インタビュー
INTERVIEW
K様 合格インタビュー①
お名前
K 様
合格した大学
トロント大学 など
受験した年度
2024年度入試
【インタビューにご協力いただいた方々】 K様 :元受講生。カナダの名門、トロント大学に進学。 並木塾長:究進塾の塾長。 A講師 :K様の担当講師。 *以下、敬称略。□□□□s□□□□□ |
インタビューQ&A
並木:今回は、海外大学受験で多数の合格を勝ち取られた、K様にお越しいただきました。せっかくですので、いろいろなお話を伺えればと思います。
留学を志した時期
並木:最初の質問ですが、高校からカナダに渡ったんですか?
K:はい。中学校を卒業した後、高校1年生からカナダに。
並木:中学校に通う中で、「高校から海外へ行きたい」という意識が芽生えたんですか。
K:そうですね…厳密にはいつか覚えてないですけれど、小学生のときから「将来海外の大学に行きたいな」っていうのがあって。それもあって、中学受験するって決めたときに、国際色の強い中学校を選びました。
並木:高校で留学するときの情報は、まずどうやって調べたんですか?
K:中高一貫校だったので、高校までそのまま上がるつもりで中学に入学したんですけど、思ったより国内の大学の受験に特化した感じだったんです。最初から「受験一本」みたいな感じの勉強の仕方だったので、自分が思い描いていたのとイメージが違ったんです。それでもやっぱり、海外の大学に行きたくて。そう思っているなら、海外の高校に通う方が良いと思ったんです。大学に入るときも奨学金を取りやすいんですね。あと、海外の高校に行っていた方が、大学の合格率が高いということは調べはついていたので。
並木:中学の先生は、海外向けの進路指導ではあまり頼りにはならなかったですか?
K:留学すると決めてから自分で調べました。留学の斡旋会社を探すのも、高校に留学すると決めて契約しようというときに、自分でまずインターネットで調べて、その後、親と色んなところにお話を聞きに行ったりとか。学校の手助けはほとんど借りませんでした。
実際に海外の高校に通って
並木:最終的にカナダの高校に決めたんですよね。私立ですか?
K:私立でした。
並木:実際に通ってみてどうでしたか?学校生活とか勉強とか、両方あると思うんですけど。
K:日本の中学校に行っていたときよりも自由度がすごく高い学校だったので、良くも悪くも「自分の責任でどうぞ」みたいな感じでした。私は割と自制心がある方だったので、「勉強なんかしなくてもいいよ」って言われると逆に焦って勉強するようなタイプだったので、環境的には合っていたと思います。
並木:究進塾に来たのは何年生のときでしたっけ?
A:日本で言うところの高校2年生ですけど、5月ぐらいだったと思うので、カナダの方だとまだ年度が途中で。9月入学で、8月と9月で年度が変わるので、日本とちょうど5~6ヶ月ずれるんです。だから、1年生の終わりぐらいです。
カナダの高校事情 カナダの高校は、1学期制か2学期制。州によって若干異なりますが、1学期制の場合は8月中旬~9月上旬から始まり、翌年の5月下旬~6月末まで。2学期制の場合は9月から1月までが1学期、2月から6月までが2学期となっています。 参考;『【カナダ高校留学】カナダの学年制度とは?』 |
なぜ究進塾に?
並木:入塾を決めたきっかけというのは、何かつまずきを感じたから、とかでしょうか?
K:はい。高校は、良い意味でも悪い意味でも自由だったっていうのもあって、日本の中学と違って、先生からのサポートはあまり無かったんです。学校の授業でわからないところがあっても、聞こうと思えば聞けるんですけど、自分でやりきれないところがやっぱり多くなっていって。
先生もルーズなところがあるので、学習の進度が「絶対高校3年生までに終わらないでしょ」みたいなやり方で授業が進んでいたり。やっぱり新しいところを自分で学んでいくというのには限界を感じたところもあったので、塾とか、外部のサポートが必要だと感じました。
A:最初に塾に来たとき、たしか数学だったと思うんですけど、テキストとかIB(国際バカロレア)という試験のテキストを見ると、日本の大学1年生の、最初のところぐらいまでが範囲なんですよ。
並木:そんなに!早いですね。
A:例えば解析(極限・微分積分)だったら、日本の高校数学と同じで変数が2個以上の微分積分はやらないんですけど、テイラー展開とかは当たり前のように出てくるんです。でも、学校の先生の授業の様子を聞くと「IBの試験を受験する直前まで、このテキスト終わらないんじゃないか」っていうプランでした。
A:ちょうど究進塾に来てくれた時の範囲が、多分日本で言うところの数Ⅱの最初ぐらいで。要するに、日本の中高一貫校で数ⅠAくらいまでやっていたけれども、カナダの高校で数ⅡAに入って、かつ英語で初見の内容をやらないといけなくなっちゃった、っていうところでつまずいちゃったのかなと思います。
並木:なるほど。当たり前ですけど、授業は全部英語ですよね。それもやっぱり大変だったんですか。
K:最初のうちはやっぱり、問題文で何を問われているかもあまりわからなくて。塾を探していた頃も「新しいことを英語でやる」っていうことに、まだ完全には慣れていない状態だったので、1人でやるのは大変でした。
塾の授業の進め方
A:入塾当時に「留学しています」と聞いたので、「英語のテキストを使ってもいいですよ」って言ったんですけど、そこで学校のテキストを使ったのが結果的にすごくよかったというか。IBの英語で書かれているテキストをそのまんま塾の授業で使って一緒に勉強していたので、それが良かったんだと思います。高2の半ば頃までにテスト範囲は全部終わらせるようなスピードでやっていたので、最初は慣れるのがすごく大変だったと思います。
並木:では、学校とは別に、A先生が独自に進めた部分があるということですね。
A:過去問を見ても、「学校の進度でやっていたら、絶対IBでトロント大学に受かるような点数は取れないな」と不安になったので。多分僕が担当したときは、日本で言えば「式と計算」の、数Ⅱあたりの内容です。因数定理、恒等式がどうとか、そういった内容ですね。
ただ、そのテキストを見ていると、日本の教科書より本質を重視して書かれていたんですね。日本の教科書と実際の入試問題には、結構ギャップがある場合が多いと思うんですけど、カナダの高校の教科書を読んでいると「こっちの方がやっぱり勉強になるな」と思いました。
並木:なるほど。書かれている内容が深いんですね。
A:そうですね。例えば、「指数関数”e”の説明のところって、こういうふうにしていったときに、微分しても傾きが同じになる。特定の何かの値があって、それがどれぐらいの値なんだろう、みたいに調べていってこのeができたんだよ」みたいなことが書いてあるんです。日本の教科書でそこを書いてくれたら、って思う部分の説明をしてくれている場合も多いんですよね。
そして、日本の教科書とは教える順番が違うことも結構ありました。だったらペースを上げて、学校で使っている教科書をガーッとやっちゃった方がいいかな、と思ったので、基本的には学校の教科書をベースで進めました。
並木:説明は、基本的に日本語でしていく形ですか?
A:そうです、説明は日本語で。「“ファクター”って日常で使う場合だと、“原因”って意味だけど、数学だと“因数”っていう意味だよ」とか、そういうことをよく言っていました。