうできるようになっていました。

並木:そこは、必修でその科目を取ったっていうのと、大学受験までの数Ⅲまではやっていたってことですもんね。そのリーチはやっぱりありますよね。

上田:はい。あると思います。

並木:なかなかね、完全な文系で半年でごうかくをめざすというのはちょっと無理ですよね。

:それは無理・・・!(笑)

 

経営系からの転身について

並木:Iさんみたいな形で、本当は理系に行きたかったけど文理融合みたいな学科に入って、大学院で理系を目指すっていう方は結構いると思いますよ。

:いるんですかね。

上田:周りだといないんですか?

:見たことないです。ネットで検索してもそんなに見つからなかったし、いたとしても情報みたいな話が出てこなくて。

並木:そうですか。でも情報系の専攻はむしろ今すごく人気なんじゃないですか?

:そうなんですけど、私はどちらかと言えば実験的なこととか、基礎の感じのやつとかをやりたくて。さらにそれが幅広く社会実装まで持ち込めるとか、それが直接社会のためになったりとか、そういうことをやりたかったんです。パソコンをカタカタやってるだけじゃない感じの研究室に入りたくて。

上田:情報だとパソコンいじってるイメージ?

:本当に最初の方は、情報通信系の学校に行きたいと思っていたんですよね。前に言ったと思うんですけど。

上田:言ってましたね。

並木:そうすると、今進学しようと思ってるところでは、どういう研究をやりたいっていう感じなんですか?

:まだこれと決めたわけではないです。そこの研究室でやっているのが、メタンハイドレートの掘削とか、流通のことだったり、CCSっていうカーボンニュートラルことだったりと、やりがいがあるなと思っています。

並木:なるほど、確かにそれは面白そうなところですよね。180度変わりますよね、経営からは。

:でも結構使える知識とかも多いんですよ。

並木:経営でやったことが?

:はい。進学先の隣の研究室とかも経済学ベースだったりとか、私が今やってるようなもの、最適化だったりとかが結構使われています。

並木:かなり融合系ですもんね。

:そうですよね。「海洋系全部入れました」という感じです。

並木:なるほど。それは楽しみですね。

上田:むしろここから、経営学科出身ということを強みに活かせるんじゃないですか。

:そうですね、私も逆に強みになるかなと思っています。

並木:確かに。流通っていうところも聞くと、その辺もね、やっぱり経営学が生きるところですよね。あとビジネスエコノミクスをやってたっていうのがね。それは楽しみですね。

 

上田講師からIさんへ

並木:上田先生からどうですか。最後に伝えたいことはありますか?

上田:3月から始めて短期間でここまで成長して、行きたいところに受かったっていうのは、自分にしっかり自信持っていいところだと思うので。これからも頑張ってください。

並木:それでは、本日はありがとうございました。Iさんのこれからのご活躍をお祈りしています。