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こんにちは。究進塾 編集部です。

今回は、日本で唯一の医学部附属高校、川崎医科大学附属高校の、入試問題の解説です。

2022年版の試験を参考に、英語の試験問題の傾向と対策についてみていきましょう。

📝この記事のポイント
・どんな内容が出題されるのか
・各問題に割く時間配分はどれくらい?
・どの問題なら時間を縮められる?
・おすすめ教材とその使い方
・理想の学習スケジュール
・過去問解説

はじめに
こちらの記事は、究進塾の講師、日野敏彦先生の解説動画を参考に作成しています。音声を聞ける環境の方はぜひ動画をご覧頂き、日野先生の講義の雰囲気を掴んでいただければと思います。

動画紹介
【究進塾】医学部受験チャンネル
【2022年版】川崎医科大学附属高校-英語の傾向と対策(所要時間:1時間00分32秒)

日野 敏彦 講師

早稲田大学教育学部英語英文科言語学専攻卒業。豊富な指導経験による英語知識を駆使し、どんな英語の質問に対しても、落ち着いた声で優しく答えてくれる講師。受験英語だけでなく、ビジネス英語・TOEIC対策もこなすオールラウンダー。ジャズと空手が趣味の、温和な性格の持ち主。

 

学校の特徴

医学部附属高校なので、ぼほ全員が川崎医科大学に入れますが、入学してから熾烈な勉強があります。

そしてその前に、附属高校の入試(英語、数学、国語、理科)を受けなければいけません。

その中でも、数学と英語はかなり難しい問題になっています。どのくらい難しいかというと、普通の大学入試の問題と同じくらいの難しさです。

 

出題の傾向

全体の構成と時間について解説します。

試験時間 50分
大問構成 A リスニング
B 長文
C 単語(同音異義語、反意語等
D 会話
E 並び替え
F 英作文

 

試験時間50分にしては、ボリュームが多いです。

 

問題A:リスニング
長さはその年によって違いますが、大体10分ぐらいです。

 

問題B:長文
高校入試・大学入試問わず、英語の問題は長文が中心です。

長文とはいえ、この高校の入試問題で出題される文章は、“中文”ともいえる、短い文章です。

標準的な高校との違い
・標準的な高校入試の長文=約600~700語単語、長いところで800語程度
・川崎医科大学附属高校の場合=短い場合だと400語程度

ただし、密度が濃いという特徴があります。

 

C:単語
この箇所は、令和3年から出題内容が変わりました。
(以前は7~8年近く、難しい文法や熟語の問題、あるいは一般と専願で出題が異なっていて、一般入試の場合に前置詞だけをひたすら入れさせたりする試験でした。)

Cの出題は特徴があります。
はじめに同音異義語の出題があります。

・発音が同じ単語で意味が異なるものを書かせる問題
(例)「人と会う誰かと会う:meet」「切ってある肉:meat」

・反対の意味を答えさせる出題
(例)「明るい:light」⇔「暗い:dark」
・・ 「重い:heavy」⇔「軽い:light」など

これらは単なる単語の問題というより、やや古典的な大学入試の問題のような印象を受けます。20年くらい前までの大学入試では、こうした同音異義語や反意語・反対の意味、同意語・同義語をよく書かせてました。それを取り入れ、2年連続して出題しています。

 

D:会話
ここはそんなに苦労しないと思います。

 

E:並び替え、整序問題
こちらは難しいのがあります。どうしても1つ余って「これどうしよう…」と考えてしまうものがあるんです。

実は長文Bの中にも並び替えがあり、年度によっては、大学入試の問題を解き慣れてる人でも「これはどうやって解くんだろう」と思わされる、ちょっと困ってしまうような問題が出ます。

この点は、川崎医科大学附属高校の特徴で注意すべきポイントです。

 

F:英作文
普通に勉強していれば書けるレベルです。単語も、それほど難しいレベルは要求されません。

 

時間配分

理想的な
時間配分
A リスニング  ……  10分
B 長文  …………… 15分
C 単語  ……………   2分
D 会話  …………… 10分
E 並び替え ………   5分
F 英作文  …………   5分
◎ 見直し …………  3分

B 長文…15分
「15分」と書きましたが、読むだけならば、例えば究進塾で授業をきっちり受けて復習した段階で、おそらく早い人だと5分くらいで読めるようになります。ところが、設問の中に記述式の設問が多く、書く時間を取られます。

C 単語…2分
秒殺で解答してほしいくらいの問題です。

D 会話…10分
「Aという人の発言に対し、Bはどういうふうに始まるのか」などの問題で、両方読んで文脈・意味を考えなくてはいけません。また、かなり紛らわしい選択肢があるため、しっかりと間違わないようにする必要があります。

E 並び替え…5分
やや難しい問題と、簡単な問題が入っています。簡単なものは1分かからない程度で、5、6問の出題があります。その中でも2~3問くらいは何十秒で解答する尺です。しかし難しい問題も入ってるので5分としました。

F 英作文…5分
さほど難しい単語も要求なく、構文も要求されていません。

見直し…3分
最後の見直しは、やはりこれくらいの余裕を作りたいです。できれば5分取りたいところです。

💡どの問題なら時間を縮められる?

では、どこを縮めれば、見直しに5分取れるだろうか、というと「長文」です。

長文の設問に対して、答えを書くのは、実は日本語なんです。

この日本語を要領よく書く、というところが、見直しの時間を増やせるかどうかのポイントになります

 

難易度

難易度 難しい。
リスニング:は英検三級と準二級の中間で、標準的。
記述:GMARCH附属高校の入試問題程度【国語力が必要
特に文法は大学入試レベルの一部、国立大附属高校、開成、早慶附属高校のレベルを含んでいる。

 

ぶっきらぼうに言うと、難しいの一言に尽きます。まあまあな大学入試の問題よりも、難しい問題が入っています。

 

リスニング
大学入試共通テストほど長さはありません。簡単な会話から始まります。英検でいえば3級~準2級の中間くらいのレベルです。おそらく、聞き取れない単語はないでしょう。もちろん中学校と高校の初級くらいの単語はわかるという前提のもとに「英検3級と準2級の中間」と書いてます。

 

記述
主に長文の記述ですが、関東の有名な大学「GMARCH」の附属高校の入試問題と同じ程度です。要領よく書くためには、国語力が必要です。重視するのは表現力よりも、減点されないようにきっちり書くことです。余計なことも書かないようにしましょう。

 

文法
最後に「特に」と前書きしましたが、具体的に箇所をいうと、長文の中にも含まれますし、並び替えのところでも、大学入試でよく出るレベルの問題があります。日本語の内容1つを、何通りかで表現できるようにならなければいけない、というような、大学入試レベルの問題があります。

<出題される文法の例>

①「富士山は日本で1番高い山」を表現する

中学レベルの英語では普通に書く場合、

「富士山」= ” Mt.Fuji ”
「一番高い」=最上級を使って” the highest mountain ”
「日本で」= ” in Japan ”

となります。これを細かく言うと7通りまで書けますが、「最低でもあと3通り書けるようにならなければいけない」などの問題が出ます。

②「彼は2年前に亡くなった。」を表現する

縁起でもないテーマですが、通称「死の構文」=亡くなった人の構文が出ます。中学英語でも、普通の英会話でも、

「彼は亡くなった、死んだ」=“He died”
「2年前に」=“ two years ago”

となりますが、これを「その他に4通り書けなければいけない」という出題がされます

その他に、比較・最上級の範囲の問題が、多く出題されます。

💡文法は要注意!

毎年、こうした高いレベルの問題が、どこかに隠れています。これは高校入試の参考書などには、全部は載っていません。

レベル的には、国立大学の附属高校、私立の開成、早慶附属校のレベルまで含まれます。

入試の定員と概要

定員:全体で約30名弱ほど

はじめに行われる専願試験で大体20名ほど、残りを一般試験で時期をずらして取ります。

専願試験と一般試験では、令和2年までは難易度も形式も少し違っていました。かつては、一般試験の方がかなり難しかったために、専願入試がダメで一般試験を受ける人にとって、「一般試験は定員が少なく、問題も難しい」という二重苦でした。

今では問題形式も同じで、難易度もほぼ同じになりました。一般試験でもかなりチャンスが広がったと考えることができます。

 

問題解説(専願)

実際の入試問題の解説をします。

まず、令和3年度、専願入学試験を (A)~(F)まで各問ごとに解説します。

 

専願:リスニング

(A) Listening Test
1.これから短い質問文が4つ読まれます。それぞれの質問に対する最も適切な返事を(a)~(c)のうちから1つずつ選び、記号で答えなさい。なお、質問文と選択肢は2回放送されます。

音声がないので詳しい解説はできませんが、「質問文と選択肢は2回放送されます」ということで、かなり安心できます。
そんなに難しい込み入ったことは話していませんし、単語を見てもそんなに難しいものはありません。

 

専願:長文(中文)

高校入試にしては、かなり短い文章です。ただ、内容を見てみると、傾向と問題のタイプが令和3年から変わったのですが、文自体も少し変わりました。

今高校では、教科書で「パラグラフリーディング」という読み方をさかんに教えています。ある特定の目安になる言葉、フレーズを見つけて、それ毎に順番を組み立て、頭の中に残りやすく読んでいくというやり方です。

どういう読み方か、過去問を例に見ていきます。

(B) 次の英文を読んで、あとの問いに答えなさい。
Getting a good night’s sleep is very important for your health. If you don’t get enough sleep, you feel tired during the day and it may be bad for your health. So what can you do to get a good night’s sleep?
One important thing in getting a good night’s sleep is that your bedroom is good to sleep. (1)It is important to keep your bedroom dark. Research has shown that even a small amount of light in your bedroom can stop a good night’s sleep. Your bedroom should also be the right temperature. Most people sleep well in a room that is around 18℃. If your bedroom is too hot or too cold, ( 2 ).
Another important point in getting a good night’s sleep is staying on (3)a sleep plan. This means going to bed and waking up at the same time each day. Going to sleep and waking up at *irregular times confuses your body’s sleep clock and this can lead to poor sleep.
(4)People who exercise often sleep better. This is because your body uses sleep to rest and get better. If there is nothing for your body to get better, this can lead to a lower *quality of sleep. (5)( exercise / important / is / the / time / you ). Morning and afternoon are the best. If you exercise too ( 6 ) to bedtime, you will have trouble getting to sleep. It is best that you don’t exercise 3-4 hours before bed.
Eating a snack before bed can also help you sleep better. *Tryptophan can help you sleep better. It is found in foods such as cod (a type of fish) and soybeans. Having these foods with *carbohydrates (bread, potatoes, and so on) before bed, can help you fall asleep.
Sleeping well is a ( 7 ) for a happy and healthy life. Not sleeping well can badly change your energy levels and your health. So if you find yourself not getting a good night’s sleep, follow some of this advice and you’ll be sleeping well very ( 8 ).

・・(注) *irregular=不規則な  *quality=質  *tryptophan=トリプトファン(化学物質)
・・・・ *carbohydrates=炭水化物、でんぷん食品

 

本文中に「One」とあります。

「“one”とあるということは、おそらく“two”とか“second”とかがあるんじゃないか?」

という、読み方を、パラグラフリーディングと呼びます。

本文を探してみましょう。さすがに「two/second」というストレートな書き方はしていません。探していくと、「Another」と書いてあります。

「1つのことは〇〇ですよ」
「もう1つのことは△△ですよ」

言ってみれば、箇条書きの、

1. 〇〇…
2. △△…

と書いてあるのと同じなんです。「ここをちゃんと読んでよ」という文です。そういう読み方をちゃんと訓練している人にとっては、読みやすくはなっています。

ただ、中学校ではもちろん、一般の公立高校受験、中堅私立高校受験、あるいは国立大学附属高校、開成など、トップ校の問題を教えるような塾であっても、こういう読み方は、実は教えません。普通の学習塾では、とにかく単語力、速読というところに重きを置いてます。

けれども、この問題文は“中文”と言える長さの文量なので、速読はあまり関係がないんです。「内容をいかに要領よく取っていくか」が大事で、「“One、Another” を “1、2 ” と読んでいってください」ということなんです。

これが1つの特徴となっています。

もう1つ特徴的な箇所があります。設問を見てみると、文中に並べ替えが入っています。

(5) ( exercise / important / is / the / time / you ).

 

これがクセモノなんです。非常に難しいものが、3年に1回くらい入っています。この例の年は、まあまあ普通の難易度でした。

 

単語に関しては、難易度はそれほどでもありません。この年については特筆すべきことは無いようなレベルです。

ただし、(注) のところにある「トリプトファン」のように、(注)があっても、そもそも普段あまり聞かない言葉が出てきます。

 

そして長文のテーマは、医学・医薬系だけが出題されるわけではなく、むしろ他の分野 (例えば、社会の出来事や、環境問題など) と、半々の確率で出題があります。

ですので、普段から、生物の本を読んでみたり、ニュースをチェックしたり、色々なことを吸収して、背景知識を増やしておく必要があります。それが英語に役立ちます。

次に、文章に対する設問です。

問1 筆者が下線部(1)のように考えている根拠を、本文の内容に沿って日本語で説明しなさい。

問2 空欄( 2 )に入る最も適切なものを、次の(a)~(d)のうちから1つ選び、記号で答えなさい。
(a)this doesn’t mean a good night’s sleep
(b)this doesn’t mean that your bedroom is important
(c)this means a good night’s sleep
(d)this means that your bedroom is important

問3 下線部(3)について、本文中で述べられている具体的な例を日本語で答えなさい。

問4 下線部(4)について、その理由を本文の内容に沿って日本語で答えなさい。

問5 下線部(5)が「あなたが運動する時間が重要です」という意味になるように( )内の語を並べかえなさい。ただし、文頭に来る語も小文字にしてあります。

問6 空欄( 6 )、( 7 )、( 8 )に入る最も適切なものを、次の(a)~(d)のうちからそれぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。
( 6 ) (a)close    (b)far   (c)short  (d)wide
( 7 ) (a)change (b)key  (c)rule  (d)try
( 8 ) (a)early    (b)fast  (c)late    (d)slow

問7 本文の内容と一致するものを次の(a)~(f)のうちから2つ選び、記号で答えなさい。
(a)We feel tired because we have too many things to get enough sleep.
(b)It is better for us to check the temperature of our bedroom before bed.
(c)We can sleep well when we keep our body’s sleep clock fine.
(d)You don’t have to exercise for three hours when you have a good night’s sleep.
(e)It is difficult for us to have two kinds of snack which are found in foods.
(f)We can change our energy levels easily to sleep well.

 

問1
さっそく、日本語で説明を書かせる問題があります。究進塾の授業では、実際の解答用紙の枠の大きさを見ながら記述の練習をしますので、どのくらい書けばいいのかわかります。

短かすぎても、長すぎてもダメなわけです。

長さもですが、時間の問題もあります。そのあたりもよく注意して書かなければいけません。

 

問3、問4
ここでもまた「具体的な例を日本語で答えなさい」という、自由記述の問題になっています。

 

問5
ここが先述した、並べ替えの問題です。ここは、年度によって注意です。「これ、解けないんじゃないか」という問題が混じっている年があります。ここであまり時間を取られないことが重要です。

 

問7
内容一致の問題です。それほど難しいことはないです。ただ、本文に対して選択肢が長いので、

①あらかじめ設問の文章の方を読んでおく
②読まないまでもキーワードを拾っていく

という方法を取ります。内容一致の問題で、よく「キーワードだけをまず拾う」というのがありますが、(a)を例にとってみると、

(a)We feel tired because we have too many things to get enough sleep.

この文の場合、

・many なのか fewなのか
・enough なのか short なのか

こういうところでマークをしていきます。

💡2回読む必要がなくなる!

こうやってマークをしてから本文を読むと、

「あ、manyが出てきたな」
「enoughが出てきたな」

というポイントのところで、内容一致の選択肢のところに1個1個戻っていけば、本文を2回読む必要はなくなります。

 

専願:単語

(C) 次の単語で、CとDの関係がAとBの関係と同じになるように、D欄に入る適切な語を答えなさい。
・・・A・・・・B・・・・・・・C・・・・・D
(1) blue ・・color  ・・・ three・ ・ (   )
(2) sun ・・ son ・・・・ meet・   ・(   )
(3) train・・station・・・plane・  ・(   )
(4) leave・・arrive ・・・remember (   )
(5) cheap expensive・ safe ・ ・  (   )
(6) act・・・action・・・ speak ・・(   )

 

単語の問題です。令和3年から出るようになりましたが、まともな単語の問題と思いきや…という出題です。

(1)を見てみます。
「blue = 青」の次に「color = 色」があります。なので、「three」の次には何が入るか、というと
「three = 3 (数)」ということで「number」が入ります。

そういう入れ方をさせる出題があります。

ここで何が問われているかというと、

・「number」が頭に浮かぶ柔軟性があるか
・「number」のスペルが正確に書けるか

ということだと思われます。「number」は「nʌ́mbər」の発音であり、「number」ではなく「namber」と書いてしまいがちです。こうした、記載ミスをしがちな単語を、どうやら選んで出題しているようです。

 

(6)も見てみましょう。

「act = 行動する (動詞)」の次が「action = 行動 (名詞)」です。「~tion」というのは大体「名詞」です。品詞を変えてあります。

では、同じように動詞を名詞にすればよいので、変えてみましょう。

「speak = 話す(動詞)」を名詞にします。「スピーチ」です。
ところが、スペルが「speak」と「speech」で、間違えやすい違いがあります。

おそらく、こういったところをねらって出題しています。

ややこしい単語が出る理由

このような単語の出題は、いやらしいと言えばいやらしいんですが、これはしょうがないです。

川崎医科大学に内部進学する人は、当然、外部から一般入試で大学入学する人たちと、同じ授業を受けるわけです。

外から医学部に入る方は相当なレベルの方たちだけですから、「そこに負けないだけの学力を、高校3年間で吸収できる素養があるか」というところを、おそらくは入学試験のときに見ているのかなと思います。

入試問題には、普通の高校受験のレベルをはるかに超えてしまっている問題も、いくつか出ています。

 

専願:単語選択

(D)次の各英文の( )内に入る単語の組み合わせとして最も適切なものを、(a)~(d)からそれぞれ選びなさい。

(1) A:( ① ) does she do?
・・ B:She works ( ② ) a toy company.
・・ (a) ① How ② for  (b)① How ② with  (c) ① What ② for  (d) ① What ② with

(2) A:Where have you ( ① ) ?
・・ B:City Hospital. A friend of ( ② ) is there.
・・ (a) ① been ② me  (b)① been ② mine  (c) ① gone ② me  (d) ① gone ② mine

(3) A:I think this watch doesn’t ( ① ).
・・ B:No, it doesn’t. You had better change it ( ② ) a new one.
・・ (a) ① move ② for  (b)① move ② to  (c) ① work ② for  (d) ① work  ② to

(4) A:How ( ① ) is the flight to Osaka?
・・ B:We leave at 5:30 and arrive ( ② ) an hour later.
・・ (a) ① far ② at there  (b)① far ② there  (c) ① long ② at there  (d) ① long ② there

(5) A:I ( ① ) a bad headache.
・  B:Oh,no! You should go to ( ② ) a doctor right away.
・・ (a) ① become ② see  (b)① become ② visit  (c) ① have ② see  (d) ① have ② visit

(6) A:The bus will start ( ① ) a few minutes.
 B:Let’s hurry, or we’ll ( ② ) the bus.
・・ (a) ① in ② lose  (b)① in ② miss  (c) ① on ② lose  (d) ① on ② miss

 

会話の問題です。これはそんなに難しくはないんですが、この年だと、例えば(4)を見てみましょう。

これは組み合わせの問題です。①と②に入る語の組み合わせを選べという問題です。

②は「at there」なのか「there」なのかですが、「at」は「there」に付きません。それはわかると思います。

しかし①を見ると、「How」の次に来る語として「far」と「long」に分かれています。どっちでも良いような気がしてしまいます。

考え方としては、

far = 距離の長さ (遠さ)
long = 物理や時間の長さ

を表すので、

(d) ① long ② there

が正解となります。これは高校生でも間違える可能性がある問題です。こういうものが仕込まれていることがありますが、ただし会話はそんなに難しくはありません。

 

専願:語句整序(並べ替え)

(E) 次の日本文とほぼ同じ意味になるように、各組の英文の( )内の語句を並べかえなさい。なお、文頭に来る語も小文字にしてあります。

(1) 他に何か私に買ってほしいものはありますか。
・・・Is there ( anything / else / me / to / you / want ) buy?

(2) 僕は幼かったころ、お父さんをパパと呼んでいました。
・・・I ( called / father / I / little / my / “papa” / was / when ).

(3) あの日からもう7年の月日が経ちました。
・・・( already / day / have / passed / seven / since / that / years ).

(4) 私は、英語を読むのは書くほど難しくはないと思う。
・・・( as / as / difficult / English / I / is / it / not / reading / think / writing ).

(5) メアリー、部屋を掃除しなさいって何回言わないといけないのかしら。
・・・( clean / do / have / how many / I / tell / times / to / to / you ) your room, Mary?

 

この年は5問ですが、6問ある年もあります。例として、(3)を見てみましょう。

「あの日から7年の月日が経ちました」ということで、これは大学入試レベルの問題が出ると先述しましたが、「“死の構文”を7通り書けないといけない」というものです。

並べ替えの単語から主語を探すと、「誰が」と書いてありません。これは相当、悪質です。例えば「彼は7年前に亡くなりました」の場合、「He died seven years ago.」と書けばいいんですが、「die」も何も、どこにもありません。

これはどういう構文かというと、基本は以下です。

主語:seven years
動詞:have passed(現在完了)
いつ:since that day

そうすると、「already」が余るので、これをどこに入れるかというと、「have already passed」です。

答:Seven years have already passed since that day.

これが、いやらしいものになると、「彼は7年間、ずっと死んでる」という英語に書き換えたりします。日本語では間違ってもこういう言い方はしませんが、川崎医科大学附属高校の入試で、実際に出題されたことがあります。

それはどういう構文かというと、同じように現在完了を使い、さらに「die」という動詞は使わず、「dead」という形容詞を使います。

答:He has been dead for seven years.

これは特殊です。こういったところまで頭を回さなくてはいけないので、これはかなり要注意です。こういったところは「出題がある」と分かっているので、究進塾ではきっちりやっていきます。

この年でもう1つ難易度が高いのは、

(4) 私は、英語を読むのは書くほど難しくはないと思う。
( as / as / difficult / English / I / is / it / not / reading / think / writing ).

ということで、並び替えの選択肢に「it」を見た瞬間に「it is」と並べたくなりますが、これでは違います。

語句整序問題では、必ず難しいのがあるよ、ということです。

 

専願:作文

(F)次の日本文を英語になおしなさい。
私の祖父が1か月間旅行することになったので、犬を世話してくれる人を探しています。

英作文はそんなに難しくありませんが、2つ特徴があります。

1. 「なった“ので”」= 接続詞(because, as, since, for など) + S V 構造
2. 「して“くれる”」= 英作文では無視し、使役動詞は使わない

 

問題解説(一般)

一般入試も簡単に見てみましょう。令和4年の問題です。

 

一般:リスニング

(A) Listening Test
1. これから短い質問文が4つ読まれます。それぞれの質問に対する最も適切な返事を(a)~(c)のうちから1つずつ選び、記号で答えなさい。なお、質問文と選択肢は2回放送されます。2.これから短い会話文が3つ読まれます。それぞれの会話についての質問に対する最も適切なものを(a)~(d)のうちから1つずつ選び、記号で答えなさい。なお、会話文は2回放送されます。(1) When did the woman read the e-mail message?
・・(a) After lunch.  (b) Last night.  (c) This morning.  (d) Yesterday.(2) How often are the offices cleaned?
・・(a) Once a day.  (b) Three times a week.  (c) Twice a day.  (d) Twice a week.(3) When does the mail come?
・・(a) At noon.  (b) In the afternoon  (c) In the evening.  (d) In the morning.

 

リスニングに関しては、専願も一般も同じです。単語を見ても、そこまでの難易度ではありません。答えも短くまとまっています。

聞くポイントとしては、例えば2. – (1)なら、「いつなのか」が聞き取れれば良いわけです。

特筆すべきところはありません。

 

一般:長文(中文)

(B) 次の英文はラクダ(camel)について述べたものです。よく読んであとの問いに答えなさい。

The camel is one of the strangest and oldest living things today. Scientists believe that millions of years ago, ( 1 ) of camels lived in North America. There was a bridge of land over *the Bering Strait that led to Asia. One group of animals moved to Asia. These animals developed into the camels of today. Another group moved to South America. This group developed into the llama, an animal in the same family as the camel.
(2)There are two types of camels, the dromedary and Bactrian. The dromedary has one *hump and is found mostly in Arabian countries. The Bactrian camel has two humps and is found in Asian countries. All dromedary camels today are *domesticated. Bactrian camels can still be found in the wild in areas of Mongolia and China. The Bactrian camel is shorter and heavier than the dromedary. Also, it can walk in colder, rockier places than the dromedary.
(3)The camel has many interesting points. For example, it moves both feet on one side at the same time when it runs. This causes it to rock from side to side when it runs. Another point is the camel can eat almost anything if it becomes hungry enough. It can even eat its own *leather harness, part of a tent, or a straw basket ( 4 ).
Camels are the best animals in the world (5)because they ( are / can / carry / heavy / things / so / strong / that / they ). They can carry loads as heavy as 270 kg 40 km a day. They can also go without water for two weeks in the winter.
You may think that a camel puts food and water in its hump or humps, but it cannot save anything. A camel’s hump is made of *fat and muscle. If a camel has to go without food for several days, it can use the fat in its hump for energy. The camel need to keep water in its *tissues and cells. Its body does not use the water to cool off the way the human body does, so a camel’s body temperature can change by 11 degrees.

(注) *the Bering Strait = ベーリング海峡
・・ *hump = (ラクダなどの背の)こぶ
・・・ *domesticated = (動物が)家畜化された、飼いならされた
・・・ *leather harness = 革製の引き具
・・  *fat = 脂肪、脂質
・・・*tissues and cells = 組織と細胞

問1 空欄( 1 )に入る最も適切なものを、次の(a)~(d)のうちから1つ選び、記号で答えなさい。
(a)ancestors  (b)brothers  (c)families  (d)parents

問2 本文の内容に沿って、次の質問に日本語で答えなさい。
How did camels travel from North America to Asia millions of years ago?

問3 下線部(2)について、The dromedary と The Bactrian の具体的な特徴は何ですか。本文の内容に沿って、次の表の①~④に当てはまる特徴を日本語で答えなさい。ただし、表はすべての項目を埋めているわけではない。

The dromedary The Bactrian
こ  ぶ  の  数
生  息  地 アラブの国々 アジアの国々
生  息   環  境
体 形 の 特 徴
その他の特徴

問4 下線部(3)について、何が interesting points なのか。本文の内容に沿って、日本語で2点答えなさい。

問5 本文の内容に沿って、空欄( 4 )に入る最も適切なものを、次の(a)~(d)のうちから1つ選び、記号で答えなさい。
(a) if it can find the area to move around
(b) if it can find the grass it prefers
(c) if it cannot find the area to move around
(d) if it cannot find the grass it prefers

問6 下線部(5)について、前後の文脈に合うように( )内の語を並べかえなさい。

問7 本文の内容と一致するものを次の(a)~(f)のうちから2つ選び、記号で答えなさい。
(a) Camels are one of the most strange-looking animals in the world.
(b) Camels are more interesting than horses and llamas.
(c) Two groups of animals started to live in two different areas from North America a long time ago.
(d) Camels don’t have to drink water to walk for two weeks in the winter.
(e) It is easy for camels to save food and water in its hump or humps.
(f) Body temperature of camels can change by using their fat and muscle

 

長文ならぬ“中文”です。専願よりは多少長いような気がします。単語については、この年は専願より若干難しいですが、究進塾でおすすめする単語帳を使って、勉強が進んでいけば大丈夫です。

例えば、本文3行目にあるdevelop (開発する、発展する)」は、中学校の教科書・単語帳には、普通は出てきません。こういう単語が使ってあったりします。

文構造の話でいうと、パラグラフリーディングなどの技術を使わなくても、この文はパッと読むことができます。

では、設問の方を見ていきます。(1)は、記述式ではありませんが、「(a) ancestors」という単語を見たことがあるでしょうか。おそらくはないと思います。これはもし中学校の教科書に出ていたら、それはかなり異例です。通常ですと、高校1~2年生で出て来る単語です、こういったところまでも、究進塾で指定する単語集には入っていますので、安心してください。

問2で、やはり「日本語で書きなさい」という出題があります。不思議なことに、質問は英語なんです。

問3の表は、そんなに難しいものではありません。

問4も、「日本語で2点書きなさい」ということで、文のどこかに2つある、ということです。

問6の、並び替え「(5)because they ( are / can / carry / heavy / things / so / strong / that / they ).」のところは、注意してください。あまり時間が取られるようだったら抜かしてください。

試験と言うのは、一種のあきらめというのも必要になります。そんなに長い文章ではないので、目安としてはここで、2分頑張って、うまくいかなかったらもう飛ばしましょう。そういう扱いをしなくてはいけないのが、川崎医科大学の長文・中文の中に入っている、こういう並び替えの部分です。

問7の内容一致も同様です。

 

(C) 次の単語で、CとDの関係がAとBの関係と同じになるように、D欄に入る適切な語を答えなさい。
・・・A・・・・ B・・・・・C・・・・D
(1) winter・・season・・sunny・・(  )
(2) up・・・  down・・   poor・・ (  )
(3) eight・・ ate・・・   new・・・(  )
(4) far・・・  near・・・heavy・・(  )
(5) good・・  better・・ bad・・・(  )
(6) choice・・choose   decision  (  )

 

こちらは専願とまったく同様の形式の問題が出てきました。

・同音異義語(同じ発音で違う意味)
・同じグループの言葉

こうしたものが出題されます。

この年で特徴があるのは、(3)です。

「eight (数字の8)」と「ate (eatの過去形)」は、まったく発音は同じで意味が違う、「同音異義語」です。では「new」と同じ音で別の意味の単語、となると、困る人がいると思います。「new」と同じ発音の単語を、「new」以外に思い浮かべることができるでしょうか。

答えは「knew (knowの過去形)」です。難しいです。

こういう問題はまともに考えていると日が暮れてしまうと思いますが、究進塾の授業では柔軟に考えるということを訓練していきます。

(D) 次の英文の( )内に入る単語の組み合わせとして最も適切なものを、(a)~(d)のうちから1つずつ選び、記号で答えなさい。

(1)A:Thank you for everything. I ( ① ) a wonderful time.
・・ B:We’ll ( ② ) you. We hope you’ll come back to Japan again.
・・ (a)① enjoy ② miss・・(b)① got ② see・・(c)① bad ② miss・・(d)① spent ② see

(2)A:How ( ① ) do the buses run?
・・ B:They run about ( ② ) five minutes.
・・ (a)① far ② all・・(b)① far ② every・・(c)① often ② all・・(d)① often ② every

(3)A:( ① ) we play soccer after school?
・・ B:Yes, ( ② ).
・・ (a)① Shall ② let’s・・(b)① Shall ② we shall・・(c)① Will ② let’s・・(d)① Will ② we shall

(4)A:Thank you for ( ① ) me to the dinner.
 B:My ( ② ).
・・(a)① coming ② pleasure・・(b)① inviting ② pleasure・・(c)① sending ② gosh・・(d)① telling ② gosh

(5)A:Can you come back here ( ① ) six?
・・ B:( ② ) I can’t.
・・ (a)① by ② hope・・(b)① by ② I’m afraid・・(c)① until ② I hope・・(d)① until ② I’m afraid

(6)A:Excuse me. Is there a bookstore ( ① ) the school?
・・ B:No,but there is one ( ② ) the station.
・・ (a)① around ② near・・(b)① around ② through・・(c)① close ② along・・(d)① close ② by

 

会話の問題です。この年はそんなに特筆すべきところはなく、スムーズに解けるのではないかと思います。

(E) 次の日本文とほぼ同じ意味になるように、各組の英文の(  )内の語句を並べかえなさい。ただし、文頭に来る語も小文字にしてあります。

(1) 彼女はお母さんより料理が上手だと自慢している。
( better / cooking / her mother / is / of / proud / she / than ).

(2) 彼女が昨日ここへ来た最初の女性でした。
She was ( came / first / here / that / the / woman / yesterday ).

(3) 母は私に自分で犬を散歩するのを許してくれた。
( allowed / by / dog / me / mother / my / myself / our / to / walk ).

(4) ヨーロッパを旅行中の友人がきれいな絵はがきを送ってきてくれた。
A friend of mine ( a beautiful postcard / Europe / in / me / sent / traveling ).

(5) 毎日約7時間寝ることが必要であると言われている。
( about / everyday / is / is / it / necessary / said / seven hours / sleeping / that ).

 

並び替えです。やはりここで、普通の高校受験のレベルをはるかに超えてしまっています。この年はそこまででもありませんが、特に述べるとすると「(2) 彼女が昨日ここへ来た最初の女性でした。」のところです。

「最初の女性でした」とか言うのは、こういう並び替えの問題の、ひとつのコツとしては、英語と日本語の表現が同じような書き方をしている場合は、はじめにメインの主語と述語(動詞の部分)を書いてしまいます。

・彼女は女性でした=She was woman

ここに「最初の」までを含めてひとつの構文とみなして、「first」を入れます。「first, second …」などの序数には、必ず「the」をつけます。

・She was the first woman

「ここに来た」というのを入れます。関係代名詞を使うので、「that」を使って繋げます。

答:She was the first woman that came here yesterday.

「the first ~ + 関係代名詞」

しかも、「first, second…(=何番目かを表す)」のような先行詞や、最上級のような「限定する言葉」がついた場合、thatを使う方が好ましいとされている、という文法の知識まで思考を持っていかないと、こうした問題はすぐにパッとは解くことができません。

 

(F) 次の日本文の下線部(1)・(2)を英語になおしなさい。

(1)次の夏休みに岡山に住んでいる祖母に会いに行きます。祖母の家は山の中にあり、近くに川もあります。(2)私は魚釣りに行くのを楽しみにしています

 

最後に、英作文です。この年のように、(1)(2)に下線部があるパターンもあります。

内容を見てみると、(1)は特に難しさはありません。(2)の狙いは「楽しみにしています」の箇所だけです。これは熟語の問題で、

「楽しみにしている」= 「look forward to ~ing

気をつけなくてはいけないのは、「~ing」がくる、ということです。「to」の後ろは「不定詞」だと覚えていると思いますが、「to の 後に付くのは ~ing がくるよ」というのを、川崎医科大学附属高校は狙っているわけです。

 

おすすめの参考書・教材

どんな参考書や問題集を使うのか、どのくらい時間が必要なのか、おすすめの教材と、それをどのように使って勉強を進めるかを見ていきます。

対策用の参考書問題集は、やはり特殊なものでないと太刀打ちできません。それぞれの問題ごとに見てみていきます。

対策参考
問題集
リスニング 英検三級、準二級教材
文法 『BUILDER受験編』(非売品) 大学入試用文法問題集の抜粋
長文、和訳、文法、要約、英文 『有名高校への英語』
単語 『中学英単語1850』、英和辞書『ジュニアアンカー』『アクセスアンカー』
熟語 『高校までに覚えておきたい熟語』(非売品)
過去問演習 専願、一般ともに8年分
対策に
必要な時間
現在過去未来 (be動詞、一般動詞) が定着している方
↳ 週2回授業が理想的+夏期、冬期授業
中1分野が定着していない方
↳ 週2回授業+夏期、冬期授業

 

教材を使った具体的な対策方法

上記表の補足説明です。挙げた教材をどのような使い方をしていくのか、具体的な方法をまとめました。

 

リスニング:標準的なレベル(英検3級~準2級程度)
英検のリスニングを想定してもらうのが一番近いと思います。英検準2級が問題なく聞ければ大丈夫です。
準2級のリスニングレベルというのは大体、中学校の教科書に載っているような単語で、速度もそれほどではありません。英検の準1級~1級レベルは難しいですが、それより簡単なレベルなら、速度はゆっくりで、文自体も短いです。
そのため、リスニングの対策はそれほど特殊なことをやらなければいけないということはありません。

ただし、リスニング以降の問題は特別な対策をしなければいけません。

 

文法①:『BUILDER』を使用
普通の本屋さんに売っておらず、塾や予備校用に作られていて、専門の問屋さんのようなところで買うことになります。究進塾は直接そこから入手できるので、これをお渡しします。
この参考書は決して薄くはないので、この中から川崎医科大学附属高校入試でよく出るパターンを抽出し、それを中心にやっていきます。
ポイントとしては、
・書き換え
・文法
・並び替え
これらでよく出る問題の対策で使用します。

 

文法②:「大学入試用の文法問題集の抜粋」
受験生は「どの辺が出題されるのか?」というのは、ご自身ではわからないと思います。そこで、大学入試用の参考書、文法問題集から講師が抜粋して、演習問題を含めて行う、という使い方をします。他の塾ではここまではなかなかできません。

 

長文:『有名高校への英語
長文和訳を書かせる出題があります。しかし、英作文まで含んでいる参考書は、実は最新版でもなかなかありません。一番新しいものでも10何年前くらいになります。ただ、「有名高校への英語」という参考書は、定評があります。これはアマゾンでも時々在庫が出ることがあります。究進塾には初版、改訂版の両方あるので、受講生にはそれを使ってもらいます。

 

単語:『中学単語1850
この教材は、難易度の高い単語と、中学の基本単語の両方を押さえてある単語帳です。音声もダウンロードでき、音を聞きながら学習します。1850語収録のうち、1600語程度まではきっちり覚えるようにしましょう。
究進塾では毎回の授業時に、50単語、あるいは100単語などと宿題を出しておいて、授業の開始前、開始時に、単語のチェックテストをやります。これで間違いなく力がついてきます。

<重要>単語は英和辞書を使おう!

重要なのは、表にも赤い字で書いてあるとおり、ぜひ英和辞典を使ってください。

川崎医大附属高校を狙う方の多くは、電子辞書を使っています。しかし、電子辞書に収録されている英和辞典は、中学生にはあまり向いていないものが多いです。

高校用でよく売れているものだと、具体的には『ジーニアス』『ウィズダム』などがありますが、川崎医大附属高校を受けるようなモチベーションが高い中学生でも、このあたりの辞書は使いこなすには少し難しいです。

 

<おすすめの辞書>
アンカーシリーズです。『ジュニアアンカー』か『アクセスアンカー』が良いです。『アクセスアンカー』は少し版が古いですが、『ジュニアアンカー』の方はどんどん新しい版が出ています。どちらも定評があるので、どちらかの紙辞書を使うことをおすすめします。

熟語:『高校入試熟語1000』、『高校までに覚えておきたい熟語』
熟語に関する本も色々出ていますが、例えば『高校入試熟語1000』などがあります。
「単語1800語、600語に加えて、熟語まで1000覚えるのか…」と思うかもしれませんが、そんなには必要はありません。
対策用問題集の一覧表に『高校までに覚えておきたい熟語』とありますが、こちらは非売品です。作成したもので、必要な300語をまとめました。熟語、長文、文法、英作文、どこで出題があったとしても、熟語に関して注意書きも含めて網羅しています。究進塾を受講される方は、これを使います。

過去問
過去問に関してはとても重要です。川崎医科大学附属高校の過去問はなかなか手に入りにくいのと、手に入るとしても非常に高額です。そして、答えがなかったりします。
こちらは究進塾で専願一般両方とも8年分所有しています。学習指針を決めるときにも、自分のレベルとすり合わせるのに十分な量です。8年分も揃えてるところはなかなかありません。5、6年分あれば十分な場合もありますが、多いに越したことはないので、こちらを活用し、教材として使用していきます。

 

対策を始めるべき時期

①現在形、過去形の使い方が定着していない場合
できれば遅くても、中学3年生の春の時点から始めたいところです。
・週2回授業
・夏期講習
・冬期講習
この内容で集中的にやっていただきたいところです。ここからやるのは、かなり頑張らないといけません。
②現在・過去・未来、be動詞、一般動詞が定着している場合
英語で大きな間違いはしない場合、英語は週2回が理想的です。できればやはり春から始めると良いです。

 

よくお問い合わせがあるパターン
川崎医科大学附属高校をご検討の方で、よく究進塾にお問い合わせがあるパターンとして、夏以降、あるいは初めに専願試験で残念な結果が出てからお問い合わせいただくことがあります。その場合、次の試験まで賞味1ヶ月しかありませんが、そこから授業を受けられる方もいらっしゃいます。
そういう方は、
・ほぼ毎日
・全教科
・1日中勉強している
という感じになります。

理想のスケジュール

まとめると、理想としては

・中3の春から
・できれば週2回
・夏期講習、冬期講習を受けること

というスケジュールです。定着している場合でも、このパターンが理想です。

一般入試でも、1月の半ばくらいには結果がわかるので、普通の高校入試より少し早めに終わってしまいます。

究進塾には、英語、数学・国語・理科それぞれの専門の講師が何人もスタンバイしていて、体験授業も受けられるようになっています。オンラインでの受講も可能です。

できれば早めにお問い合わせをいただいて、体験入学の申し込みをしていただくのが一番の近道だと思います。

 

おわりに

川崎医科大学附属高校を扱っている塾は、他にないわけではありませんが、ここまで専門的にやってるというところがなかなかありません。特に川崎医科大学附属高校は、岡山県の倉敷なので、岡山の街中には少し塾があるようですが、関東では特に見当たりません。

究進塾の受講をご検討の方は「無料体験授業をご希望の方」からお気軽にお問い合わせください。

究進塾 編集部


究進塾は、「学問の楽しさを伝え、結果を出す喜びを体験してもらうことで塾生の人生を豊かにしたい」という考えから、学習に役立つ情報や学習のコツなどを発信しています。
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