1日の自習時間はどのくらいが適切?
本日は自宅浪人で国立医学部合格を目指している生徒さんから以下のような質問をいただきました。
「自習時間が少ないのが悩みです。6時間以上やると集中出来なくなってしまいます。1日の勉強時間は10時間以上は必要でしょうか?」
結論から言いますと、毎日少しずつ、10分ずつでもいいので、勉強時間を増やしていくとよいでしょう。
科目をこまめに変える
時間を増やすには、1科目にあまり長時間かけず、科目をこめまに変えるというのが一つの手です。
勉強に飽きてしまう大きな要因としては、1科目あたりの時間が長いために飽きてしまうことが考えられます。そこで、1科目に使える時間を少なくすれば、希少性のため、集中力が増すはずです。
とは言え、数学や物理は一定の時間取り組む必要があるでしょう。数学脳、物理脳に持って行くまでの一定の時間が必要なので、
あんまり小刻みにしていては逆効果になります。そこで、
数学に3時間→英単語を30分→物理に2時間→英文法を30分→化学に2時間
というように、違った種類の勉強をつなぐことで、マンネリ化を防ぎましょう。
時間あたりのパフォーマンスも増やせる
勉強時間と同様に、もしくはそれ以上に大事なのが、時間あたりのパフォーマンスです。
- 合格に必要なパフォーマンスについて、以下のような式を考えてもらえればいいと思います。
A. 1日あたりのパフォーマンス=勉強時間(時間) × 1時間あたりのパフォーマンス(/時間)
B. 入試でのパフォーマンス=1日あたりのパフォーマンス × 総日数
今回のお悩みは特にAについてですが、仮に現在の「1時間あたりのパフォーマンス」を1とすると、
1日あたりのパフォーマンスは
1×5=5
ということになります。
国立医学部レベルまで持っていくためには、1日あたりのパフォーマンスを上げていく必要がありますが、その際、時間を増やすことだけに着目するのではなく時間あたりのパフォーマンスを上げるということにも着目するとよいでしょう。
そして、目標を立てておくことです。
例えば、
【今年4月】 2×8=16
【今年8月】 2.5×10 =25
【今年12月】 3×12=36
といった形です。
このように「パフォーマンス」と「時間」の両方を上げていくことを意識すれば、徐々に軌道に乗ってくるはずです。

「最高の教育をどこにでも」という理念でオンライン個別指導サービスを届ける究進塾の代表。
日頃、受験生と向き合っている経験から、勉強法など受験生に役立つ情報を提供して行きます。
指導科目は化学。東京大学工学部卒。
趣味は合気道。横浜ベイスターズのファン