インタビュー
INTERVIEW
M様 単位取得インタビュー②
【インタビューにご協力いただいた方々】 M様:慶應義塾大学 理工学部機械工学科、2年生 永島先生:M様の担当講師 並木塾長:究進塾の塾長 *以下、敬称略。 |
効果的な戦略と現状
並木:M様としては永島先生との出会いで、そういう取捨選択してもらうっていうのと、提出物の管理っていうその2点が一番効果があった?
M:そうですね。
永島:あとは単位の計算ですかね。普通の大学だと3年生から4年生の卒業研究のところで単位が揃ってるかチェックされますけど、慶應大学は1年から2年とか2年から3年とか、全部これが揃ってないと進級できませんっていう条件が結構細かく設定されてるので計算してあげるっていうのがありました。
M:残りにこんなのがあるから、今後こういうプランで単位をとっていきましょうかっていう計画を立ててもらいました。
永島:学生号があるんですけど、僕も読んで本人も読んでもらって本当にそうなのかっていうのをちょっとゆっくり考えて。
並木:ある種戦略が必要だってことですよね。
永島:そうですね。すごく複雑なので、進級に必要条件がどうなっているのか時間をかけないと分からないんですよね。2年生・3年生は違うページを見なきゃいけないとか、うまく纏まっていなかったりとかするので。春休み・夏休みは、単位が足りているかどうかとあと何単位必要なのか、どの科目で取っていけばいいのかっていうのを、丸々1回の授業を使ったりとかして整理しましたね。
並木:大学生の生徒さんは長期休み中は受講しない生徒さんが多いと思うんですけど、M様は休み期間も同じペースでやっていたのですか。
永島:特に今回は前倒しでやるっていうのがあったのでしっかり休んでもらいました。あとは単位が揃ったので、ちょっと独り立ちを考えてもいいのかなって。
並木:今度3年生になるんですよね。
永島:必修科目と選択科目取り揃えれば、そうですね。
M:この学期が無事取れると問題がなさそうかなと。
並木:そこはご自身でなんとかなりそうな感じでしょうか。
M:そうですね。去年までは2年生の科目とか、今までの借金みたいなのを返しながらだったんですけども、今回は自分で全部選べるので。
並木:じゃあだいぶ見通しが立っていますね。
M:そうですね。状況はもう片付け切ったというか、たくさん散らかっていた再履修科目を少しずつ片付けて、片付け終わったってところですかね。
永島:次改めての3年生は、もう3年生科目だけとれるかどうかっていう感じですね。しかも半分は片付いているし。
並木:なるほど。だいぶいい感じですね。
永島:そうですね、ちょうど切りがいいところなんですよね。
2年間で成長したところ
並木:永島先生から見て、M様がこの2年間で成長したなと感じるところはありますか。
永島:片づいてきたので、次のステップを踏んで3年生科目をしっかり取るっていうところを自分で集中してやれていました。もう既に、ここさえ頑張ればっていうところがだんだん自分でも絞れてきた感じがあって、そこは成長した面だなと思いますね。散らかっちゃったら助けを求めてもらって、片付いたら自分の力をだんだん発揮していけばいいっていう。
並木:3年生は提出系は減ってくるんじゃないでしょうか?
M:ただ実験があって(笑)
並木:これからも提出系との戦いは続くわけですね。
永島:だからM様自身、関門はまだ残っていますね。でも、次は3年生本来の科目であって再履修ではないので。
M:次の実験はグループなのもあってそこまでキツくはないだろうし、秋の時期に実験があったのでかなり時間に余裕がある中で取り組めるので。
永島:春は実験はあるんでしたっけ?
M:春は、もう1個のデザイン演習があるんだったと思います。
永島:でも実験に相当するような感じではあるのかなと。
並木:最後に今、2年前のスタートのときを思い浮かべて、そういう状況にある後輩に向けてメッセージはありますか。
M:とりあえず、最初にやるのは提出管理。管理に苦手意識があって、共有して管理してくれる人がいるのなら、絶対に共有した方がいいと本当に思います。
永島:何が提出できていて何が提出できてないっていうのは、整理したものを見せてもらえるかどうかで、だいぶ問題点が最初から見えるかどうかのポイントになりますね。
M:それで何が今のところやばい状態なのかっていうのは、先生には口で説明しなくても見れば分かりますし、先生側もそれで授業を組み立ててくれました。
永島:そうですね。結局問題が山積しちゃってる子って、自分自身どこが一番の問題点かわかってないというか、見ないようにしたいっていう気持ちが大きいから自然と共有したくないみたいな気持ちもあるかもしれないですけど、やっぱり問題点は一番最初に片付けた方が・・・。
並木:最初の数ヶ月~半年ぐらいは、一旦共有するのをやめようみたいな時期はありましたか。
M:ありました。最初は完全共有してなかったんですけど、やっぱりそのときがあんまりうまくいかなかったので切り替えて。
永島:でも、そういうタイプの生徒さんは多いですよね。自分でも問題点が見えてないとか、見えてても見えないようにしてるとか。ちょっと塞ぎ込んでいる状態に近い生徒さんもいるので。大学の前期・後期の半年でそこをこなして、単位が公表される時期になるともう騙せないところなので。そこで問題点が初めてやっとわかって、っていうパターンが多いですね。
並木:なるほど
永島:だから一番最初から心配されるご家庭に「半年ではそんなに結果が出ませんよ」っていう話をしてるのはそういう経験があるからです。自分で初めから「ここが問題点なんです」って言ってくれる生徒さんは、半年でも結果が出てくる可能性はあると思いますね。
並木:どっちかっていうとM様は、内容は、ちょっと言えばすぐに理解してくれる生徒さんでしたよね?
永島:そうですね。結構新しいパターンの生徒さんでした。
並木:科目が多いために、そのバランスとかマネジメントのところが一番課題だったっていうことですよね。
永島:M様は能力を持っているので、それをうまく発揮できればいいだけの生徒さんでした。だから、どうやったら自分でできるようになっていくのかっていうことを考えていましたね。
単位取得おめでとうございます!
並木:そうだったんですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
M:ありがとうございました。