インタビュー
INTERVIEW
齋藤様合格インタビュー3
🔵習い事と勉強
並木:話は変わりますが、小さい頃、習い事は何をされていましたか。
斎藤:いろいろやってたんですけど、バレエ、ピアノ、スイミング、将棋、料理。
並木:料理も!?それはちなみに全部同時並行ですか。
斎藤:いえ。バレエとピアノは、多分3歳ぐらいから初めて、バレエは小学校5年、6年生ぐらいまで続けて中学受験で辞めました。ピアノはずっと続けてて。スイミングは小学校3年生ぐらいまではやっていて。将棋は近くの幼稚園で、放課後に教えてくれるっていうのがあって、それに友達と2年ぐらい行っていました。それも小学校のときです。
並木:将棋は、数学脳との関連性があるという情報もありますが、数学とかに何か役立ってると思うときはありますか。
斎藤:いや、そんなにもうルールとかもあんまり覚えてないんです。
並木:じゃあ、それ以降はあんまり触れてない感じですか。
斎藤:触れてないです。
並木:料理はいつ頃やっていたんですか。
斎藤:毎週土日のどっちかぐらいに通ってたのを、小学校の頃に結構続けてて。
並木:何年間とか?
斎藤:5年生ぐらいで多分辞めたんですけど。
並木:もう小学校低学年から5年生ぐらいまで、それは何かいろいろ役立ってそうですね。
斎藤:実生活に(笑)
並木:そうですよね。でもやっぱり一番長く続けてたのは、ピアノっていうことですよね。ピアノも数学脳との関連性があるという情報もありますよね。実感することはありますか。
斎藤:数学と繋がっているとは、あんまり思わないんですけど。やっぱり楽器って、一気にうまくなることはなくて、ずっと練習し続けないといけないし。ちょっとやめたら一気にできなくなるし、根気強くやらなきゃいけないっていうのがあるので、その根気強さを勉強にも活かせたのかなと。
並木:実感のこもった、すごくいい言葉ですね。上田先生もギターをされてるから、そういうことは実感しますか。
上田:ピアノに比べれば、ギターは簡単なので。
並木:そうですか(笑)。
🔵受験勉強のバランス
並木:上田先生から見て、合格への手ごたえはいかがでしたでしょうか?
上田:私立の医学部にはもう夏頃からも行けるだろうと、僕自身は思っていたんですけど、斎藤さん自身はどうでしたか。
斎藤:全然思ってなかったです。
上田:思ってなかったんですか。
斎藤:物理は、原子が終わってなかったのもあるんですけど、終わってる範囲で考えたら…まあ行けるとは思ってなくて、でも絶対無理とも思ってなかったんですけど。やっぱり化学の暗記分野系が追い付いてなかったのと、全体的にそんなに自信なかったので。
並木:上田先生は、数学・英語・物理の3科目を見ていましたよね。
上田:合格点のレベルと出来具合、あと生真面目な性格面を考えると、絶対大丈夫だろうと思いました。
並木:私大医学部でも受けたところは非常に競争率も高いところですからね。入試は何があるか分からないですからね。でも、上田先生が確信してたっていうのは、よほど完成度は高かったっていうことですよね。
上田:はい
並木:でも化学は最後に追い上げた感じでしたか。
斎藤:化学が一番伸びたと思います。最後の方は化学ばっかりやってたので。
並木:英語は一番の得意科目で、当塾ではサポートしなかった科目でしたが、英語が高2までに完成してたというのは、客観的に見るとやっぱりすごく大きいですよね。
斎藤:大きいと思います。
並木:高3の間は、本当に流す程度というか、忘れない程度にやってたっていう感じだったって、以前おっしゃってましたもんね。
斎藤:過去問以外はやっていませんでした。
並木:高3になってから英語は、週1日ぐらいですか。
斎藤:週1で。2時間、過去問を解いて、添削してもらうっていうことをしていました。
並木:それだけですか。あと、学校の英語の授業は、それはそれで演習みたいな感じだったんですか。
斎藤:多分。あんまり聞いてなくて。
並木:学校の授業は、それほどあてにしてなかったんですね。
斎藤:文法とかも多かったんですけど、そういう出題がある学校を受けないので、英作文と長文さえできれば大丈夫でした。
並木:その辺は自分でしっかりと切り分けてて、あんまりそこは聞かずに、そのときは他の科目をやってた、という感じでしょうか。
斎藤:数学とかをやっていて。
並木:その辺も自分の頭でしっかり考えてたんですよね。
斎藤:あとオンライン英会話を、高3の最初の方ぐらいまでは続けていたので。
並木:いつから、何年間ぐらいですか。
斎藤:結構ずっとやってて。中3ぐらいから始めて、ちょうどコロナで、自粛期間に学校がなくて暇だったので、やろうと思って。
並木:それはフィリピンの先生のやつですか。
斎藤:そうです。毎日30分のやつです。
並木:それを毎日?
斎藤:はい、毎日やってました。
並木:それもやっぱり齋藤さんの根気強さを示すエピソードですね。
斎藤:あれは楽しかったので続けられたのも、多分あると思います。
並木:僕もちらっとやったことありますけど、先生は毎回違うというか、選ぼうと思っても、いいと思った先生はもう埋まっていたりしますよね。
斎藤:私の場合は、結構、同じ先生で取れて。
並木:そうですか。内容はフリートーク中心ですか。
斎藤:フリートークもしてたんですけど、日々のニュースを、毎回1個題材に選んで。確かあれって音読もあったと思うんですけど、英語で書いてある質問とかがあって、それに関するディスカッションをやることが多くて。で、終わって時間があったら雑談、みたいな感じだったので。
並木:それを毎日やるというのは、大体の時間は決めていたんですか。
斎藤:大体夜が多かったです。
並木:じゃあ夜、本当に寝る前にやる、みたいな感じですか。
斎藤:そうですね。
並木:すごいですね。やっぱりなかなか続けられなくなりますからね。それは中3からいつ頃まで続けていたんですか。
斎藤:高3の最初、4月~5月ぐらいまでです。
並木:3年以上はやってたということですよね。それも意外と大きいかもしれないですね。
斎藤:英作文の話のネタとかは、そこで鍛えられたと思います。やっぱりすぐ見てすぐ書くのって難しいと思うんですけど、会話だとすぐ返さないといけないじゃないですか。
並木:なるほど。これも貴重な情報ですね。ありがとうございます。
🔵数学の対策について
並木:計算に関しては、上田先生も計算課題を出してたと聞きましたが。
上田:途中ですね。
並木:科目によって「この科目は毎日触れる」とか、「この科目は何か1日おき」とか、そういうペースメイクは自分で考えたんですか。
斎藤:できるだけ全教科毎日やるようにしていて、数学と物理と化学だけなんですけど。
並木:うん。
斎藤:共通テストの対策は、12月に入って、期末テストが終わった後ぐらいからしか本格的にやってないので、それまでずっと毎日、数学と、普通に化学を。
並木:主に私大対策ですか?それとも国立の対策ですか?
斎藤:上田先生が出した宿題をやって。で、この範囲苦手だなと思ったら、よくやったのが、化学の『重要問題集』、物理の『良問の風』、数学の『青チャート』なんですけど。今やっているものより1個簡単なのに戻ってやり直す、っていうのを毎日やっていました。
上田:それ、自分でやるんですよ。僕は宿題を出すだけなんですけど。宿題に関する基本的な問題集をちゃんと自分でやるんですよ。そこがすごくて。
並木:確かに。上田先生が出してる問題はそれよりも応用ですか?
上田:上位レベルの問題集から出してます。
並木:そこでちょっと詰まったら、基本のベーシックな問題集に戻って類題を解く、みたいな形ですか。
斎藤:その範囲を全体的に復習したりとか。
並木:それが、物理は『良問の風』で、数学は『青チャート』で、化学が『重要問題集』ですか。ちなみに、それらに関してはもう何周ぐらいしましたか?
斎藤:『重要問題集』は10周以上やりました。
並木:10周ですか!?すごいですね。
斎藤:全体的に多分それぐらい、本当にずっとやっていました。
並木:スタートしたのは高2からですか。
斎藤:『重要問題集』は高3からで、『青チャート』は多分、もっと前からやってて。『良問の風』は高2からです。
並木:上田先生が見始めてからですか。
斎藤:授業で『良問の風』をやっていて。
並木:もう『良問の風』を10周ぐらいしたかなっていう。
斎藤:はい、やってます。
並木:やっぱりそこで、ベースがついたってことですよね。
上田:ベースもそうですけど、やっぱり考え方ですね。難しい問題にぶち当たったときに、自ら分析して要素に分けて、それぞれに対して基本の問題集に戻るっていう。その姿勢というか考え方というか、それが身についたのはかなり大きかったと思います。
並木:それを自分でできたってことですかね。
上田:授業中でも僕が示してたというか、「ちょっとこの問題確認してみよう」みたいな感じで、基本の問題集のファイルを開けたりしてたので、それが伝わったのかなと。
並木:上田先生からそういう姿勢を学んだところもあるし、斎藤さん自身が持っている、コツコツ積み上げていくっていうところがしっかり身に付いていたっていうとこもあるし、両方でしょうね。
上田:僕自身も、受かるべくして受かったっていう感じを受けています。
並木:そうですよね。ここまでちゃんとやっていれば、受かるだろうなっていう感じがしますよね。
🔵これからの展望
並木:ちなみに、医学部に入ってどういうお医者さんになりたいみたいな、思い描いているものはあるんですか。別に医学部面接じゃないので、合格点を狙うような回答じゃなくて全然いいんですけど。
斎藤:内科医になりたいと思ってるのと、あとやっぱり在学中に留学したくて。慈恵が受かった大学の中で、一番、留学選択者が多くて、それで選んだんですけど。
並木:バックアップというか、そういうものがあるんですか。
斎藤:多分、大学側が協定校から枠を用意されてるのも結構多いので。それがないと多分自分で探してっていうふうになるので。
並木:それは何年ぐらいに選抜があるんですか。
斎藤:5、6年であるみたいで。
並木:じゃあ5、6年で一旦休学して、みたいな感じでしょうか。交換留学とか。
斎藤:多分単位をそのまま残せるタイプだったと思います。なので休学扱いにはならないで。1年とかではないので。
並木:半年とか?
斎藤:3ヶ月ぐらいですね、長くても。
並木:5、6年っていうと、国家試験直前期の大事な時期だけど、そういうタイミングで留学するんですね。
斎藤:あとは、まだ本格的には決めてないんですけど、将来アメリカに行きたいので。アメリカで臨床をやるとなると、アメリカの国家試験に受からないといけないんですよ。それを取りたいのもあって。在学中にオスキーっていう試験があるんですけど、それの英語版のを大学がやってくれたりするので。それを取ってから、行こうと思って。ステップ1、2、3ぐらいまであるんですけど、ステップ2ぐらいまで取ってあると、留学先でアメリカに行ったときにできる幅が増えると思うので、時期はちょうどいいなと個人的には思って。
並木:じゃあ将来的には、アメリカで働きたいっていうのがあるんですか。
斎藤:できれば。
並木:それはなぜなんですか。
斎藤:ちょうど1年前ぐらいに、ボストンに行ったんですけど、それでハーバードとかMITなどの大学に行ったり、現地の高校に行く機会があって。日本の大学生のイメージって、もちろん人によると思うんですが、結構「大学は遊ぶ」みたいなイメージが強いと思うんですけど、アメリカはあんまりそういう感じじゃなくて、みんな目的を持って大学に入って勉強してるなと感じて。そういう環境で勉強したいなと思って。
並木:それは素晴らしいですね。ぜひ、それを実現してほしいですね。アメリカで、もちろんアメリカじゃなくてもいいですけど、海外で内科医として活躍して日本に帰ってくるときには、OGとしてインタビューを取らせていただけたらありがたいなと思います。ご活躍を願って応援しております。
上田:ご活躍を願っております。
並木:これからも頑張ってください。本日はありがとうございました。
斎藤:ありがとうございました。
- Part.1 受講して変化は
- Part.2 授業形式の変化
- Part.3 習い事と勉強